医療法人社団 高山泌尿器科 臨床工学部門 斎藤 寿

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当院透析スタッフに知っておい て ほしい透析処方 ~日本透析学会2013年血液透析処方 ガイドラインの概要と私案~ きたうらクリニック 北浦圭介 平成25年5月作成.
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小児の正常値 2003/05/14 - 第4学年 はじめに 患者の年齢によって正常範囲が異なる 通常、検査報告書に添えてある正常値 は成人のものである 医師が正常・異常を総合的に判断する.
オンライン血液濾過透析にお ける置換量と透析効率 優人クリニック (1) 東京大学医学部付属病院腎臓・内分泌 内科 (2) 、血液浄化部 (3) 冨田兵衛 (1) 、青柳直樹 (1) 、大原智香子 (1) 、根岸康介 (2) 、田中珠美 (2) 、野入英 世 (2) 、中尾彰秀 (3)
三例の糖尿病性腎症導入例 仁和寺診療所 田中 貫一 仁和寺診療所.
DM・ HYBRID療法 (簡単・糖尿病初期寛解療法) (内科開業医御用達バージョン)
つちだ小児科  土田晋也
当院健診施設における脂肪肝と糖尿病リスクの統計学的な検討
背景 CABGを必要とする虚血性冠動脈疾患の背景には動脈硬化の影響があり、プラークの退縮効果が明らかにされているスタチンを投与することで予後を改善する効果が期待される CABGを行った患者に対しスタチンを投与することで予後を改善する効果を検証することが本研究の目的である 2015/2/17 第45回日本心臓血管外科学会.
初心者を対象とした 形態グループミーティング
I gA腎症と診断された患者さんおよびご家族の皆様へ
高感度CRPの新たな有用性 ~H.pyloriにおける検討~
4.「血液透析看護共通転院サマリーVer.2」 の説明
2型糖尿病患者におけるナテグリニドと メトホルミン併用療法の有効性と安全性の検討
図1 対象症例 H20.1/1-1/31までの入院・外来糖尿病患者総数 入院患者 15203名(内 透析患者 622名)
メタボリック症候群(MetS)の有無と、成人以降の体重増加とCKDの関連
一般住民の大腿骨近位部骨折発症率で 認められる地域差は、 血液透析患者でも認められる
かゆみが血液透析患者のQOLに与える影響の検討 ~SF-36v2を使用して~
~携帯用災害時緊急対応カード配布を通して~
1. 糖尿病による腎臓の病気 =糖尿病腎症 2. 腎症が進むと、生命維持のために 透析療法が必要になります 3. 糖尿病腎症の予防法・治療法
糖尿病と腎臓合併症 田中内科クリニック 院長 田中洋一.
当院における透析間体重管理指導方法についての検討
医療法人社団 高山泌尿器科 臨床工学部門 斎藤 寿
腎不全になったら 医療法人クムダ会 大正クムダクリニック 近藤 昭彦.
日本臨床精神神経薬理学会 筆頭著者のCO I 開示
○○○学会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
慢性腎臓病(CKD)の栄養食事指導 -高塩分食品の摂取頻度と食塩摂取量との関係-
裏面に新たな認定基準の一覧を掲載していますので、ご参照ください。
裏面に新たな認定基準の一覧を掲載していますので、ご参照ください。
高齢透析患者における口腔機能と栄養について
~認知症患者の透析拒否への関わりを通して~
CKD患者に対する食事記録が 食事療法に及ぼす効果の検討
全自動コンソールTR-3000MA®の感染面からの評価 ―ルミノール試験を用いて―
I-HDF施行前後における透析中の血圧変化率の評価
Lカルニチン治療の血液透析患者の腎性貧血への効果
血液透析患者における 身体計測の検討 ○坂田良子(さかた よしこ)1)
健診におけるLDLコレステロールと HDLコレステロールの測定意義について~高感度CRP値との関係からの再考察~
血液透析患者の足病変がQOLに与える影響の調査 ~SF-36v2を使用して~
医療法人社団 高山泌尿器科 臨床工学部門 斎藤 寿 友西 寛 工藤 和歌子 佐藤 友紀
穿刺時疼痛に対する エムラクリーム®の有用性
