“ロータリー財団理解しましょう!” RID2600 補助金小委員会

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“ロータリー財団理解しましょう!” RID2600 補助金小委員会 1/11/2019 今日は「ロータリー財団理解しましょう!」という題で約40分の話をさせていただきます。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。 それでは早速、スライドをご覧いただきながら、お聞きください。 “ロータリー財団理解しましょう!” RID2600 補助金小委員会

“ロータリー財団を理解するための当プレゼンテーションの構成” 1/11/2019 “ロータリー財団を理解するための当プレゼンテーションの構成” Ⅰ.R財団の使命と歴史 Ⅱ.R財団の主なプログラム Ⅲ.新しい補助金モデル Ⅳ.第2600地区 2017-18年度の取り組み はじめに今日のプレゼンテーションの構成をご紹介しておきます。 Ⅰ.「ロータリー財団の使命と歴史」をふり返り、 Ⅱ.「ロータリー財団が実施してきている主なプログラム」を概観し、 Ⅲ.現在 財団が採用するに至った「新しい補助金モデル」について触れ、 Ⅳ.「第2600地区における財団100周年への取り組み」についてお話し、 最後に Ⅴ.当地区のHP、特に、補助金マニュアルを皆さんに活用していただくお願い、 という順に進めてまいりたいと思います。 Ⅴ.第2600地区ホームページとマニュアルのご活用を!

1/11/2019 Ⅰ-1. ロータリー財団の使命 ロータリアンが 健康状態を改善し 教育への支援を高め 貧困を救済することを通じて 世界理解、親善、平和を 達成できるようにする はじめに、ロータリー財団が、現在、どのような使命を持って活動をしているのかですが・・ ・(スライドを紹介)。この目標を実現するために、ロータリー財団は、クラブや地区による地域での社会奉仕プロジェクト、海外での国際奉仕プロジェクトといったロータリーの奉仕活動を資金面で支えています。また、全世界規模で行われているポリオ撲滅活動にも多額の資金を授与しています。 財団の資金は、ロータリアンをはじめとする支援者からの寄付によって支えられています。つまり財団の資金を利用した奉仕活動で中心的な役割を果たしているのは、とりもなおさず私たちひとりひとりのロータリアンであるということです。 世界でよいことをした100年

Ⅰ-2. 2016-17年度:ロータリー財団100周年 2016 財団100周年を祝う最初の祝賀行事 2017 幕締めとなる祝賀行事 1/11/2019 Ⅰ-2. 2016-17年度:ロータリー財団100周年 2016 財団100周年を祝う最初の祝賀行事 韓国でのロータリー国際大会 (5月28日~6月1日) 2017 幕締めとなる祝賀行事 アトランタ(米国)でのロータリー国際大会 6月10日~14日 www.rotary.org/ja/foundation100 さて、2016-17年度には、財団100周年を祝う祝賀行事が世界各地で行われました。 最初の祝賀行事は、今年、韓国でのロータリー国際大会で行われました。 そして、1917年6月には、100年前に「ロータリー財団」設立の端緒となる記念すべき大会が開催された米国アトランタのロータリー国際大会において、財団100周年を祝う祝賀行事のフィナーレを飾る催しが行われました。 2017年はまさにロータリー財団100周年の記念すべき年となったわけですが、世界中のすべてのロータリアンには、この年度中に、何らかのかたちで100周年を祝う活動や行事を実施することへの期待が国際ロータリー本部から発信されました。

Ⅰ-3. ロータリー財団の成り立ち アーチ・クランフのビジョン(1917年) 1/11/2019 Ⅰ-3. ロータリー財団の成り立ち アーチ・クランフのビジョン(1917年) 諸々の社会奉仕を 今まで通りに実行していくには、 慈善・教育・そのほかの 社会奉仕の分野において 世界でよいことをするための 基金を作るのが、 極めて適切であると思われる — アーチ・クランフ、1917年 ここで、ロータリー財団の成り立ちを振り返ってみましょう。 ロータリー財団は、1917年のアトランタ大会で、当時のアーチ・クランフ会長のひらめきによって設立の種が播かれました。アーチ・クランフは、ロータリーの恒久的な基金というビジョンの実現に尽力したことから、「財団の父」と呼ばれています。 1913年に米国オハイオ州のクリーブランド・ロータリークラブ会長に就任したクランフは、将来によいことを続けていくための準備金をクラブで積み立てることを提案し、ロータリー会長となった1916-17年度に、さらに多くのロータリー会員にこのアイデアを紹介しました。 1917年のアトランタ大会で、クランフは次のように述べています。「諸々の社会奉仕を今まで通りに実行していくには、慈善・教育・そのほかの社会奉仕の分野において世界でよいことをするための基金を作るのが、極めて適切であると思われる」 後にこのビジョンを土台として誕生したのがロータリー財団です。彼の「世界でよいことをする」という言葉が、財団の標語となりました。しかし、彼のビジョンが完全に実現されるまでは多くの歳月を要しました。

