教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 (2007.12 川村先生) 2013/7/24 (水) 午前輪講 日本エネルギー環境教育学会 エネルギー環境教育研究 Vol.2 No.1 pp.112-116 教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 (2007.12 川村先生) 片山 弘士
問題と目的 エネルギー環境問題は人類の生存に関わる問題 人類共通の認識 エネルギー環境教育が重要 学校教育現場で 取り組むことが重要! 今回は教員研修の実態を通して 日本のエネルギー環境教育の実態を調べた ・ユネスコ ・京都議定書
教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 対象:全国47の都道府県立教育センター 時期:2004年10月 方法:質問紙法 開催日数と各講座の定員 対象者 実際に行われた内容 エネルギー教育を扱った場合の内容 担当講師の属性 今後の工夫したい点や重点を置きたいこと 環境・エネルギー教育を行う上での課題
教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 結果 35のセンターから回答があった ~回答がないセンター~ ・エネルギー環境教育の 講座を行なっていない ・担当者がいなかった
質問① ~エネルギー環境教育 研修講座の開催日数~ 質問① ~エネルギー環境教育 研修講座の開催日数~ 表1 エネルギー環境教育研修講座の開催日数 その他 養護・盲・聾学校:15 実験助手:1 幼稚園:3 栄養士:1 日数 1 2 3 4 5 6以上 小学校 6 9 7 中学校 10 高校 8 その他 12
質問① ~エネルギー環境教育 研修講座の定員~ 質問① ~エネルギー環境教育 研修講座の定員~ 表2 エネルギー環境教育研修講座の定員 定員 0~10 11~20 21~30 31~40 41~50 51~99 100以上 小学校 2 10 1 3 8 中学校 4 9 6 高校 5 その他
質問② ~エネルギー環境教育 研修講座の対象者の属性~ 質問② ~エネルギー環境教育 研修講座の対象者の属性~ 図1 研修講座の対象者の種類 (複数回答可)
質問③ ~講座内容~ 選択肢 方法 内容 (自由記述) 1 講義 テーマ 2 野外活動 実習内容 3 施設見学 施設の種類 4 観察・実験 質問③ ~講座内容~ 表3 質問③における質問内容 選択肢 方法 内容 (自由記述) 1 講義 テーマ 2 野外活動 実習内容 3 施設見学 施設の種類 4 観察・実験 内容 5 ものづくり 6 事例発表・討論 7 ビデオ等の視聴 ビデオの内容
質問③ ~講座内容~ 図2 研修講座で行われた内容 (複数回答可)
質問③ ~講座内容~ 講義(27) 環境教育の進め方(11)、野外観察・調査(8) など 野外活動(23) 質問③ ~講座内容~ 講義(27) 環境教育の進め方(11)、野外観察・調査(8) など 野外活動(23) 水生生物調査(7)、水質調査(6) など 施設見学(18) 大学・企業の研究所(7) 資源変換・再生センター(4) など
質問③ ~講座内容~ 観察・実験(18) 水質調査(3)、水生生物の観察(3) など ものづくり(11) 風力発電のモデルづくり(2) 質問③ ~講座内容~ 観察・実験(18) 水質調査(3)、水生生物の観察(3) など ものづくり(11) 風力発電のモデルづくり(2) 身近なものを使った工作(2) など 事例発表・討論(21) 環境教育・実践プログラムの発表(11) など ビデオ等の視聴(1) 風力発電(1)
図3 エネルギー教育にかかわる内容(複数回答可) 質問④ ~特化した内容~ 図3 エネルギー教育にかかわる内容(複数回答可)
質問⑤ ~担当講師の属性~ 図4 担当講師の種類
質問⑥ ~工夫したい点~ 自由記述 実践に有効な体験型実習重視 (5) 学校での実践可能な事例 (4) 質問⑥ ~工夫したい点~ 自由記述 実践に有効な体験型実習重視 (5) 学校での実践可能な事例 (4) NPOや地域の協力で教員に負担にならないように 推進やアウトソーシング (3) 全学校でできるように人材教育 (2) 総合的に捉えられるような研修 (2) など
質問⑦ ~エネルギー環境教育を 行う上での課題~ 質問⑦ ~エネルギー環境教育を 行う上での課題~ 自由記述 時間数の確保 (5) 総合的な学習との棲み分け (2) 体系化 (2) 予算•指導者の確保 (2) 受講者格差の克服 (2) 専門的機関との連携 (2) など
考察 ~研修の実施実態~ 表1 エネルギー環境教育研修講座の開催日数 日数 1 2 3 4 5 6以上 小学校 6 9 7 中学校 10 考察 ~研修の実施実態~ 表1 エネルギー環境教育研修講座の開催日数 日数 1 2 3 4 5 6以上 小学校 6 9 7 中学校 10 高校 8 その他 12 全体から見て 小・中・高 ともに4割前後
長期休暇中は各教科の研修講座だけで時間数が一杯 考察 ~研修の実施実態~ 長期休暇中は各教科の研修講座だけで時間数が一杯 その他の研修講座の開催が日程的に厳しい 受講者側も日程的に参加しにくい 教員研修が強化
考察 ~参加者~ 高校教員の参加が少ない 高校は大学受験が控えているので 総合的な学習の時間は・・・ 進路・進学学習 エネルギー環境教育
考察 ~内容~ 行われている研修内容 ・講義 野外観察・調査、環境教育の実践実例 など ・講義以外 野外実習、実例発表、施設見学、実験 など 考察 ~内容~ 行われている研修内容 ・講義 野外観察・調査、環境教育の実践実例 など ・講義以外 野外実習、実例発表、施設見学、実験 など 直接体験を重視 即戦力が必要 体験型
結論 開催日数:ほとんど開催されていなかった 参加状況:自由参加が多く、高校教師の参加は特に 少なかった 参加状況:自由参加が多く、高校教師の参加は特に 少なかった 研修内容:すぐに活用できるような実践的なものが 多かった 研修担当:教育実践家が多く、すぐに現場で活用で きるような研修講座が配慮されている
エネルギー環境教育のあり方を議論すべき!! 結論 今回の調査を見る限り エネルギー環境教育の研修が十分でない! エネルギー環境教育のあり方を議論すべき!!
エネルギー資源の乏しい日本であるからこそ 将来の展望 エネルギー資源の乏しい日本であるからこそ エネルギー環境教育が必要!! エネルギー環境教育を自ら行い 関心をもつ生徒・教員を増やす