V型ダイアライザーPinnafine® -180Xの性能評価
第38回日本生物学的精神医学会・第59回日本神経化学会大会 合同年会
日本心血管インターベンション治療学会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
研究内容紹介 1. 海洋産物由来の漢方薬の糖尿病への応用
日機装社製 PN-180Xの性能評価 ○平賀敦司(ひらがあつし)1)  亀田康範1)  寺尾佳介1) 川口真弥1) 中村寛子1)  福富愛 1)  永易由香1)     藤井恵子1) 2) 坂田良子1)  平林晃 1)  高杉啓一郎2) 高杉敬久2) 賴岡德在3) 1)医療法人社団スマイル 広島ベイクリニック.
医療法人社団スマイル 広島ベイクリニック1)
慢性腎臓病患者における食事療法の 経過及び腎障害抑制の効果の検討
目的 オメガ3脂肪酸エチルは,エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を含む魚由来の製剤で,中性脂肪低下作用を持ち,抗動脈硬化作用を持つとされている. 現在までに心血管系イベントの抑制効果についての報告がなされているが,慢性腎臓病(CKD)に対する効果ははっきりしない. このため,当院でのCKD患者にオメガ3脂肪酸エチルを投与した結果について,各種疾患やCKDステージとの関連を含めて検討した.
小腸カプセル内視鏡により 診断しえた小腸出血の一例
医療法人社団 スマイル博愛クリニック ○沖永鉄治,荒水裕,松下剛史,平賀敦司,玉置貴志 山平満浩,松見勉,田邊恒則,有田和恵 ,高杉敬久
高齢慢性血液透析患者の 主観的幸福感について
血液透析患者の震災に対する備え(第二報) ~緊急離脱訓練を通して~
院内の回復期リハ病棟間の成果比較  -予後因子(入院時年齢・FIM・発症後日数)の階層化による測定法を用いて-
裏面に新たな認定基準の一覧を掲載していますので、ご参照ください。
血液透析患者の骨粗鬆症に対する デノスマブ治療の検討
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
第14回医療の質・安全学会学術集会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
1. 糖尿病による腎臓の病気 =糖尿病腎症 2. 腎症が進むと、生命維持のために 透析療法が必要になります 3. 糖尿病腎症の予防法・治療法
HF療法における 血行動態の安定化 冨田兵衛 1),2) ・青柳直樹 1) ・壱岐一平 1)
透析周辺機器の入れ替えに伴う透析液水質と患者臨床データの変化
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
第12回医療の質・安全学会学術集会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
腎臓の働き ●体内の水分量やいろいろな成分のバランスを保つ ●血液をろ過し、不要なものを尿中に捨て、必要なものを再吸 収する浄化装置作用  収する浄化装置作用 ●赤血球を作るホルモンを分泌 ●血圧を調節するホルモンを分泌 ●ビタミンDを活性化し、骨を丈夫にする.
第13回医療の質・安全学会学術集会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
日本臨床工学会 CO I 開示 筆頭発表者名:〇〇〇〇
第48回日本臨床分子形態学会総会・学術集会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
大阪透析研究会 CO I 開示 筆頭発表者名: ○○ ○○
演題名:□□□□□□□□□□□□□□□□ ○筆頭著者 共著者名 所属名
福岡県臨床工学会 CO I 開示 筆頭発表者名:〇〇〇〇
当院におけるエボカルセトの使用経験について
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医療法人社団 高山泌尿器科 臨床工学部門 斎藤 寿 協和発酵キリン(株)      社員研修会 平成29年6月13日(火)  医療法人社団 高山泌尿器科   臨床工学部門  斎藤 寿     

