7.地域や組織のお手伝いの中で見えてきたこと 「地域活性化へのMOTの適用」

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7.地域や組織のお手伝いの中で見えてきたこと 「地域活性化へのMOTの適用」 単なる事例導入では駄目   同業他社の成功例を、そのまま使用しても成功しない。   企業文化により、導入方法を変える必要。   ましてや地域は文化と資源に応じた方法が必要。 複数の手法の組み合わせが肝要   大学誘致、TLOの設立、インキュベーション施設、   ITの活用、観光資源の再活性化、女性の活用の   どれか一つだけで成功する程、甘くはない。   イノベーション:新発明<既存知識体系の新結合   例:京都:観光+デジタルアーカイブ、無線LAN     三鷹:ITインフラの上にSOHO、NPO   8

「何をするか」よりも「何をしないか」が重要 新規事業成否の50%はテーマの選定による。 新商品・サービス+新規市場のパラシュートは低確率。   新商品・サービス+新規市場のパラシュートは低確率。 絶え間ない革新、新規性の創出が肝要   仕組み・組織を作れば済むものではない。   常に意識付けすることが必要。   例:京都:夜間拝観→宿泊客の拡大             閑散期の集客        京都検定→集客の分散     テーマパーク:イベントの入れ替え 9

8.自然災害とICT:課題と教訓 災害発生の度に、その教訓とICT進歩で、対応が進化 ・1995年:阪神・淡路大震災→パソコン通信+スニーカーネット        (死者:6,434名 行方不明者:3名 負傷者:43,792名)        課題・教訓:電話の輻輳、安否確認・生活情報提供の必要性 ・2004年:新潟県中越地震→ 緊急地震速報、GIS、無線LAN        課題・教訓:速報システム、映像情報の重要性認識(しかしシステム貧弱) ・2005年:スマトラ沖地震→特定非営利活動法人BHN(Basic Human Needs 1992年設立)                 を経由した業界団体(CIAJ)主体の支援       (通信業界OBからなるスタッフを派遣、救援チームのための無線          通信網と被災者のためのFM放送局構築+FMラジオ16千台寄贈)        課題・教訓:日本の社会システムは世界に通用、人というソフトの強さ ・2007年:新潟県中越沖地震→緊急地震速報、BCP(事業継続)(←リケン工場被害)、                     コミュニティFM (日経地域情報化大賞2007特別賞) (部品工場被災、死者15名 負傷者2345名 )        課題・教訓:複数機関(警察・消防・防衛・県庁)での情報共有の重要性 ・2009年:台風9号→ 地域SNS、SNSコミュニティ            (兵庫県の佐用町、穴粟市中心に多数の家屋が床上浸水、倒壊)        課題・教訓:SNSによるコミュニティ力回復で被害の局限化/復旧加速 10

9.そんな中で 11

10.東日本大震災発生当日、筆者の周囲で起きたこと 発生から2時間で民-民が中心になるという暗黙の了解   ←公的支援の即時出動は、規模の大きさから無理     日赤も共同募金も資金は半年動かないと予測 特定個人を中継点・結節点とした情報の流通開始 特定個人への著しい情報の集中   +中継点・結節点が事実上の司令センターに。 トリアージの訓練無しでの状況判断と、   それに対する高レベルのストレスの発生 各組織からの参加要請←情熱のある人はいるが、                  実務家は案外少ない。 阪神淡路被災者が中心となり活動開始。 12