大東文化大学 2年 萩田 貴俊 関谷 光修 眞邉 隼人 田辺 大志 ABCマートの大成長の理由 大東文化大学 2年 萩田 貴俊 関谷 光修 眞邉 隼人 田辺 大志 これから6班の報告を始めます。テーマは、「ABCマートの大成長の理由」についてです。 報告者は、皆様から向かって左から~です。 宜しくお願いします。★
目次 1.テーマ設定理由 2.企業概要・沿革 3.靴業界の現状 4.ABCマートの大成長の理由 ①店舗戦略 ②商品・ブランド戦略 ③販売戦略 ④管理戦略 ⑤物流戦略 5・まとめ 6・参考文献 目次です。 まず初めに、ABCマートをテーマに選んだ理由を述べ、ABCマートの企業概要、沿革、現状について説明します。その後、ABCマートの大成長した理由として4つの戦略を説明し、まとめ、参考文献の順で報告したいと思います。★
1.テーマ設定理由 ・ABCマートは何故近くに何店舗も出店 するのか不思議に思い興味を持った。 ・教科書の第五章の新しい事業の創造を ・教科書の第五章の新しい事業の創造を 参考にして調べた。 最近、出かけた時など街中のいたるところでABCマートをよく見かけます。池袋や渋谷には、その地域だけで4~5店舗もあり、何故近くに何店舗も出すのか不思議に思い興味を持ち、教科書の第五章の「新しい事業の創造」を参考にして調べました。★
2.企業概要 社名 株式会社エービーシー・マート 設立 1985年6月6日 資本金 34億8,293万円 事業内容 株式会社エービーシー・マート 設立 1985年6月6日 資本金 34億8,293万円 事業内容 靴・衣料・雑貨などの小売、靴の商品企画各種ブランドのライセンス事業 連結従業員数 4,479名 (うちアルバイト 2,320名) 連結売上高 973億4,100万円(2009年 2月期) 企業概要です。 株式会社エービーシー・マート。設立1985年。資本金約34億円。事業内容は、靴・衣料・雑貨などの小売、靴の商品企画各種ブランドのライセンス事業 です。連結従業員数4479名。連結売上高約973億円。★ (2009年 2月期)
2.ABCマートの沿革 973億円 過去最高益 1985年 株式会社国際貿易商事として設立 1990年 有限会社エービーシー・マート設立 株式会社国際貿易商事として設立 1990年 有限会社エービーシー・マート設立 973億円 過去最高益 ABCマートの沿革です。 今や靴業界を代表する大きな靴屋となりましたが、ABCマートは、1985年に株式会社国際貿易商事として設立し、始めは夫婦で営む小さい会社からのスタートでした。 そこから小売業へと進出を果たし、1990年、現在のABCマートが設立されました。ABCマートは設立して現在まで、このような右肩上がりの成長を続け、2009年2月期の連結決算は、★売上高973億円となり過去最高益を記録しました。ABCマートはこのような成長を遂げ、現在私たちの身近な靴屋として存在しています★ 1985年 - 株式会社国際貿易商事として設立 1987年 - 商号を株式会社インターナショナル・トレーディング・コーポレーション(ITC)に変更 1990年 - 有限会社エービーシー・マート設立 1997年 - 有限会社エービーシー・マートを株式会社に改組 2000年10月19日 - 株式を店頭登録(現・ジャスダック証券取引所) 2002年 - ITCが株式会社エービーシー・マートを吸収合併し、商号を株式会社エービーシー・マートに変更 2002年11月22日 - 東京証券取引所市場第一部へ鞍替え 。 (2009年 2月期)
創業して約20年という短い歳月で大成長を遂げた 3.靴業界の現状 1位 チヨダ 1,717 2位 ABCマート 次にABCマートの現状です。 売上高では靴流通センターの事業があるチヨダに次いで★2位となっていますが、営業利益ではそのチヨダを抜いて★1位となっています。 営業利益は本社運営の効率性を含めた、企業の本業での収益力を表す指標なので、営業利益1位ということから、ABCマートは★靴業界で一番儲けを出しているということが言えます。そしてこのグラフから、★創業して約20年という短い歳月でABCマートは大成長を遂げたということが分かります。★ 3位 リーガル コーポレーション 3位 リーガルコーポレーション 創業して約20年という短い歳月で大成長を遂げた 靴業界で一番儲けを出している (2009年2月)
4.ABCマートの大成長の理由 ①店舗戦略 ②自社ブランド戦略 ③販売戦略 ④管理戦略 ⑤物流戦略 ①店舗戦略 ②自社ブランド戦略 ③販売戦略 こうした大成長を成し遂げた要因は、ABCマートの独自の経営戦略にあります。まず1つ目が、店舗戦略。2つ目が、自社ブランド戦略、3つ目が販売戦略、4つ目が管理戦略、5つ目物流戦略です。 これから、この戦略について説明していきます。★ ④管理戦略 ⑤物流戦略