第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜 演題:「HDとO-HDFの比較検討」. スケジュール 第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜  演題:「HDとO-HDFの比較検討」. 2. 当院における貧血管理の現況. 3. 各ESAの比較検討.

第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜 演題:「HDとO-HDFの比較検討」. スケジュール 第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜  演題:「HDとO-HDFの比較検討」. 2. 当院における貧血管理の現況. 3. 各ESAの比較検討.

医療法人社団 高山泌尿器科 臨床工学部門 斎藤 寿 友西 寛 工藤 和歌子 佐藤 友紀 HDとO-HDFの比較検討 医療法人社団 高山泌尿器科   臨床工学部門   斎藤 寿    友西 寛    工藤 和歌子  佐藤 友紀 

2012年4月、血液透析濾過(=HDF)が、施設基準(水質 管理加算2)を条件に診療報酬算定が可能となった。 目 的 2012年4月、血液透析濾過(=HDF)が、施設基準(水質 管理加算2)を条件に診療報酬算定が可能となった。 HDF患者は、2012年=21,725名、2013年=31,371 名、2014年=43,283名、2015年=53,776名と年々増 加傾向を示している。 ※日本透析医学会 わが国の慢性透析療法の現況2015年12月31日現在  当院の維持透析患者、通常HD患者とO-HDF (=オンラ インHDF/前置換)患者で、透析効率、貧血栄養、栄養状 態を比較検討した。

対 象 HD群 O-HDF群 56 ( M:44 / F:12 ) 30 ( M:23 / F:7 ) 62.6±10.5 対 象  HD群 O-HDF群 人  数    ( 名 )   56 ( M:44 / F:12 ) 30 ( M:23 / F:7 ) 年  齢   ( 歳 ) 62.6±10.5 57.0±14.0 透 析 歴  ( 年 ) 7.4±5.9 9.7±7.4 透析時間  ( 時間 ) 4.0 透析液流量(ml/min) QD=500 QD=500 / QF=200(Pre) 原 疾 患 糖尿病性腎症×36 慢性糸球体腎炎×4 IgA腎症×4 腎硬化症×3 慢性腎不全×3 シェ―グレン症候群×1 尿閉による腎後性腎不全×1 不明×2 糖尿病性腎症×9 腎硬化症×6 高血圧症×3 慢性糸球体腎炎×2 慢性腎不全×2 多発性嚢胞腎×1 アルポート症候群慢性腎不全×1 先天性ネフロン症候群×1

方 法 透析効率 : Kt/Vsp β2MG除去率 貧血状態 : Hb値 ERI* 栄養状態 : Alb値 n-PCR GNRI 方 法  透析効率 : Kt/Vsp β2MG除去率 貧血状態 : Hb値 ERI* * ESA月投与量** / Hb値(月平均値) ** ESA換算比=C.E.R.A:D.A:EPOαBS=1:1:300 栄養状態 : Alb値 n-PCR GNRI ⇒ 6ヶ月間の平均値比較(t検定)

背景因子 HD群 O-HDF群 p値 HD群 O-HDF群 p値 年齢 (歳) 男女比 透析歴 (年) BMI CTR (%) DW (㎏) 背景因子  HD群 O-HDF群 p値 年齢 (歳) 62.59±11.7 59.50±15.2 n.s 男女比 44:12 23:7 透析歴 (年) 7.4±5.9 9.7±7.4 BMI 23.06±3.9 21.94±3.7 CTR (%) 48.02±4.6 48.53±6.1 DW (㎏) 59.36±10.6 QB (ml/min) 244.29±24.4 249.24±21.4 p₌0.0026 %CGR (%) 106.63±19.0 105.33±19.2 HD群 O-HDF群 p値 B-TP (g/dl) 6.43±0.4 6.33±0.6 p₌0.025 RBC (10×4/μL) 364.84±44.2 362.50±46.00 n.s MCV (fl) 97.72±4.6 96.1±5.6 MCH (pg) 30.99±1.6 30.91±1.9 MCHC (%) 31.71±1.2 31.56±1.3 Plate (10×4/μL) 18.08±5.4 17.35±5.8 WBC (μL) 5973.68±1735.1 5739.09±1569.6 p₌0.046 CRP (mg/dl) 0.25±0.7 0.35±0.9 Na (mEq/l) 139.35±1.5 139.89±2.7 K (mEq/l) 4.45±0.7 4.61±0.8 P (mg/dl) 5.30±1.1 5.05±1.2 p₌0.0053 補正Ca (mg/dl) 9.20±0.6 9.09±0.6 p₌0.007 Fe (μg/dl) 67.89±26.4 68.18±25.1 Ferritin (ng/dl) 226.08±104.1 201.73±101.4 p₌0.013 TSAT (%) 32.89±13.7 30.62±10.7 iPTH (pg/dl) 175.05±95.44 182.74±80.9 β2MG (mg/l) 27.70±5.4 26.82±5.3

結果:透析効率1  * p<0.05 * MEAN±S.D

結果:透析効率2  HD : n=56 HDF: n=30 p=0.031 n.s MEAN±S.D

結果:貧血状態1  HD : n=56 HDF: n=30 MEAN±S.D

結果:貧血状態2  HD : n=56 HDF: n=30 n.s MEAN±S.D

結果:栄養状態1 * p<0.05 * 1.1 1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 HD : n=56 HDF: n=30 結果:栄養状態1  0.7 1.1 1.0 0.9 0.8 0.5 0.6 HD : n=56 HDF: n=30 * p<0.05 * MEAN±S.D