Ⅰ-4. この100年の寄付額の推移 1/11/2019 2億5000万ドル 2億ドル 1億5000万ドル 1億ドル 5000万ドル Ⅰ-4. この100年の寄付額の推移 2億5000万ドル 2億ドル 1億5000万ドル 1億ドル 5000万ドル 財団創設後の30年間においては、財団の資産はほんとうに僅か少しずつ成長するのみで、実際、1917年から1947-48年度の末にかけて財団が受領した寄付は合計でもわずか200万ドルほどでした。しかし、1917年になされた最初の26ドル50セントの寄付から、資産10億ドルの世界最大規模の財団に成長し、今日、何百万人もの生活に変化をもたらしています。 1917 1948-49 1949-50 1954-55 1959-60 1964-65 1969-70 1974-75 1979-80 1984-85 1989-90 1994-95 1999-2000 2004-05 2009-10 2014-15

Ⅱ-1. 初期の財団プログラム:大学院奨学金(1947年) 1/11/2019 Ⅱ-1. 初期の財団プログラム:大学院奨学金(1947年) ここからは、財団の主なプログラムについてふりかえってみたいと思います。 1947年、財団は「高等教育のためのロータリー財団フェローシップ」というプログラムを開始しました。写真は「ザ・ロータリアン」誌に掲載されたもので、1947-48年度に奨学金を受けた最初の奨学生グループです。 奨学金の受領条件はその後の70年間に更新を重ね、その名称も、「ポール・ハリス・フェローシップ」 「国際親善奨学金」 「ロータリー奨学金」と変更されましたが、将来有望な学生に海外留学の機会を与えるという概念は当初から変わっていません。   ロータリーの奨学生には後に著名人となる多くの人がおります。日本人では、みなさんご存知の通り、宇宙飛行士の山崎直子さんや、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さん、そして最近では、国連のキャリア職員としてPKO・安全保障分野や人道支援分野など様々なポストを歴任し、日本人女性として初めて国連事務次長として軍縮担当上級代表に任命さました中満泉(なかみついずみ)さんがおられます。

1/11/2019 Ⅱ-2. 最初の3-Hポリオ補助金(1979年) さて、ポリオ撲滅をめざす闘いは、国際ロータリーのプログラムの中でも特に重要な位置を占めいています。 地球規模での一大プロジェクトとなっている国際ロータリーのポリオ撲滅活動は、実は元はと言えば、日本の東京麹町ロータリークラブが中心となり、2580地区(東京・沖縄)と2750地区(東京・北マリアナ諸島・ミクロネシア・パラオ)の各クラブに提唱したポリオ撲滅運動に端を発します。 フィリピンの子ども600万人にポリオ予防接種を提供するための複数年プロジェクトは、1979年にマニラの子どもたちへの経口ポリオワクチン管理を通じたプロジェクトから開始されたものなのです。

Ⅱ-3. グローバル補助金 対象となる6つの重点分野 1/11/2019 Ⅱ-3. グローバル補助金   対象となる6つの重点分野 平和と紛争予防/紛争解決 疾病予防と治療 水と衛生 母子の健康 基本的教育と識字率向上 経済と地域社会の発展 世界各地のロータリークラブが地元のニーズに応じた独自の活動を行う一方、国際ロータリーは世界全体で、今ご覧の、6つの重点分野を定め、できるだけ大きな活動成果をもたらす努力をしています。 ・平和と紛争予防/紛争解決 ・疾病予防と治療 ・水と衛生 ・母子の健康 ・基本教育と識字率向上 ・経済と地域社会の発展 現在、グローバル補助金はロータリーのこれら6つの重点分野に該当し持続可能かつ測定可能な成果をもたらす大規模な国際的活動を支援しています。但し、グローバル補助金は本当にこれら6つの重点分野に限ることが良いのか、もっと幅広く様々な分野に適用可能なものにすべきではないか、という議論もあり、常に国際ロータリーは変化を求めています。 基本的にグローバル補助金は、補助金プロジェクトの提唱者(=スポンサー)が国際的なパートナーシップを組み、 ・人道的プロジェクト ・大学院レベルの留学を実現するための奨学金 ・職業研修チーム といった活動に補助金を活用して援助活動に供することが出来るものです。