①店舗戦略 ■エリア集中出店 ■販売員が多い 約150メートル 来店客を増やす 今年新規店舗数が89店舗 中心都市に集中出店 池袋 ■エリア集中出店 来店客を増やす 約150メートル 今年新規店舗数が89店舗 中心都市に集中出店 2 ■販売員が多い ABCマートの独自に行っている店舗戦略が★大きく2つあります。まず1つ目が『エリア集中出店』です。ABCマートは、年間で55店舗の新規出店を目指していますが、★今期は過去最多となる89店舗の新規出店をはたしました。しかし、ただ大量に出店するのではなく、都内の池袋・新宿・渋谷・原宿・中野の★中心都市に集中出店するという独自の出店方法をとっています。★例えば5店舗ある池袋にはサンシャイン通りを通る人もいれば、グリーン通りを通る人もいます。一人一人動きが違うので、その通る道に店舗を細かく置くことでどこを通っても★来店客を増すことができます。 2つ目に『販売員が多いこと』です。★ABCマートでは1店舗あたり約15人を配置しています。他店の平均の販売員の人数は約8名~9名で、実際にチヨダの店舗に視察にいくと約9人の販売員がいました。販売員が多い理由は、試着や、購入時など顧客が販売員を求めている時に待たさないようにするという狙いがあります。もしも欠品が出た場合、★手が空いた店員が近い店舗に走って欠品商品を取りに行けます。★図の1~2の距離が★約150メートルはなれていて、十分走っていける距離に位置していました。このように、店員の数を多く配置し、★販売機会を逃さない接客が大きな利益へと繋がっています。 ★ チヨダ リンガーコーポレーション 店舗数 1172店舗 店舗数 125舗 新規店舗数36店舗 新規店舗数23店舗数 1 販売の機会を逃さず利益を得られる 1店舗あたり15人配置 サンシャイン通り 欠品を走って取りにいける
②自社ブランド戦略 他社 ライセンスの貸し出し ■自社ブランドとして 独占販売 ■売り上げの40%が 自社ブランド 自社ブランド 商標権 高利益の自社商品を 販売することにより 営業利益の増収を実現 ABCマートは商品・ブランド戦略として、商標権がある自社ブランド商品を積極的に販売しています。 ABCマートは★「HAWKINS(ホーキンス)」、そして、若者にも人気の★「VANS(バンズ)」といったブランドの商標権を取得しており、★自社ブランド商品として独占販売をしています。自社ブランド商品は、ナイキなどの他のメーカーの商品を売るよりも利益率が高いのです。なので、ABCマートでは、利益率の高い自社ブランド商品を積極的に販売しており、★現在売上の40%が自社ブランド商品となっています。このように★高利益の自社商品を積極的に販売することにより、営業利益の増収を実現しています。 また★ABCマートは、★自社で販売するだけではなく、★ホーキンスやバンズの商標権を貸し、★ロイヤルティによる収益も獲得しています。これは、他社がホーキンスやバンズの商品を売るとABCマートにロイヤルティが入るというものです。バンズなどの商品は沢山の靴屋が取り扱っており、★そこから入るロイヤルティも営業利益の増収に大きく貢献しています。★ ロイヤリティ ロイヤルティにより営業利益の増収を実現
③販売戦略 新システム導入 ■強力な販売力 明確な数字が把握できる シビアな数字を出すこと 他店へのライバル意識 社員のやる気 他店へのライバル意識 社員のやる気 全国1位の売上店 全販売員の売上成績が把握できる 強力な販売力 ★ABCマートは新システムを導入しました。そのシステムにより、いま、★全国でどの店が一番売り上げを伸ばしているか、全販売員の個人売り上げもリアルタイムでランキング化されます。社員ならいつでも誰でも、このシステムにアクセス可能になっています。これは、会計時、レジに値段と社員番号を打ち込むことで、刻一刻と変わる店と個人の売上が集計でき、ランキング化できるというものです。★明確な数字を把握できることで、ABCマートでは他店へのライバル意識が生まれ★接客意欲を高めます。また、個人のランキングも出るので、従業員の中には自分のプライドの為に接客を頑張っているという人もいます。このように、ABCマートでは、新システムを使って★シビアな数字を出すことで前日の自分・前年の自分に打ち勝ちたいなどと★ 社員のやる気へと変えており、それが強力な販売力の源となっています。 ★ 接客意欲に繋がる 10