結果:栄養状態2  HD : n=56 HDF: n=30 p=0.00022 n.s MEAN±S.D

考 察  透析条件が同じ場合、O-HDFはHDに比べ中分子物質 の除去能は優れるが、低分子物質の除去能が劣るとの報 告もあるが、QB設定を上げることで十分なKt/Vの維持が 可能であり、また、有意なβ2MG除去能を備えるO-HDF で透析合併症の軽減が計れるものと考えられた 。 今回の検討で、Hb値、ERIに相違は見られなかったが、 前置換補液=48LのO-HDFでもAlb漏出量の異なるヘ モダイアフィルターの選択によりAlbの維持が可能であ り、更にn-PCRの有意な上昇を認めたことから、O-HDF により良好な栄養状態の維持が可能と示唆された。

結 語  通常HDとO-HDFを比較検討。 O-HDFが合併症予防、栄養状態の維持に有用と思われた。

日本透析医学会 CO I 開示 筆頭発表者名: 斎藤 寿 日本透析医学会 CO I 開示   筆頭発表者名: 斎藤 寿  演題発表に関連し、開示すべきCO I 関係にある  企業などはありません。

第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜 登録演題:「HDとO-HDFの比較検討」. スケジュール 第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜   登録演題:「HDとO-HDFの比較検討」. 2. 当院における貧血管理の現況. 3. 各ESAの比較検討.

当院における貧血管理の現況 目標Hb値. ESA投与法. 鉄評価. 鉄剤投与法. ESA使用状況.

当院における貧血管理の現況 目標Hb値. ESA投与法. 鉄評価. 鉄剤投与法. ESA使用状況.

目標Hb値 日本透析医学会 高山泌尿器科 目標Hb値 : 10.0 g/dl ~ 12.0 g/dl ※ JSDT : 2015年版 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン 高山泌尿器科 65歳以下 男性目標Hb値 : 10.5 g/dl ~ 13.0 g/dl 女性目標Hb値 : 10.5 g/dl ~ 12.0 g/dl 65歳以上 男性目標Hb値 : 9.5 g/dl ~ 12.0 g/dl 女性目標Hb値 : 9.5 g/dl ~ 11.0 g/dl ※ 2016.5.30~

当院における貧血管理の現況 目標Hb値. ESA投与法. 鉄評価. 鉄剤投与法. ESA使用状況.

Epoetin Alfa Biosimilar 1 (=EpoBS) ESA投与法 Epoetin Alfa Biosimilar 1 (=EpoBS)   750単位×1~3 回 / 週 1500単位×1~3 回 / 週 3000単位×1~3 回 / 週 Epoetin Beta Pegol (=CERA)  25μg / 4週 or 2周 50μg / 2週 ※ 50μg / 2週で不足 ⇒ 適量EpoBS25追加 Darbepoetin Alfa (=DA) 5μg / 2週 5 ・ 10 ・ 20 ・ 30 ・ 40 ・ 60μg / 週 ※ 30・40・60μg / 2週で不足 ⇒ 適量EpoBS25追加 ※※ 10・20・30・40・60μg ⇒ 2016.12 ~

当院における貧血管理の現況 目標Hb値. ESA投与法. 鉄評価. 鉄剤投与法. ESA使用状況.

鉄評価 日本透析医学会 高山泌尿器科 鉄剤の投与基準 : フェリチン値 < 100 ng/ml かつ TSAT < 20 % 鉄剤の中止基準 : フェリチン値 > 300 ng/ml ※ JSDT : 2015年版 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン 高山泌尿器科 鉄剤の投与基準 : フェリチン値 < 100 ng/ml かつ TSAT < 20 % 鉄剤の中止基準 : フェリチン値 > 280 ng/ml または TSAT > 40 % ※ 2016.12 ~

当院における貧血管理の現況 目標Hb値. ESA投与法. 鉄評価. 鉄剤投与法. ESA使用状況.