1/11/2019 Ⅱ-4. グローバル補助金  事例 写真右は、メキシコでのグローバル補助金事業の例で、車椅子を修理するための移動式クリニックが実現しました。クリニックのスタッフも身障者で、車椅子のデザインや組み立てのほか、多様なニーズに応える特注の車椅子の製作に取り組んでいます。このプロジェクトでは、各地のロータリークラブが調整役となり、認可の取得や電気の配線、スタッフの住居管理、マーケティングを担当しました。 写真左のブルキナファソでは、度重なる干ばつの問題に直面していた地域社会で、井戸の設置プロジェクトが行われました。これにより、女性や子どもたちは、水を得るために毎日何kmも歩く必要がなくなりました。写真では、多くの住民が、きれいな水が得られるようになることへの希望を胸に、井戸の採掘工事を見守っています。 グローバル補助金の利用にあたっては、活動が実施される国のクラブ/地区と、それ以外の国のクラブ/地区が協力することが求められます。また双方のクラブ/地区は、補助金を申請する前に、MOUという参加資格の認定を受けている必要があります。 グローバル補助金は、予算30,000ドル(約300万円)以上の活動が対象です。そのうち、補助金で賄われる額は最低15,000ドルです(最高支給額は200,000ドル 約2千万円)。この補助金は、後ほど図表を使ってもう一度ご説明しますが、クラブ/地区からのDDF(地区財団活動資金)に対して100%(同額)、現金拠出に対して50%(半額)の割合で、財団からWF(国際財団活動資金)の上乗せが提供される仕組みです。

Ⅲ-1. 「未来の夢計画」と新しい補助金モデル 1/11/2019 Ⅲ-1. 「未来の夢計画」と新しい補助金モデル 21世紀に入り、財団は世界各地で大きな変化をもたらす活動を実施していました。しかし同時に、長年の歳月を通じて枝分かれしてきたさまざまな財団プログラムを、どのように管理していくかという課題にも直面しました。 2004年、国際ロータリーはプログラムの拡張に伴う事務処理や運営費の増加に中央集権的な仕組みでは対応しきれなくなってきた実情に鑑み、世界各国の各地区において分散的、自律的かつ責任ある対応を可能とするための方策を検討し始めました。これが2009年に「未来の夢計画」と呼ばれる新しい補助金モデルが考案された背景です。地区補助金、グローバル補助金、パッケージ・グラントの3種類のみが提供されるこの補助金モデルは、2010年から2013年に試験的に導入され、100地区が参加しました。 そして2013年、この新しい補助金モデルが全世界で導入されました。これに伴い、先ずマッチング・グラント、国際親善奨学金、研究グループ交換(GSE)が廃止され、また、パッケージ・グラントも2014年10月に廃止されましたが、それらのモデルに含まれていた要素はその後も「未来の夢計画」を通じて現在の新しい補助金モデルに受け継がれています。

Ⅲ-2. 地区補助金 小規模、短期のプロジェクト 地元または海外での活動 ロータリー財団の使命を 支える活動 年に一度、地区に一括支給 1/11/2019 Ⅲ-2. 地区補助金 小規模、短期のプロジェクト 地元または海外での活動 ロータリー財団の使命を 支える活動 年に一度、地区に一括支給 「未来の夢計画」から生まれた地区補助金は、地元や海外の地域社会のニーズに取り組むための、比較的規模の小さい、短期的な活動を支援します。各地区は、この補助金を配分するプロジェクトを独自に選びます。   地区補助金は、地区やクラブの幅広いプロジェクトや活動に活用できます。 人道的プロジェクト(奉仕活動を行うための現地への渡航や災害復興活動など) 職業研修チームの派遣 (教育機関のレベルや場所、支給期間、専攻分野の制約のない奨学金にも使えるのですが当地区では実施していません) 地区は、DDF(地区財団活動資金)の50%までを地区補助金として毎年申請できます(50%全額を申請する必要はありません)。この50%は、3年前に地区が年次基金に寄付した額(および恒久基金への寄付の投資収益)によって生まれたDDFを基に計算されます。