強いリーダーのもと強化されたチームワーク ③販売戦略 ■現場主義(社長、幹部の現場出勤) 自らが接客し その姿勢を従業員にみせる 社長 幹部 現場主義 ABCマートでは、社長や幹部の方々が土日に必ず一店員として店頭に立っています。 社長や幹部がわざわざ店頭に立つ理由は、★自らが接客をし、その姿勢を従業員にみせる為です。百聞は一見に如かずといことわざからもあるように、実際に目で見てもらって、自分の接客に活かしてもらいたいという狙いがあります。販売力は、接客が命です。★こうした社長、幹部が実際に接客態度を見せることで★強烈に販売員の接客意欲に刺激を与え、モチベーションの高い魅力的な人材へと成長させることができます。また、★このようなリーダー(つっこまれたら上記した社長や幹部や店長などなどのことでという)のもとで強化されたチームワークは強い%販売力となり利益率アップに不可欠な要素となっています。★ ※ スライドに載せるところ(参考までに) 強いリーダーのもと強化されたチームワーク 強烈に販売員の接客意欲に 刺激を与えることができる 11
確実な販売のチャンスを得る ④管理戦略 ■POSシステム活用 当時の価格 売れる商品 売れない商品 現在の価格 1万円前後 商品のやりとりを 靴業界初 POSシステム導入 当時の価格 売れる商品 売れない商品 1万円前後 ・POSシステムによる販売力の底上げ POSシステムは今となってはどの業界でも使われていますが、★ABCマートは13年前に靴業界で初めて導入し、大革命を引き起こしました。ABCマートは全店舗の売上動向と在庫を本部で分析し、★売れる商品、売れない商品をいち早く把握しています。その結果、先ほど店舗戦略で説明したとおり、ABCマートでは中心都市に集中出店している為、★店舗間の商品のやりとりを短時間で行うことができます。また、在庫を把握しているので、★ある商品の在庫が多い場合は値段を下げるなどの対応がいち早くでき、売れ逃しを防ぐことができます。★実例として「ヒールスニーカー」と呼ばれる商品があります。★「ヒールスニーカー」の最初の価格は★1万円前後でしたが、★今では5990円に引き下げ、在庫を処理することができました。 全ての販売員は★このPOSシステムの情報をもとに、販売状況に応じた売場作りに取り組んでおり、正確な分析により確実な販売のチャンスを得ています。★ 商品のやりとりを 短時間でできる 値段を下げる対応が早い売れ逃しを防ぐ 現在の価格 5990円 実例 確実な販売のチャンスを得る ヒールスニーカー
⑤物流戦略 どの店よりも安く商品を提供している 一番安い ああああああああ チヨダ (シュープラザ) ABCマート ASBEE NIKE AIR FOCE 一番安い チヨダ (シュープラザ) ABCマート ASBEE ・メーカーとの直接取引 ABCマートでは、メーカーとの直接取引を行っており、流通のコストを大幅にカットしています。その結果、他の靴屋よりも安く商品の提供を行っています。以前までは[靴メーカー→問屋さん→小売店]という流通経路だったのですが、ABCマートは1990年代にメーカーとの直接取引をいち早く始め、靴の流通革命を巻き起こしました。ABCマートは流通コストを削減できることにより、どの店よりも安く商品を提供しています。★実際に、【NIKE】ナイキAIR FORCE 1’07の値段を他社と比較してみたところ、★シュー・プラザでは、9450円、★ASBEEでは8505円、★ABCマートでは7560円となり、★ABCマートが一番安いという結果が分かりました。このように、ABCマートはメーカーと直接取引をして★どの店よりも安く商品を提供し、顧客獲得を実現しています。★ 9450円 8505円 7560円 どの店よりも安く商品を提供している 13
ヒット商品を 生み出していく 5.まとめ 今後は・・・ 商標権獲得 靴業界で営業利益1位を成し遂げました。 他社ブランド ヒット商品を 生み出していく これまでに説明した、店舗戦略、自社ブランド戦略、販売戦略、管理戦略、流通戦略により ★ABCマートは靴業界で営業利益1位を成し遂げるまでに成長しました。 これから更にABCマートが成長するには、★「VANS」や「HAWKINS」以外のブランドの★商標権を新たに獲得することで、ロイヤルティによる利益を確保しながら低価格商品や新商品の開発に力をいれていくことが大切だと思います。例えば「ビジネスシューズ」に「スニーカー」の性能を加えた靴を開発するなど「ヒールスニーカー」に次ぐ★ヒット商品を生み出すことが重要だと思います。★ 今後は・・・
参考文献 ABCマート http://www.abc-mart.com/index.html がっちりマンデー http://www.tbs.co.jp/gacchiri/ 参考文献はこのようになっております。 以上で6班の報告を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。★ ケースに学ぶ経営学[新版]