食の安全ナビ検定 小中学生・消費者編 の解説 しょく あん ぜん けん てい 食の安全ナビ検定 小中学生・消費者編 の解説 しょう ちゅう がく せい しょう ひ しゃ へん かい せつ 開発責任者:NPO法人食品保健科学情報交流協議会 関澤 純 8.shokkakyo@ccfhs.or.jp
ポイント 問題 1 ナトリウム24 ラドン222 ヨウ素131 コバルト60 ストロンチウム90 セシウム137 ラジウム226 ポイント 問題 1 ナトリウム24 ラドン222 ヨウ素131 コバルト60 ストロンチウム90 セシウム137 ラジウム226 プルトニウム239 ウラン238 15.0時間 3.8日 8.0日 5.3年 28.8年 30年 1,600年 2.4万年 45億年 電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集」2011年版より引用
ポイント 問題 2 人体への影響 放射性物質は、吸収された後に腎臓などから体外に出ます。 ポイント 問題 2 人体への影響 放射性物質は、吸収された後に腎臓などから体外に出ます。 体内の蓄積のしやすさは、放射性物質の化学的性質や組織によって異なります。 各組織に蓄積した放射性物質から放射線が出て、体内から人体に当たります。 核実験などによって空気中に放出された人工の放射性物質や、自然の放射性物質が私たちの体内に吸収された後に体外に出ています。
ポイント1 問題 4 放射線の種類 透 過 力 ・アルファ(α)線 ・ベータ(β)線 ・ガンマ(γ)線 ・エックス(x)線 ・中性子線 ポイント1 問題 4 放射線の種類 ・アルファ(α)線 ・ベータ(β)線 ・ガンマ(γ)線 ・エックス(x)線 ・中性子線 ・・・など とう か りょく 透 過 力 放射線はそれぞれ さえぎられやすさ が違います ち
ポイント2 問題 4 止める物質 α線 β線 γ線 X線 中性子線 線の種類 アルファ(α)線 紙 ベータ(β)線 薄い金属板 ポイント2 問題 4 ※1 ※2 ※3 ※4 α線 β線 γ線 X線 中性子線 線の種類 止める物質 アルファ(α)線 ベータ(β)線 ガンマ(γ)・X線 中性子線 紙 薄い金属板 鉛・厚い鉄の板 水・コンクリート ※1 ※2 ※3 ※4
ポイント 問題 5
ポイント 問題 6 不可能 可能 放射能を持ったもの(物質)は作ることはできて も、人の力で物質自体を簡単になくすことはできません ポイント 問題 6 放射能を持ったもの(物質)は作ることはできて も、人の力で物質自体を簡単になくすことはできません ほうしゃ のう も ぶっしつ つく ひと ちから ぶっしつ じ たい 不可能 ふ か のう 可能 か のう なくす ただし、自ら時間が経つにしたがって、減少してゆくという性質があります。 それを「半減期」と言います。 みずか じ かん た げんしょう せいしつ はんげんき い
ポイント 問題 7 カリウム40・ウラン238・トリウム232 ルビジウム87・ウラン235 など ということは・・・ ポイント 問題 7 カリウム40・ウラン238・トリウム232 ルビジウム87・ウラン235 など ということは・・・ 中には半減期が地球の年齢よりも長いものもあり、 大地からうける放射線はこれからも私たちはうけ続 けなければなりません なか はんげん き ちきゅう ねんれい なが だい ち ほうしゃせん わたし つづ
もっと詳しく知ろう1 白米中セシウム137濃度の変化 全国平均+標準偏差:農業環境技術研究所データ 1959年 1963年 1999年 もっと詳しく知ろう1 問題7 白米中セシウム137濃度の変化 全国平均+標準偏差:農業環境技術研究所データ 1959年 1963年 1999年 2006年 2675+1028 4179+2517 19+23 13+15 グラフ にすると・・・
もっと詳しく知ろう1のつづき 日本人が最も多く食べる白米のセシウム137 濃度の変化について 問題7 もっと詳しく知ろう1のつづき 日本人が最も多く食べる白米のセシウム137 濃度の変化について 核実験で放射性物質が世界中にまき散らされていましたが、白米中のセシウムは最近はほとんど検出されなくなっていました。今回の原発事故以後の収穫はこれからですが、その影響を追跡することが大事です。なお人工の放射性物質であるセシウムに対し、元来地球上に存在してきた自然界中の放射性カリウム40による米の汚染は現在も変化なく、約30,000ミリベクレル/㎏で、セシウム汚染が高かった時の8~10倍近い放射能です。
もっと詳しく知ろう2 問題7 原乳(ヨウ素) 低い方から 95%番目 75%番目 50%番目 25%番目 5%番目
問題7 もっと詳しく知ろう2のつづき 子供への影響が問題となる放射性ヨウ素による原乳の汚染は事故直後に一部で高いものもありましたが、出荷が規制され、その後すべてのサンプルから検出されなくなりました。 グラフの解説 95%値とは全部の検査データを低い方から高い方へと並べた時に、低い方から95%番目にあたるものを指します。すなわち、0%値は最も低い値、100%値は最も高い値を指します。
もっと詳しく知ろう3 野菜(キノコ以外)中の放射性セシウムの月別検査結果
もっと詳しく知ろう4 水産物中のセシウム濃度の検査結果 セシウム汚染は確実に低下しているが、汚染水管理が悪いため もっと詳しく知ろう4 水産物中のセシウム濃度の検査結果 セシウム汚染は確実に低下しているが、汚染水管理が悪いため 事故炉内のストロンチウムなどの動きは違う可能性あり
参考資料 参考資料 スライド2・5 電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集」2011年版 スライド3 (財)環境科学技術研究所 http://www.fepc.or.jp/library/publication/pamphlet/nuclear/zumenshu/pdf/all06.pdf 参考資料 スライド3 (財)環境科学技術研究所 サイエンスノート№14体内の放射性物質 http://www.ies.or.jp/japanese/s_note_pdf/s14.pdf#search スライド8・9 気象研究所地球化学研究部:環境における人工放射能の研究2009 http://www.mri-jma.go.jp/Dep/ge/2009Artifi_Radio_report/top3.html 2011年6月 現在
お断り このクイズは、現在の原発事故の対応が十分、あるいは適切であるという趣旨のものではありません。むしろ、さまざまな時点での判断の遅れや不適切な過信が、現在の深刻な状況を生み出していると考えられます。 被災者の方々に、被災地に留まり、家族やコミュニティーの結束、生計の手段と日常生活、介護や養育を安心してできるために、適切で分かりやすく、判断の参考にできる情報と今後の見通しを示すべきだと考えます。 また国民には単に数値の発表をしたり、むやみに不正確な測定をあちこちで実施するよりも、数値の持つ意味について、適切な理解を支援する必要があります。このクイズがその一助になれば幸いです。
関澤 純 食の安全ナビ検定クイズ責任者