イブニングサロンの基本理念と現況 山形大学 野長瀬裕二
<私の専門分野> 日本ベンチャー学会(理事) 日本MOT学会(論文編集委員) 情報経営学会、経営教育学会、経営工学会等 キーワード: 中小ベンチャー経営、MOT、地域イノベーション
0.新都心イブニングサロンの特徴 通常の産官学連携と比較して、世話人・中心人物という意欲的個人が前面に 既存の産官学の組織の力を活用しつつ、行政区域や組織の枠を越えるネットワークパワー ダイナミズムある企業家の活力
1.基本理念 ボランタリーな広域産官学連携 企業家を中心とする「接触の利益」の創出 非メンバーシップ制、中心人物有志によるコモンズの形成(社会共通資産)
<地域イノベーション創出に必要なもの> イノベータ集積の経済性 地域イノベーション創出システム コモンズの管理人と運営のロジック、管理人を支えるネットワーク
2.コモンズ形成、場作りの考え方 この企業家、この大学人を仲間に紹介したいという思い 商談が出来る場としての三層構造 ・・いつも来る人、時々来る人、はじめて来る人 まっとうなイノベーション、技術のネットワーク
3.接触の利益を創出するために必要なイノベーター 良い技術や優れた企業家を見たとき、その価値を理解し動ける企業家、産業人 ・・イノベーター比率が高い「場」 産官学連携に熱心な大学人 ・・個人に帰属する「良い技術」 地域愛、ハートのある行政マン ・・イノベーターの「理解者」
4.企業訪問等による目利きプロセス プレゼンをお願いする企業は、過去に訪問した中で皆に紹介したい企業 プレゼンをお願いする大学人は、産学連携に熱心な先生 企業訪問+中心人物、世話人の紹介
5.現況 マッチングがコンスタントに成立 5-10都道府県から多くのイノベーター ・・東京、埼玉、首都圏北部、東北等 ・・東京、埼玉、首都圏北部、東北等 他地域イブニングサロンの設立と連携 ・・もがみ、みちのく奥州、ふくしま等 ・・Y-MOT、とうほく組み込み等
6.体制強化とNPO法人の設立 弱連結の場と強連結の組織の必要性 弱連結 転換 強連結 事業化 ハンズオン型 コーディネート 企業家の リーダーシップ ハンズオフ型 コーディネート 企業家の 意思決定
7.ネットワーク構築の実際 中立、公正で、信頼される難しさ 大学人、行政マンの「はみ出すリスク」 机上の空論の横行 企業家のシビアな鑑識眼
8.私が今やりたいこと1 首都圏の製品開発型企業と地方圏の意欲的企業の連携 1.各イブニングサロンの有機的連携 2.関東の意欲的企業の発掘 1.各イブニングサロンの有機的連携 2.関東の意欲的企業の発掘 3.東北の意欲的企業の発掘 (東北経済産業局、福島県庁と連携)
9.私が今やりたいこと2 技術経営(MOT)教育の広域連携 1.山形大学と他大学の連携強化 (今、福島大学、岩手大学の先生と連携) 1.山形大学と他大学の連携強化 (今、福島大学、岩手大学の先生と連携) 2.やる気のある地域経済団体等との連携強化 (今、とうほく組み込みクラスタ) 3.やる気のある地域行政との連携強化 (今、最上総合支庁、荒川区)
10.今私がやりたいこと3 地方圏で役に立つ技術経営(MOT)教育 1.実践的な大学院コースの強化 1.実践的な大学院コースの強化 (今、ものづくり、食品、グローバル、留学生の4コース展開) 2.ショートプログラム強化 (今、組み込み、生産革新の2プログラム) 3.オーダーメイドプログラム強化 (今、特定企業向け社内大学プログラム)
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ご静聴有り難うございました。