持続可能社会実現にむけた現実的なシナリオ 人工光合成の技術開発における産の役割 持続可能社会実現にむけた現実的なシナリオ
アジア・西欧・米国 石化原料の変遷 2001年以降 西欧 米国 中東 日本 アジア 世界 シェール ガス革命 世界の大きな 動きの中で アジア・西欧・米国 石化原料の変遷 2001年以降 シェール ガス革命 西欧 LPG 13% エタン 9% 重質NGL 6% ガスオイル 3% 石炭 化学 CTL,CTO 重質NGL 2% 重質NGL 10% 米国 ナフサ 62% LPG 1% ナフサ 19% LPG 3% 世界の大きな 動きの中で 日本はこれからどうする? エタン 54% ガスオイル 6% エタン 8% LPG 18% エタン Cracker 大規模稼動 重質NGL 1% ナフサ 97% 中東 ガスオイル 5% ナフサ 83% その他 4% 日本 ブタン 3% NGL 28% ガスオイル 6% エタン 54% プロパン 18% アジア プロパン 12% ナフサ 49% エタン 26% 米国・中東はエタン主体 欧・アジアはナフサ主体 世界
世界全体で見れば、日本が単独で努力しても影響は小さい! 中国、インド等では爆発的にCO2排出が増え続けている。 日本のCO2排出量は 世界の4%に過ぎない。 ⇒ 世界全体で見れば、日本が単独で努力しても影響は小さい! ただしエネルギー の効率利用では 依然、日本が 世界の最先端! 朝日新聞
使用量;約4億トン/年=12億トン(as CO2) 化石資源利用の主な流れ(日本を例に) 使用量;約4億トン/年=12億トン(as CO2) 日本に輸入される化石資源の1/3が電力に使用される。 残りの2/3は輸送燃料(ガソリン)、鉄鋼用コークス、 石油化学品が大半。産業+社会全体で減らせる工夫! 都市ガス LPG ① 天然 ガス 発電 電気 4億トン ② 灯軽油 接触分解 Cracker 石油 ガソリン ④ 化学品 0.8億トン 2.3億トン ③ 石炭 コークス 製造 鋼材 産業資材として鉄が 必要な以上コークス必要 2億トン Fe2O3+1.5C → 2Fe +1.5CO2
日本の牽引産業と時代背景の時系列的変遷 1960 1970 1980 1990 2000 2010 情報電子産業 自動車産業 産業の牽引役 1960 1970 1980 1990 2000 2010 エネルギーを 作る側、使う側 両方で革新技術 が必要! ? 独自技術化 深化 ニッチ化 多角化 技術導入 バルク化 公害 問題 原油高騰 石油 ショック 地球温暖化 多くの化学企業 の誕生 触媒性能はほぼ 飽和領域に到達 新エネルギー ・エネルギー 効率利用 が関連! 鉄鋼・造船・化学 自動車触媒・環境触媒 独自機能化学品事業 省エネ技術・公害 対策技術 家電 情報電子産業 自動車産業 産業の牽引役 ? 日本の牽引産業と時代背景の時系列的変遷
◎ × ○ 革新技術を実用化することの経済性目標・意義 最低このレベル 償却費 比較 対象 償却費 国内競争力 固 定 費 固 定 費 利益 利益を日本に 還元する構造 償却費 国内競争力 固 定 費 固 定 費 利益 ◎ 国際競争力 固 定 費 償却費 固 定 費 償却費 原 材 料 ・ Energy 費 原 材 料 ・ Energy 費 × 原材料 ・ Energy 費 固 定 費 ○ 原材料 ・ Energy 費 原材料 Energy 費 革新技術 もどき 既存技術 償却前 本当の 革新技術 既存技術 償却後 海外展開 革新技術を実用化することの経済性目標・意義
人工光合成の大規模普及とCO2の資源化のイメージ図 エチレン プロピレン 太陽 大規模普及まで に時間が必要! お金も必要! ⇒ どうする? 燃料 H2 収集設備 GTO 反応器 水 ソーラー水素 プラント CO/H2 調整器 発 電 所 化学 コンビナート CO2 捕集設備 人工光合成の大規模普及とCO2の資源化のイメージ図
化学原料製造技術のCO2排出量比較 人工光合成! ① Naphthaクラッカー : +1.35kg-CO2/kg-オレフィン ② LNG改質 + GTO : +0.06kg-CO2/kg-オレフィン ③ ソーラーH2+CO2改質 + GTO : -1.92kg-CO2/kg-オレフィン (バイオマスH2) 実測値 理論値 人工光合成! しばらくは世界の主流! ◆ LNG原料はCO2削減技術としては有効 ◆ ソーラーH2はCO2資源化の究極法。 バイオマス改質+GTOも可能性あり GTO: 天然ガス(メタン)から化学原料を作る技術
国家プロジェクトとしてやるべき! 産官学の連携必要 人工光合成: 日本の科学が世界のトップランナー 技術によって勝ち抜ける可能性有り 最終目標 5年後 目標 国家プロジェクトとしてやるべき! 産官学の連携必要 2011/04 時点
さまざまな化石資源/再生可能資源からの化学品製造プロセス Sun 時間軸を意識 した国家戦略 が必要! 経済性+独創性 化学品 燃料 ソーラー水素とCO2 からのCO/H2製造 ③ GTO 水 H2 収集設備 バイオマスから のCO/H2製造 太陽光で水を分解して 水素を作る触媒プロセス 発電所 CO2 分離 CO/H2 ① COG精製 改質反応 ② 化石資源から のCO/H2製造 LNG H2 コークス炉 森林 さまざまな化石資源/再生可能資源からの化学品製造プロセス