1/11/2019 Ⅲ-3. 新しい補助金モデルでの実績 財団の歴史で振り返ったように、26ドル50セントの最初の寄付が行われて以来、財団の資産は約10億ドルにまで成長し、これまでに30億ドルもの資金が、世界中の何百万人もの生活に変化をもたらすプログラムや奉仕プロジェクトに投じられてきました。 また、財団は次のような影響をもたらしてきました。 25億人の子どもにポリオ予防接種を行い、野生ポリオウイルスによる発症数は99.9%減少 900人以上のフェローが平和センターで研究を行い、紛争解決、戦後処理、平和推進のスキルを習得 何十万人もの人びとに、きれいな水へのアクセス、医療と保健、教育の機会を提供

Ⅲ-4.“資金の流れ”から見た「新しい補助金モデル」 ポリオ撲滅 ロータリアンからの寄付 地区補助金 25% 短期 小規模プロェクト 地区財団 活動資金 (DDF) 50% 年次基金 シェア 3年間 国際的 継続的 人道的 プロジェクト グローバル補助金 25% 国際財団 活動資金 (WF) 50% ここで、皆さんからの財団への寄付が補助金の原資となっていく資金の流れから、現在運営されている新しい補助金モデルを見てみましょう。 ロータリー財団への寄付の窓口となる主な基金には、ポリオプラス基金、年次基金、恒久基金の三つがあります。ポリオプラス基金への寄付はポリオ撲滅のためだけに使われますが、年次基金と恒久基金への寄付は、シェアシステムと呼ばれる仕組みを通じ、様々な活動を支える補助金に生まれ変わります。 年次基金(シェア)への地区内のクラブからの寄付はすべて3 年間投資され、ロータリー年度末に、その50%が地区財団活動資金(DDF)、残り50%が国際財団活動資金(WF)に配分されます。ですから、地区は、寄付の3年後にこのDDFをクラブや地区、または財団のプロジェクトのために活用できます。DDFは、更にその半分までを地区補助金として使用でき、残りの半分をグローバル補助金のために使うことができます。 恒久基金への寄付は、基金の元金となり、恒久的に維持されます。これは財団が将来も確実に活動を続けていくための備えとなります。また、基金資金を投資することによって得られた収益の一部が、財団の補助金とプログラムに充てられます。財団は、2025年までに恒久基金の資金10億ドルを集めることを目標としています。 国際財団活動資金(WF=World Fund)は、世界の最優先課題に取り組む活動に資金を提供するものです。シェアシステムを通じた寄付の50%がWFとなりますが、寄付すべてをWFに指定することも可能です。WFはロータリー財団が管理し、全ロータリー地区が申請できる補助金やプログラムの資金として活用されます。草の根や国際レベルで、平和活動に貢献する人材を育てるロータリー平和フェローシップにも、この国際財団活動資金(WF)が資金源となります。 財団の運営費(寄付推進費と一般管理運営費)の大半は、投資収入によって賄われます。恒久基金の投資収入の一部も、運営費に充てられます。 恒久基金 投資収益 ロータリー平和フェロー

Ⅳ-1. 2017-18年度:第2600地区の取り組み 約$190/1人 ロータリー財団設立100周年から最初の記念すべき一年 1/11/2019 Ⅳ-1. 2017-18年度:第2600地区の取り組み ロータリー財団設立100周年から最初の記念すべき一年  《 ロータリーと財団は車の両輪 》  ・ ロータリー財団へ $150  ・ ポリオ撲滅 $30 と平和センター 500円        財団設立100周年を記念して必ず達成させる  米山記念奨学会へは普通寄付3,000円以上と特別寄付を合わせ一人20,000円以上を目指す さて、「ロータリー:変化をもたらす」というRIテーマの実践と実現に向け、私たち第2600地区では関邦則ガバナーの「UPDATE MY CLUB」という地区標語の下、地区内55の全ロータリークラブが同じ方向で活動していくことを目指しています。 具体的には  ・ ロータリー財団へは一人150ドル、  ・ ポリオ撲滅に$30、平和センターへ500円、つまり、一人当たり合計約190ドルの寄付という目標を達成する、としています。 また、原直前ガバナーの年次には、国際ロータリーから何らかのかたちで100周年を祝う活動や行事を実施することが求められ、私たち国際ロータリー第2600地区R財団委員会では、「100周年を祝う活動や行事に大きな予算をかけるのではなく、皆さんの財団活動への理解を深めていただくこと通じてより多くの寄付が集まるようにすべきである」と考え、例えば、軽井沢で開催された地区大会で財団の活動を紹介したり、皆さんからの寄付促進をアピールするコーナーを設けることなどを設けました。今みなさんにご覧いただいているプレゼンテーションの最初のバージョンも2015年度に作成され、沢山の機会に使用され、地区ホームページにも掲載されてきました。 ロータリー財団100周年を念頭に、日頃のロータリークラブへの参加を通じて私たちに出来ること、または、私たちに期待されることとはどのようなことかを、R財団委員会では皆さんのお手伝いをしながら一緒に考えていこうとしています。  例えば、グローバル補助金または地区補助金を利用したプロジェクトを実施することで、財団の100年から最初の一年で歴史に花を添えることかも知れませんし、また、100周年を契機に年次基金、恒久基金、ポリオプラス基金、ロータリー平和センターに寄付するといったこともよいと思います。 約$190/1人

