Bursty Bulk Flow 生成に関する理論モデル

Slides:



Advertisements
Similar presentations
音・音速 遠くから聞こえてくる優しい,海 の音 海の波. 音とは?  音(おと)とは、物理学的には物体を通して縦波として伝 わる力学的エネルギーの変動のこと。 波動としての特徴 (周波数・波長・周期・振幅・速度など)を持つ。 物理学物体縦波力学的エネルギー 波動周波数波長周期振幅速度物理学物体縦波力学的エネルギー.
Advertisements

宇宙空間物理学の課題 長井 嗣信 東京工業大学 2005 年 3 月 25 日 教室発表会. 1. 2004 年は どのような年であったか.
太陽面爆発の発現機構の解明 前回シンポ討論からの課題 清水 敏文 (ISAS/JAXA)
超伝導磁束量子ビットにおける エンタングルメント 栗原研究室 修士 2 年 齋藤 有平. 超伝導磁束量子ビット(3接合超伝導リング) 実験 結果 ラビ振動を確認 Casper H.van der Wal et al, Science 290,773 (2000) マクロ変数 → 電流の向き、 貫く磁束.
宇宙ジェット形成シミュレー ションの 可視化 宇宙物理学研究室 木村佳史 03S2015Z. 発表の流れ 1. 本研究の概要・目的・動機 2. モデルの仮定・設定と基礎方程式 3. シンクロトロン放射 1. 放射係数 2. 吸収係数 4. 輻射輸送方程式 5. 結果 6. まとめと今後の発展.
Magnetic Reconnection in the Magnetotail: Geotail Results
YohkohからSolar-Bに向けての粒子加速
オンセットアークの構造化と 背景電場の変化
Nagai laboratory.
平成20年度 核融合科学研究所共同研究 研究会 「負イオン生成および負イオンビーム加速とその応用」 プロセスプラズマのPIC計算のモデリング
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの熱的安定性 星間ガスの力学的・熱的な不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
物理Ⅰの確認 電波(電磁波)は 電流の流れる向きと大きさが絶えず変化するときに発生 ・電場と磁場の方向は直角に交わっている(直交している)
(Fri) Astrophysics Laboratory MATSUO Kei
Korteweg-de Vries 方程式のソリトン解に関する考察
加藤真理子1、藤本正樹2、井田茂1 1) 東京工業大学 2) JAXA/ISAS
Korteweg-de Vries 方程式のソリトン解 に関する考察
1.Atwoodの器械による重力加速度測定 2.速度の2乗に比例する抵抗がある場合の終端速度 3.減衰振動、強制振動の電気回路モデル
流体のラグランジアンカオスとカオス混合 1.ラグランジアンカオス 定常流や時間周期流のような層流の下での流体の微小部分のカオス的運動
日本物理学会年次大会・総合パネル討論「現代プラズマ科学の 最前線:学際連携によるプラズマ理工学のさらなる展開」
リニアコライダー実験における衝突点回りの測定器の最適化
京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価
光トラップ中での ボース凝縮体の運動 学習院大学 物理学科 平野研究室 菊地夏紀.
すばる望遠鏡を用いた 太陽系外惑星系の観測的研究
太陽風プロトンの月面散乱による散乱角依存性の研究
フレアにおける Haカーネルと 硬X線/マイクロ波放射
北大MMCセミナー 第20回 Date:2014年1月30日(木) 16:30~18:00 ※通常とは曜日が異なります
これまでの研究のまとめ: 「太陽フレアのリコネクションレートの統計解析」 今後の研究
国土地理院GPS観測網を利用した電離圏電子密度不規則構造の解析
電力 P ( Power ) 単位 ワット W = J / sec
磁気リコネクション (Craig-Henton解の安定性) ~シミュレーションサマースクール@千葉大より~
磯部洋明 京都大学花山天文台 波動加熱勉強会 2004年2月23日
YT2003 論文紹介 荻原弘尭.
メンバー 梶川知宏 加藤直人 ロッケンバッハ怜 指導教員 藤田俊明
運動の規則性と不規則性 科学的認識の芽生えと発展 2012/8/4 京都教育大学 オープンキャンパス.
重力レンズ効果による画像の変形と明るさの変化
東邦大学理学部物理学科 宇宙・素粒子教室 上村 洸太
フレアの非熱的成分とサイズ依存性    D1 政田洋平      速報@太陽雑誌会(10/24).
大阪府立大工 発表者:米田 典宏 松浦寛人、中田真吾、道本圭司、沼野正溥
大阪大学理学研究科 物理学専攻 久野研究室 M1 中丘末広
2. 浮上磁場とリコネクション 様々な太陽のジェット現象 -----宮越 2. 対流現象を粒子で追いかける -----野澤
開放端磁場における低温プラズマジェットに関する研究
電子物性第1 第9回 ー粒子の統計ー 電子物性第1スライド9-1 目次 2 はじめに 3 圧力 4 温度はエネルギー 5 分子の速度
Mini-RT装置における 強磁場側からの異常波入射による 電子バーンシュタイン波の励起実験
明大理工,通総研A 木下基、福田京也A、長谷川敦司A、細川瑞彦A、立川真樹
重要な効果 ブラックホールや中性子星(パルサー)磁気圏 銀河団スケールの加速(L×Bが大きい) 1020 eV以上
倉本研究室 宇宙理学専攻 修士1年 岡澤直也.
サーマルプローブを用いたイオン温度計測の新しいアプローチ
2流体数値シミュレーションを用いた 磁気島の時間発展に関する研究
九州大学 猿渡元彬 共同研究者 橋本正章 (九州大学)、江里口良治(東京大学)、固武慶 (国立 天文台)、山田章一(早稲田理工)
浮上磁場はこれからだ 茨城大学 野澤恵 2006/6/15 13:30-14:00 東大地球惑星
インフレーション宇宙における 大域的磁場の生成
北大MMCセミナー 第16回 Date:2013年11月8日(金)16:30~18:00
北海道大学 理学部 地球科学科 惑星物理学研究室 B4 近藤 奨
強結合プラズマ 四方山話 − 水素とクォーク、高密核融合、 クーロンクラスター、そして粘性 −
メスバウアー効果で探る鉄水酸化物の結晶粒の大きさ
パルサーの ポーラーキャップモデル 柴田 晋平 山形大学・理学部.
惑星と太陽風 の相互作用 惑星物理学研究室 4年 深田 佳成 The Interaction of The Solar
地球近傍における宇宙線陽子・反陽子空間分布シミュレーション
実験結果速報 目的 装置性能の向上 RF入射実験結果 可動リミター挿入 RFパワー依存性 トロイダル磁場依存性 密度依存性
【第六講義】非線形微分方程式.
大型ヘリカル装置における実座標を用いた 粒子軌道追跡モンテカルロコードの開発
SksMinus status 13 HB meeting 2008/10/3 白鳥昂太郎.
「大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの共同利用・共同研究拠点化」に向けた要望書・意見書のお願い
北海道大学 理学部 地球科学科 惑星物理学研究室 4 年 堺 正太朗
研究紹介:山形大学物理学科 宇宙物理研究グループ 柴田研究室
γ線パルサーにおける電場の発生、粒子加速モデル
1.光・音・力.
弱電離気体プラズマの解析(LXXVI) スプラインとHigher Order Samplingを用いた 電子エネルギー分布のサンプリング
磁気リコネクションによる Alfven波の発生
高計数率ビームテストにおける ビーム構造の解析
Presentation transcript:

Bursty Bulk Flow 生成に関する理論モデル  町田 忍  京都大学大学院理学研究科 地球惑星科学専攻 地球物理学教室 太陽惑星系電磁気学講座

BBFの例(1)

BBFの例(2)

電気的等価回路 L/2 Earth R Vx z L/2 x C y

Formulation (1)

Formulation (2)

Standard Model ω= π γ= 0.2 A = 4 Vf = 5 Bz (Normalized) Time Vx (Normalized) Time

X

ω- Dependence ω = π ω = 2π Bz (Normalized) Time Vx (Normalized) Time

γ-Dependence γ= 0.05 γ= 0.2 γ= 0.8 Bz (Normalized) Vx (Normalized) Time Vx (Normalized) Time

Amplitude-Dependence A = 2 A = 4 A = 8 Bz (Normalized) Time Vx (Normalized) Time

Vf-Dependence Vf = 2.5 Vf = 5 Vf = 10 Bz (Normalized) Vx (Normalized) Time Vx (Normalized) Time

Time Travel Curves

Analytic Solutions for Magnetic Field (Bz) and Flow Velocity (Vx)

Fitting by Analytical Solutions Bz (Normalized) Time Vx (Normalized) Time

G -Dependence G = 0.25 G = 0.5 G = 1.0 Bz (Normalized) Vx (Normalized) Time Vx (Normalized) Time

まとめ BBFの特徴を電気的な等価回路を用いたモデルで説明することを試みた。 磁力管の運動を求め、それを基にBBFの磁場(プラズマ密度)、流速の変動をテスト粒子計算および解析的な計算によって求めた。 これまでに、各種パラメタ(ω,γ, A, Vf など)に対する依存性を調べ、特に、 初期電流の強さに関連した係数 A, 変動のフロントが伝わる速さ Vf によってBBFの周期や変動幅が大きく変化することを見いだした。 今回、圧力勾配の効果を調べたが、本質的にBBFの周期や変動幅を大きく変えることは予想されないという結論を得た。

実際のパラメター(ω,γ)に関して