4人版リバーシYoninの解析 情報論理研究室 藤本 侑花

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4人版リバーシYoninの解析 情報論理研究室 1110370080 藤本 侑花 1110370080 藤本 侑花

2人版リバーシ ↓ 4人版リバーシYonin 研究の背景・目的 拡張 性質の変化?

リバーシのバリエーション ミニオセロ グランドオセロ 88オセロ ニップ みんなでオセロ など ミニオセロ:6×6       など ミニオセロ:6×6 グランドオセロ:10×10 88オセロ:10×10から各角から3コマずつ取り除く ニップ:盤面を円状にすることによって角をなくし 終盤でも逆転できるようにした みんなでオセロ:四面体の石 http://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/item/698/ http://tanakatokai.seesaa.net/article/226555987.html http://www6.plala.or.jp/nabesoft/nbrev/derivative.html http://mixi.jp/view_community.pl?id=6095409 http://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/item/1139/

Yoninについて

盤・陣地 図のように8×8のマスを4×4サイズの4領域に分割する 4人のプレイヤ(A.B.C.D)を図のように配置し、分割させた4×4領域をそれぞれの陣地とする

配置・順番 順番は時計回りか反時計回り 試合の途中でプレイヤをとばしたりせず、順に隣のプレイヤに移行する。 対面のプレイヤとは石の色が同じである。

着手 リバーシのように、相手の色の石を自分の色の石で挟む ただし対面するプレイヤの陣地内に着手することはできない

勝敗の判定 ゲーム終了時の陣地4×4領域内に 存在する自分の色の石の多さで勝敗を決める。 B A C D http://blogs.yahoo.co.jp/daigoroo_blog/38046645.html

研究内容 Yoninの性質を実験的に評価するために異なる戦略のAIを作成した。 評価マップ:盤面の各マスに価値 を設定 し、マスに自分の石が置かれている場合は評価に価値を足し、相手の石がおかれている場合は評価から価値を 引くというものである。通常のリバーシでは角のマスの価値を高く、角に隣接するマスの価値を低く設定する のが良いとされている

リバーシについての着手選択の手法 局面の評価 評価値マップ 一定手数の先読み 定石データベース 対戦データベース 終盤での完全読み など             など 評価値マップ 局面の評価:石の位置、石同士の繋がり具合等を数値化し、有利不利を点数化する方法 である。 一定手数の先読み:可能な範囲で一定数の先の手を読み、その手から作られる局面の評価値を求め、最も評 価値が高い手を採用することである。 定石データベース:リバーシの定石をデータベース化し、各局面で有効な定石があればそれに従って打つという手法である 対戦データベース:過去の対戦において、その手が有効であったかどうかを対戦結果から判定し、 データベースに蓄える。 終盤での完全読み:ゲーム終盤になるとそこから勝負が付くまでの手数が少なくなり、また指せる手が限定されてくるため、読み切ることが可能となる。 終盤から得られる全ての局面を 読み、最も点数の高くなる手を指すのが完全読みである

評価値マップ 盤面の各マスに価値を設定 自分の色の石:足す 相手の色の石:引く 角の評価値は高く、隣接するマスは低い

AI戦略

AI戦略

AI戦略

実験 作成した戦略とランダムに手を打つプログラムを総当たりで100回対戦させる。 プレイ順に有利不利があるのか検証するためにSelfのプレイ順を変えて、ランダムのプログラムと対戦させる。

実験結果① 作成した戦略とランダムに手を打つプログラムを総当たりで100回対戦させる。 32 2.8 2.6 30 2.4 2.5 27 2.2 22 19

実験結果② プレイ順に有利不利があるのか検証するためにSelfのプレイ順を変えて、ランダムのプログラムと対戦させる。 36 2.5 2.4 35 2.1 2.1 32 32 31

結果 SelfとOppositeが他の戦略より順位が高かったのは同じ色の石を使用していたからなのではないかと考えられる。これはYoninの最大の特徴だといえる。 プレイヤの人数が増えれば順番で順位に変化がでると考えていたが大きな変化はなかった。 自らの利益を最大化するためには、対面のプレイヤと自然と協調関係が構築されることを考慮していかな ければならない。そしてこれが 4 人版リバーシ Yonin の最大の特徴だと言えるだろう。

今後の課題 今回は簡単なプログラムだったので、先読みの深さが小さく正確な結果が出ていない。従って先読みの深さを変化できるプログラムを作るのが課題である。

ご清聴ありがとうございました。

局面の評価 石の位置、石同士の繋がり具合等を数値化し、有利不利を点数化する方法である。

一定手数の先読み 可能な範囲で一定数の先の手を読み、その手から作られる局面の評価値を求め、最も評価値が高い手を採用することである。

定石データベース リバーシの定石をデータベース化し、各局面で有効な定石があればそれに従って打つという手法である

対戦データベース 過去の対戦において、その手が有効であったかどうかを対戦結果から判定し、 データベースに蓄える。

終盤での完全読み ゲーム終盤になるとそこから勝負が付くまでの手数が少なくなり、また指せる手が限定されてくるため、読み切ることが可能となる。 終盤から得られる全ての局面を 読み、最も点数の高くなる手を指すのが完全読みである