Ⅳ-2.それぞれのクラブが迎えるr財団100周年 1/11/2019 Ⅳ-2.それぞれのクラブが迎えるr財団100周年  補助金事業へのヒント    「時間軸と空間的広がり」   1. クラブに継続的な「補助金事業実行委員会」を設けては?     構成(例): パスト・現・エレクト会長・幹事 +R財団委員+クラブメンバー     【R財団委員の役割】  =  ”音頭とり&ネットワーカー“      ① 地区財団との縦のつながり      ② クラブ内での横のつながり      ③ 地域社会あるいは海外のパートナークラブとの連携    ポイント=補助金事業は単年度でなく「継続的な多年度」の視点で!  2. 複数のクラブでの「共同事業」を考えては?   今年度 上伊那Gの4クラブ  ネパールの震災学校 施設改善 2020年には東京オリンピックが開催されるということで機運が盛り上がってきていますが、前回のリオ・デ・ジャネイロ・オリンピックで最も感動的だったもののひとつは、男子400メートル・リレーの銀メダルではなかってでしょうか? ケンブリッジ飛鳥選手がウサイン・ボルトとトップ争いをしたときには私は鳥肌がたち、2位でゴールしたときには感動で震えました! ひとりひとりは100m決勝に進めませんでしたが、4人が心から互いを信頼し、力と呼吸を合わせ、全力で駆け抜けたからこその勝利であったと思います。   補助金事業も、私は同じだと思います。ロータリーは殆どが単年度事業ですし、ひとりひとりに出来ることには限りがありますが、それがグローバル補助金でも地区補助金でも、信頼関係と何代に渡る継続的なバトン受け渡しへの努力があれば、そこには素晴らしい力が生まれ、育ち、大きな成功へと導かれます。そのため、ロータリー財団委員には複数年の継続活動が望まれます。 私たちロータリー財団委員の役割は、最も大切な私たちそれぞれのクラブの補助金プロジェクトに時間軸での連続性と活動の空間的広がりに向けて、地区の立場からお手伝いすることであると思います。そこで、私たちから各クラブの補助金事業へのサジェスチョンとしてのヒントです・・・(スライドの説明) 1.まず名前はともかくクラブに継続的な「補助金事業実行委員会」を設けては如何でしょう?   ご承知の通り、ロータリーの事業年度は7月1日から翌年6月末までですが、地区補助金プロジェクトの準備はどんなに遅くともその半年前には始まっていなくて   はなりません。グローバル補助金プロジェクトともなれば数年かけて準備する必要があります。ですからロータリー財団委員は短くても最低3年は同じ委員が音頭   とりをすることが望ましい。言葉を変えて云えばR財団はロータリー年度一年を優に超えた多年度の時間軸でネットワーカーとして活動することが有効です。そこで   ① ② ③ といったつながりを作っていくのです。 2.第二に補助金プロジェクトにもうひとつ広がりを持たせる方法があります。複数のクラブが共同して補助金事業に取り組むことを考えるのは如何でしょう?   隣接する地域のほかのクラブと共同で補助金事業を行うことには、いくつもの長所があります。 ① 広がりのある規模の大きな事業ができる。 ② ロータリーの社会奉仕活動を社会的により大きくアピールできる。 ③ 取りまとめは必ずしも楽ではないかも知れませんが、その分、参画するクラブ通しの連帯や紐帯(絆)が深く、強くなる。