鉄剤投与法 日本透析医学会 高山泌尿器科 経口鉄剤 : 100~200 mg/日 静注鉄剤 : 含糖酸化鉄 40 mg/週または2週 (回路内) ※13回/1クール (鉄評価=Ferritin) ※ JSDT : 2015年版 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン 高山泌尿器科 静注鉄剤 : 含糖酸化鉄 40 mg/週 (回路内) ※ 鉄評価 : S-Fe・TSAT×2回/月 Ferritin×1回/月

当院における貧血管理の現況 目標Hb値. ESA投与法. 鉄評価. 鉄剤投与法. ESA使用状況.

ESA使用状況

ESA使用状況2

*ERI=CERA:DA:EpoBS=1:1:300 Hb値・ERI  MEAN±SD Hb (g/dl) (n=96) (n=98) (n=101) (n=99) (n=100) (n=96) *ERI=CERA:DA:EpoBS=1:1:300

第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜 登録演題:「HDとO-HDFの比較検討」. スケジュール 第62回日本透析医学会 2017.6 パシフィコ横浜   登録演題:「HDとO-HDFの比較検討」. 2. 当院における貧血管理の現況. 3. 各ESAの比較検討.

比較項目 貧血状態 : ESA別Hb値* ESA別ERI** 鉄状態 : ESA別静注鉄剤投与量 ESA別Ferritin ESA別TSAT 比較項目  貧血状態 : ESA別Hb値* ESA別ERI** * Hb値(月平均値) ** ERI=CERA:DA:EpoBS=1:1:300 鉄状態 : ESA別静注鉄剤投与量 ESA別Ferritin ESA別TSAT ⇒ 4ヶ月間の平均値比較

ESA別:背景1 EpoBS CERA DA NO p値 年 齢 (歳) 62.79±10.75 64.46±14.33  ESA別:背景1   EpoBS CERA DA NO p値 年 齢  (歳) 62.79±10.75 64.46±14.33 61.31±11.34 61.76±5.49 p=0.0054*3 透析時間 (hr) 4.11±0.28 4.01±0.22 4.01±0.29 4.05±0.15 p=0.00023*1 P=0.0053*2 DW   (㎏) 58.66±11.00 60.35±10.58 62.48±11.35 63.36±15.85 p=0.0031*2 P=0.023*3 BMI  21.70±3.16 22.15±3.64 23.19±4.79  23.15±4.20 p=0.0027*2 P=0.041*3 CTR   (%) 46.32±4.22 48.71±5.56 49.86±5.10 52.74±3.89 p=0.00048*1 p=0.032*3 Kt/V 1.68±0.35 1.48±0.22 1.54±0.27 1.57±0.26 p=0.0026*3 nPCR (g/㎏/day) 0.84±0.11 0.85±0.15 0.82±1.35 0.95±0.19 n.s GNRI 94.31±5.69 93.65±5.18 93.22±6.89 94.16±5.10 %CGR  (%) 111.44±20.28 99.17±21.47 97.63±22.53 102.33±42.13 EpoBS:CERA*1 CERA:DA*3 EpoBS:DA*2 CERA:NO*4

ESA別:背景2 EpoBS CERA DA NO p値 TP (g/dl) 6.58±0.43 6.52±0.40 6.46±0.42  ESA別:背景2   EpoBS CERA DA NO p値 TP (g/dl) 6.58±0.43 6.52±0.40 6.46±0.42 6.45±0.33 n.s Alb (g/dl) 3.72±0.25 3.65±0.29 3.61±0.38 3.68±0.28 p=0.0059*3 RBC (×104/μg) 349.07±34.33 368.96±45.57 358.23±42.15 387.92±32.35 p=0.045*2 p=0.0048*3 MCV (fl) 101.26±5.49 96.41±5.51 98.61±5.96 98.27±5.43 MCH (Pg) 31.86±1.98 30.40±1.88 31.01±1.98 31.29±1.38 p=0.0002*2 p=0.00022*3 MCHC (%) 31.48±1.98 30.40±5.51 31.41±1.83 31.79±1.45 PLAT (×104/μl) 19.43±5.96 17.86±7.33 17.78±5.86 18.43±4.36 p=0.042*1 p=0.014*2 WBC (/μl) 6647.59±2008.67 5705.32±1545.32 6052.70±2024.66 5765.92±1302.15 p=0.010*2 p=0.0023*3 CRP (㎎/dl) 0.47±1.01 0.46±1.47 0.39±0.83 0.27±0.47 Fe (μg/dl) 65.48±22.71 62.44±29.30 67.51±21.71 72.85±30.12 p=0.025*2 EpoBS:CERA*1 CERA:DA*3 EpoBS:DA*2 CERA:NO*4

