東京都立産業技術高等専門学校 専攻科1年 田邉 亮

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Absolute Orientation. Absolute Orientation の問題 二つの座標系の間における剛体 (rigid body) 変換を復元す る問題である。 例えば: 2 台のステレオカメラから得られた3次元情報の間の関 係を推定する問題。 2 台のステレオカメラから得られた3次元情報の間の関.
Advertisements

パノラマ合成 富山商船高等専門学校 情報工学科4 年 富田 大志 長岡技術科学大学オープンハウス テーマ:ロボット実践コース③-映像信号処 理- 研修期間 2009 年 8 月 17 日~ 21 日.
ステレオ画像を用いた距離測定 小山高専 坪田 真延. Ⅰ. 概要  平行にずらした 2 つのステレオ画像を用いて 対象(人)物までの距離認識を行う。 図 1.1. 左から見た対象 ( 人 ) 物図 1.2. 右から見た対象 ( 人 ) 物.
自走式車椅子の危険回避における オプティカルフローの利用と そのソフトウェア実装 首都大学東京 数理科学コース4 年 福永研究室 斎藤健司.
Powerpoint 機能の使い方. 1.簡単な図の作成 例として植物個体の図を作成 (1)輪郭を大まかに描く まず、「オートシェイプ」 → 「線」 → 「曲 線」を選び、輪郭を適当に描く.
自動映像生成のための パーティクルフィルタによるボールの追 跡 2007 年 3 月 21 日 神戸大学大学院自然科学研究科 矢野 一樹.
動画作成ソフトを使った分子 運動の可視化とその比較 2002 年度卒研発表 村中研究室 山内 祐介.
コンピュータビジョン特論 OpenCVについて
画像処理学習用RTコンポーネントライブラリ 田窪 朋仁,大原 賢一,吉岡 健伸(大阪大学)
画像セグメンテーションにおけるウェーブレット係数の局所テクスチャ特徴を用いたGraph Cuts
点対応の外れ値除去の最適化によるカメラの動的校正手法の精度向上
静止背景における動物体の検出と追跡 陳 謙 2004年10月19日.
高度情報演習1A “テーマC” 実践 画像処理プログラミング 〜画像認識とCGによる画像生成〜 第四回 演習課題 画像中からの物体抽出処理(背景情報を手がかりとして) 芝浦工業大学 工学部 情報工学科 青木 義満 2006/05/15.
市販Hα太陽望遠鏡を 飛騨DSTで測定した結果の報告
小惑星の大きさ分布を求める 銀河学校2014A班 朴 敏娥(高2)【洗足学園高等学校】 森井 嘉穂(高2)【香川県立高松高等学校】
コンピュータビジョン特論 第7回対象追跡 2006年11月15日 加藤丈和.
教育人間科学部 マルチメディア文化課程 竹内達哉
Microsoft Office 2010 クイックガイド ~PowerPoint編~
第4回:ボールを画面内で弾ませよう! (オブジェクトの移動、二次元)
Handel-Cによる       エアホッケー.
3次関数・4次関数の極値に 関する高専1年生の発見
磁気モーメントを用いた 磁力線再結合域の推定
専門教科「情報」 コンピュータデザイン 神奈川県立川崎北高等学校 情報科.
OpenCV を使った画像処理コンポーネントの作成例 田窪 朋仁(大阪大学)
SURF: Speeded Up Robust Features
平成15年度情報システム工学序論 Inside of the Black Box 光学式マウス
わかりやすいマルチスライスCTにおける画像再構成
コンピュータビジョン Computer Vision(CV) パワーポイント 抜粋
Keirin 生物 第1部 細胞の観察と大きさの測定 <細胞の観察と大きさの測定>.
ティコ第2星表を用いた限界等級の測定 目的 内容 宇宙粒子研究室 竹川涼太
2007年度 長岡技術科学大学オープンハウス 半透明人間
長岡技科大オープンハウス 岐阜高専4年電子制御工学科 森 永二郎.
大阪工業大学 情報科学部 情報科学科 学生番号 A03-017 犬束 高士
~Lookie~ WEBカメラを用いた対話時における 視線不一致問題の解決手法の提案と 解決支援機構の開発
小山工業高等専門学校 電子制御工学科 4年 小山田 晃
内視鏡画像からの奥行き情報提示による 視覚支援システムの開発
1.特 徴 自動キャリブレーション あらゆるカメラ向きに対応 様々な軸テーブルに対応 軸テーブルと直接接続して制御する
移動ロボットの車庫入れ 桐蔭横浜大学 箱木研究室 T18R020 佐藤 潤.
Computer Graphics 第3回 座標変換 芝浦工業大学情報工学科 青木 義満
-Lookie- WEBカメラを用いた対話時における視線不一致問題の解決手法の提案
MPIとOpenMPを用いた Nクイーン問題の並列化
位相カメラの進捗状況 京都大学修士1回 横山 洋海.
中京大学 情報理工学部 機械情報学科 H 野口裕司
構造情報に基づく特徴量を用いた グラフマッチングによる物体識別 情報工学科 藤吉研究室  EP02086 永橋知行.
情報検索(6) メディア検索の仕組み 教員 岩村 雅一
3次元構築アプリケーションにおける3D表示(2)
迷子問題を考慮した 地図閲覧システムの構築
東京農業大学 東京情報大学 附属第一高等学校・中等部 附属第二高等学校 附属第三高等学校・中等部
内視鏡画像からの奥行き情報提示による 視覚支援システムの開発
QRコードを用いたIDカードに 適した電子透かし
パノラマ合成 電子制御工学科 4年 大久保卓也.
中京大学 電気電子工学科 白井研究室 T 久保田直樹
SURF+BoFによる特定物体認識 卒業研究1 1 11/27/11.
本時の目標 平行移動の意味と性質を、図をかくことにより理解する。
各会話シーン毎に、発話(音源)方向を推定
Wavelet係数の局所テクスチャ特徴量を用いたGraph Cutsによる画像セグメンテーション
研究概要図 ここにタイトルが入ります。 テンプレート入力のお願い
テンプレート入力のお願い 研究概要図 ここにタイトルを入れてください 長い場合は2行にします 1.タイトルを入れてください。
2007年度 長岡オープンハウス クロマキー合成 小山高専 電子制御工学科4年                       針谷 尚裕.
株式会社テクノブレイン 景観CG作成の種類と手順について.
8方向補間ブロックマッチングの実装 福永研究室 数理科学コース 学部4年 能城 真幸.
シニアPCマザーズ 平成29年度第5回会員相互勉強会 2017年11月24日(金) 13:30~ 於:雁宿公民館 発表者:吉田恭子
大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 学生番号 B02-014 伊藤 誠
目で見る一次変換 河合塾 数学科 生越茂樹 オゴセ シゲキ.
技術名称:マルチコプターによる2次元画像計測と3Dモデリング
勾配画像処理に基づく動画中の流体部分抽出
論理回路製作実験 発表ガイダンス 発表者氏名 秋田工業高等専門学校 電気・電子・情報系.
市松模様を使用した カメラキャリブレーション
PRISM-FFAG電磁石の開発 大阪大学 久野研究室 中丘末広.
Microsoft Office 2010 クイックガイド ~PowerPoint編~
Presentation transcript:

東京都立産業技術高等専門学校 専攻科1年 田邉 亮 長岡技術科学大学 オープン・ハウス 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科1年 田邉 亮

目的 OpenCVの基本的な使用方法を習得する OpenCVを用いてパノラマ合成を行うことで、画像処理の基本的な技術や考え方を学ぶ

背景 パノラマ合成 Googleストリートビュー カメラのパノラマ機能 気象

日程(8/22~26) 1日目 OpenCVの基本的なプログラム作成 2日目 OpenCVを用いたパノラマ合成 3日目 パノラマ写真の評価 4・5日目 プレゼン作成・発表

パノラマ合成 パノラマ合成 複数の写真(動画のフレーム)をつなぎ合わせて、広い範囲を写した写真にする 「ブロックマッチング」   2つの画像を重ねながら少しずつずらし、   最も似ている位置を合成位置にする

特徴量を移動させながら比較して、最も似た パノラマ合成 SSD(Sum of Squared Difference) 画像1 画像2 縦方向の輝度値の総和→横方向の特徴量 横方向の輝度値の総和→縦方向の特徴量 特徴量を移動させながら比較して、最も似た 形になる位置を合成位置とする

重なった部分の2乗誤差の総和が最小になる位置を合成位置にする パノラマ合成 SSD(Sum of Squared Difference) 画像1の特徴量 画像2の特徴量 合成位置m 重なった部分の2乗誤差の総和が最小になる位置を合成位置にする

パノラマ合成 ※SSDでは・・・ RGB画像→グレースケール画像 ずらし量の最大値を設定する 適切な位置の2乗誤差の総和よりも 画像1の特徴量 画像2の特徴量 適切な位置の2乗誤差の総和よりも 不適切な位置の2乗誤差の総和のほうが 小さくなる可能性がある 適切な合成位置 不適切な合成位置

パノラマ写真の評価 パノラマ合成が成功する場合と失敗する 場合について、実際に写真を撮り、考察

パノラマ写真の評価 校舎・上移動                        合成結果 うまく合成できた  特徴量のグラフを確認 校 舎 カメラ ・・・ ・・・

パノラマ写真の評価 校舎・上移動 縦方向の特徴量から 合成位置を検出している 縦方向の特徴量 横方向の特徴量 横方向の輝度値の総和 縦方向の輝度値の総和 ━画像1 ━画像2 ━画像1 ━画像2 縦方向の移動 横方向の移動 縦方向の特徴量から 合成位置を検出している 画像1 画像2

パノラマ写真の評価 白い壁・平行移動                              合成結果 上にずれが発生しているのはおかしい カ メ ラ 理想

パノラマ写真の評価 白い壁・平行移動 縦方向の特徴量により上にずれが発生している きれいな波形ではないが、横方向の合成位置は検出できている 横方向の特徴量 横方向の輝度値の総和 縦方向の輝度値の総和 ━画像1 ━画像2 ━画像1 ━画像2 縦方向の移動 横方向の移動 縦方向の特徴量により上にずれが発生している きれいな波形ではないが、横方向の合成位置は検出できている

パノラマ写真の評価 コーン・回転移動 奥 コーン 手前 手前と奥のコーンの移動速度が同じ カ メ ラ

移動しても変わらないため、うまく合成できる パノラマ写真の評価 コーン・回転移動 合成結果 手前と奥のコーンの位置関係は、カメラが 移動しても変わらないため、うまく合成できる

パノラマ写真の評価 コーン・平行移動 手前と奥のコーンの移動速度に差がある 手前のコーン・・・速い 奥のコーン・・・遅い カ メ ラ 奥

パノラマ写真の評価 コーン・平行移動 合成結果 移動速度に差があると、手前と奥のコーンの 位置関係にも差ができるため、合成できない

パノラマ写真の評価 校内・360度

まとめ 基本的なプログラム作成を通して、OpenCVの使用方法を習得できた