Ⅳ-3.私たちひとりひとりが出来ること “寄付者の認証” 1/11/2019 Ⅳ-3.私たちひとりひとりが出来ること “寄付者の認証” 大切な一歩が 1917年 26ドル50セント から始まった ロータリー財団100年の歴史 だから 私たちも  ポール・ハリス・フェロー ポール・ハリス・ソサエティ 財団の寄付者に対する最初の認証は、ポール・ハリス・フェローです。1,000ドル以上を寄付された方々を認証するもので、1957年に始まりました。寄付者は、さらに追加で1,000ドルを寄付するごとに、「マルチプル・ポール・ハリス・フェロー」として認証されます。また、ほかの人の名義で寄付し、ポール・ハリス・フェローの認証を贈ることもできます。ポール・ハリス・フェローの数は、2006年に100万人を超え、現在150万人に達しています。 ポール・ハリス・フェローとなった方々には、ポール・ハリス・ソサエティ(PHS)に入会される方も大勢います。PHSは、年次基金、ポリオプラス、財団が承認したグローバル補助金に毎年1,000ドルを寄付する会員や財団支援者にご入会いただけます。この認証プログラムは、以前は地区ごとに管理されていましたが、2013年、PHSは財団の正式プログラムとなりました。 1980年代、財団は累積寄付の合計が10,000ドルに達した方を対象とする、メジャードナーの認証を導入しました。また、1984-85年度には、遺言またはそのほかの遺産計画に財団恒久基金を受益者として指定した方、または恒久基金に1,000ドル以上を現金で寄付された方を対象とする、ベネファクターの認証を始めました。続いて1999年、管理委員会は、遺産計画を通じて1万ドル以上を寄付した方を認証する遺贈友の会を開始しました。 このようないくつもの輝かしい寄付者の認証をご紹介しましたが、私たちひとりひとりが出来る本当に大切なことは、100年前にロータリー財団がたった26ドル50セントの寄付から始まったことを振り返ることを通じて、私たちひとりひとりが「世界で良いことをする」ためのロータリアン仲間であることの証として、金額はいくらでも良いんです、寄付をする気持ちを持つことではないでしょうか? 100%ポール・ハリス・フェロー・クラブ

Ⅴ-1.第2600地区ホームページとマニュアルの活用を! 1/11/2019 Ⅴ-1.第2600地区ホームページとマニュアルの活用を! 最後に、第2600地区ホームページとマニュアルのご活用を! というサブタイトルでお話します。 みなさんは国際ロータリー第2600地区のホームページをご覧になったことがおありだと思います。もし、まだ見た事がなという方は、是非、Webを検索してご覧ください。ホームページには盛沢山の情報が満載ですが、ロータリー財団の活動についても有益な情報が一杯です。今ご覧の右下に「国際ロータリー第2600地区 ロータリー財団」という窓口がありますので、そこをクリックすると地区ロータリー財団の様々な情報にアクセスすることが出来ます。(クリック) 第2600地区ロータリー財団のサブポータルには、このように、寄付金の状況や財団ニュース、今ご覧いただいているプレゼンテーションも使っていただけるように様々な形式で沢山の情報がアップロードしてあります。

Ⅴ-2.第2600地区ロータリー財団補助金マニュアル 1/11/2019 Ⅴ-2.第2600地区ロータリー財団補助金マニュアル ここで皆さんに特に強調して申し上げておきたいのは、私たちにとって最も身近で知っておくべきロータリー財団補助金についてのマニュアル最新版がここにある、ということです。2015年に最初のマニュアルが初めて国際ロータリー第2600地区のホームページに第一版としてアップロードされましたが、以来、二年足らずのうちに版を重ねて、現在はVer.7(バージョン7)の改訂版が掲載されています。 地区ロータリー財団では、皆さんの財団への理解を深めていただくために、年に三回ほどのセミナーや研修会を開催しています。そこでは財団全般についてや、補助金事業について、あるいは、その仕組みやルールについて、というふうにテーマや話題の焦点を変えてそれぞれの研修やセミナーを実施してきています。そして、その都度、皆さんからいただいた質問やご意見を参考にしてマニュアルを改訂し、理想としては、最終的にはマニュアルを見ていただきさえすればわざわざ遠方からお忙しい中集まっていただかなくても良いくらいのもにしたいと思いつつマニュアルの改訂を重ねてきた結果が今の最新版のVer.7です。 どうか、時々はこのサイト(ページ)をご覧いただき、最新のマニュアルをご活用いただきますよう、お願いします。

1/11/2019 ご清聴ありがとうございました