独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進研究部 宮地 元彦

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1 課題の洗い出し. 2 1.本日の日程 ①開会の挨拶 日程説明 ( 5 分) ②自己点検 ( 10分) ③情報モラル指導の必要性(プレゼン) (20分 ) ④課題の洗い出し ( 10分) ⑤全体計画についての協議Ⅰ (15 分) ⑥全体計画についての協議Ⅱ (20 分) ⑦全体計画についての協議Ⅲ.
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Presentation transcript:

独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進研究部 宮地 元彦 アクティブガイドを活用した特定保健指導 独立行政法人国立健康・栄養研究所 健康増進研究部 宮地 元彦

初回面接での減量プラン策定 ① 86.5 cm ① 減量目標の設定 ② ② 3 cm ③ ③ 6 か月 ④ ④ 117 kcal 体重:脂肪1kg≒腹囲1cm 脂肪1kg=7,000kcal ② ② 3 cm ③ ③ 6 か月 最近1年間の体重の増減 に基づきエネルギー出納 を調整する ⑤1kg×7000=70000kcal 7000÷120日=32kcal/日 ④ ④ 117 kcal ④ 117 kcal ⑤ +32 kcal ⑥ =149 kcal ⑤ 行動目標の決定 食事だけではダメ 運動だけではムリ +10は30-40kcal ⑥ ⑦  30 kcal ⑦ ⑧ ⑧ 120 kcal

生活活動を含む身体活動の重要性 運動指導でなく、身体活動支援を! 身体活動 運動 生活活動 健康増進や体力向上、楽しみなどの意図を持って、余暇時間に計画的に行われる活動 速歩、ダンス、エアロビクス、 ジョギング、テニス、サッカー など 生活活動 日常生活を営む上で必要な労働や 家事に伴う活動 買い物、犬の散歩、通勤、床掃除、 庭掃除、洗車、荷物運搬、子供と遊ぶ、階段昇降、雪かきなど 運動指導でなく、身体活動支援を!

シンプルなメッセージによる目標の提示

標準的質問票を活用したアセスメント アセスメント ⇩ セグメント化 セグメント別アドバイス アセスメントのベース 特定健診の標準的質問票 川上、宮地ほか 特定健診・保健指導の標準的な質問票を用いた身体活動評価の妥当性、日本公衆衛生学雑誌、2010

アセスメントに基づいたセグメント別の指導 気づく! ⇩ 始める! 達成する! つながる! 行動変容理論やソーシャル・キャピタルの考え方を具体化して活用

安全な身体活動・運動実践のために

膝が痛い人のための簡易運動療法

腰が痛い人のための簡易運動療法

体を動かす環境について気づきを促す 身の回りの環境や人とのつながりは、私たちの身体活動量や運動習慣に影響している。 Inoue S et al.J Epidemiol. 2011;21(6):481-90. ⇓ 環境やつながりに対する認知を高めることが重要 Harada K et al. J Aging Phys Act. 2011;19(3):262-72. 指導者も対象者の住む地域、働く職場、家族や友人や同僚とのつながりについて考えてみよう

身体活動や運動の奨励のための情報提供ツール 専門家や指導者による唱導・支援 パンフレットや読み物などの活用 携帯電話やパソコンなどのICTの活用 Facebookなどのソーシャル・ネットワークの活用 身体活動に関するアセスメントの充実と結果の見える化