ESA別:背景3 EpoBS CERA DA NO p値 Na (mEq/L) 140.40±1.43 139.50±3.06  ESA別:背景3   EpoBS CERA DA NO p値 Na (mEq/L) 140.40±1.43 139.50±3.06 139.21±2.59 140.79±2.08 n.s K (mEq/L) 4.32±0.57 4.54±0.81 4.23±0.58 4.62±0.87 iP (mg/dl) 5.20±1.15 5.05±1.10 5.10±1.07 5.49±1.29 p=0.0047*4 補正Ca (mg/dl) 8.70±0.93 9.13±0.52 9.19±0.64 8.85±0.44 i-PTH (Pg/dl) 183.57±78.54 175.73±129.58 173.44±85.47 212.32±122.32 β2MG (mg/L) 26.62±4.51 25.83±6.27 26.63±11.07 EpoBS:CERA*1 CERA:DA*3 EpoBS:DA*2 CERA:NO*4

Hb *** ** * *** **** * *** *** *** **** * **** **** * p<0.05 Hb  (g/dl) *** ** * *** **** * *** *** *** **** * **** **** * p<0.05 **p<0.01 ***p<0.005 **** p<0.001 MEAN±SD (n=14)   (n=39)   (n=32)   (n=9)  

ESA別:Hb・ERI * * * p<0.001 (g/dl) MEAN±SD MEAN±SD MEAN±SD (n=14) ESA別:Hb・ERI  (g/dl) * MEAN±SD MEAN±SD * * p<0.001 (n=14)   (n=39)   (n=32)   MEAN±SD (n=14)   (n=39)   (n=32)  

ESA別:Hb・ERI (g/dl) n.s n.s MEAN±SD MEAN±SD (n=14) (n=39) (n=32) (n=9) ESA別:Hb・ERI  (n=14)   (g/dl) MEAN±SD (n=9)   (n=32)   (n=39)   n.s MEAN±SD (n=14)   (n=39)   (n=32)   n.s

ESA別:静注鉄剤投与量  (mg/月) * MEAN±SD * * p<0.05 (n=14)   (n=39)   (n=32)   (n=9)  

ESA別:Ferritin・TSAT ** * * * p<0.05 ** p<0.005 * p<0.005 (ng/ml) ** * MEAN±SD * p<0.05 ** p<0.005 (n=14)   (n=39)   (n=32)   (n=9)   (%) * MEAN±SD * p<0.005 (n=14)   (n=39)   (n=32)   (n=9)  

ESA別:静注鉄剤・Ferritin・TSAT (n=39)   (n=32)   (n=14)   (mg/月)   n.s p=0.0032 p=0.016 (n=9)   MEAN±SD (n=14)   (n=32)   (n=9)   (n=39)   n.s p=0.029 (ng/ml)   MEAN±SD (n=14)   (n=39)   (n=32)   (n=9)   n.s (%)   p=0.013 MEAN±SD

当院の貧血管理 ESA非投与=21.9% : ESA投与群=78.1%  まとめ 1  当院の貧血管理 ※ 2017.1~2117.4 ESA非投与=21.9% : ESA投与群=78.1% 平均Hb値=11.19±1.29 g/dl : 平均ERI値=5.64±5.72 ESA比率 ※ 2017.4末 EpoBS=17.6%(33.8%):CERA=45.3%:DA=42.1%

各ESA比較 平均Hb値 EpoBS=11.09±0.96 g/dl 平均ERI値 EpoBS=5.18±3.69 平均静注鉄剤投与量  まとめ 2   各ESA比較 ※ 2017.1~2017.4 (EpoBS:CERA:DA) 平均Hb値 EpoBS=11.09±0.96 g/dl CERA=11.15±1.16g/dl DA=11.07±1.30g/dl   平均ERI値 EpoBS=5.18±3.69 CERA=6.17±5.17 DA=6.16±5.96   平均静注鉄剤投与量 EpoBS=18.57±52.27mg/月 CERA=50.97±75.01mg/月 DA=30.57±63.37mg/月   鉄代謝 : 半減期長期型のESAで、鉄剤投与増の傾向が見られ、 酸化ストレスの惹起、FGF23の上昇が懸念された.