第14回 IFRSと会計情報システム
次回 これまでの講義の質疑応答 土曜日23:59までに これらがあれば講義します なければ、個別質疑応答にします もう一度講義してほしいところ 任意提出課題 これらがあれば講義します なければ、個別質疑応答にします
今日学ぶこと IFRS(International Financial Reporting Standard: 国際財務報告基 準)を少しだけ学ぶ 海外子会社の管理と会計情報システム について学ぶ
IFRS適用状況 平成30年1月現在 IFRS適用済会社数 140社 IFRS適用決定会社数 22社 合計 162社 全日本証券所上場会社数 3,063社
IFRSとは? IASB(International Accounting Standard Board: 国際会計基準委員 会)が設定する会計基準 EUをはじめとして、多数の国が全面採 用している会計基準 国際的に比較可能な財務諸表を作成する ことが目的
https://www.ifrs.ne.jp/img/about/im_aboutimage1.jpg
日本の場合 連結財務諸表作成時にIFRS(ならびに米国基 準)適用を容認している。 確定決算主義(損金経理要件)
個別財務諸表では必ず日本基準のため、並行開示が必要 その財務諸表をIFRSに組み替えるために、日本基準の帳簿とIFRSの帳簿の二つが必要になる場合も
有形固定資産について 減価償却 減損会計 税法上は定率法が利用可能→早めの減価償却が可能→ 購入直後は税負担削減が可能(将来の税負担は増加) IFRSでは定額法だけ よって、税務上と会計上の処理が食い違うことに 減損会計 日本基準では減損の兆候があるときのみチェック IFRSでは毎年チェックする必要がある。そのため、手順をきち んと定めておく必要がある
日本企業の採用理由 金融庁『IFRS適用レポート』2015年
海外子会社の会計不正問題 東芝のウェスチングハウス(2017年3月) 富士フィルムHDのNZ及びオーストラリアの富士ゼロック スの子会社(2017年3月期) LIXILのドイツ子会社の中国子会社(2015年6月) 子会社を適切に管理できないと、グローバル企業の土台が 崩れる よって、全社を統一的に管理できる経営システムの構築が 今後不可避に その中で、会計システムを一元化して、業績を把握できる ようにする一助となるのがIFRS導入
製造業のグローバル化 ブラザー トヨタ パナソニック http://www.brother.co.jp/library/websites/co.jp/investor/img/highlights/rat_img_01.png パナソニック http://www.toyota.co.jp/pages/contents/jpn/investors/financial/images/graph08.gif https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/panasonic_summary_j.pdf
グローバル化 日本国内と海外とを同一視して経営管理す る必要性 その時に、会計基準が異なると、業績評価 が異なり、一元管理ができない そこで、一元管理のためにもIFRSを導入する