福岡県脊髄損傷ネットワーク構想 ~福岡県における脊髄損傷患者の 統括的データベースの構築を中心に~ 福岡県脊髄損傷ネットワーク構想 ~福岡県における脊髄損傷患者の 統括的データベースの構築を中心に~ 今回、我々は総合せき損センター内に福岡県脊損登録管理事務局を設置しました。その宣伝と先生方のご協力をお願いしたく、提案型の発表をさせていただきます。
方法:Cross sectional studies 対象:福岡県下の2次救急、3次救急病院 計148病院 期間:2005年 1月~12月 2006年2月に郵送にて各病院にアンケート用紙を送付 方法ですが、対象は福岡県下の2次救急告示病院、3次救急病院、計148病院です。2005年1月から12月までの間の救急部受診患者に対するアンケートを2006年2月に各病院に郵送させていただきました。
結果 (2006.9.1 現在) 回答率82.4% (148病院中122病院) 対象症例を有した病院数 122病院中27病院 対象症例数 結果 (2006.9.1 現在) 回答率82.4% (148病院中122病院) 対象症例を有した病院数 122病院中27病院 対象症例数 125症例 新規脊損発生数(予測値) 31.02人/100万人 2006年9月1日における回答率は82.4%で122病院から回答を送っていただきました。そのうち、新規頸、脊損症例を有した病院は27病院、症例数は125症例でした。これにより福岡県における脊損患者発生頻度の予測値は31.02人/100万人と考えられた。
年代分布 症例数 年代別人口比による症例数/100万人 年代分布 症例数 年代別人口比による症例数/100万人 年代別新規脊損患者数は70歳代をピークとし、20歳代に弱いピークをもつ2相性パターンであった。しかし、年代別人口で補正した発生数は70歳代:60人/100万人をピークとした1相性パターンであった。
麻痺の程度(Frankel分類) 骨傷・高位と麻痺 Frankel分類の内訳はA16名、B18名、C33名、D58名。頸髄損傷患者のうち、骨傷を有する患者が31名、骨傷を有しない患者69名。胸・腰髄損傷患者のうち、骨傷を有する患者23名、骨傷を有しない患者2名であった。
福岡県の脊髄損傷発生頻度調査 福岡県脊損登録管理事務局を設置した。 救急指定病院を対象とした2005年の新規脊損患者に関するアンケートを行った。 回収率は82.4%であった。 新規脊損患者数は31.02人/100万人と推計された。 第一回全国調査(発生率39.4人/100万人、1990年)と比較すると、男女比は同様で(4:1)、受傷時年齢は高齢化し(48.5歳から56.2歳)、胸腰髄損傷に対する頚髄損傷の割合が増大し(74.3%から80.0%)、歩行可能な不全麻痺例が増加していた(Frankel Dが17.9%から39.7%)。 第二回調査(2002年)同様非骨傷性脊髄損傷が55%以上を占めていた。
C4 fracture-dislocation Judo 17, M The day of injury 受傷時のX線、CTです。C4前方脱臼骨折をみとめます。 Case 15
C4 fracture-dislocation The day of injury 受傷時のMRIです。C4の前方へ脱臼を認め、T2でC4-5レベルに high intensity areaを認めます。 Case 15
C4 fracture-dislocation (C4/5 anterior decompression and fusion) Post-op. 10 days 術後X線写真です。C4-5にplateを使用し、前方固定を行っています。 Case 15
C4 fracture-dislocation 3 mos. after injury 受傷後3ヶ月のMRIです。C1-2レベル付近まで脊髄の萎縮を認めます。 Case 15