家電量販店業界 7班 日本大学 3年 長谷川 直輝 2年 楠本 美和 松谷 惇史

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家電量販店業界 7班 日本大学 3年 長谷川 直輝 2年 楠本 美和 松谷 惇史     7班 日本大学 3年 長谷川 直輝 2年 楠本 美和 松谷 惇史 これから7班の発表をさせていただきます。テーマは「家電量販店業界」です。 発表者は向かって左から~、~、私~です。 よろしくお願いします(全員で一礼)★

目次 1.はじめに 2.家電量販店とは 3.家電量販店業界の歴史 4.家電量販店業界の現状 ①企業別売上高の推移 ②上位企業の概要 ③動向 5.考察・展望 6.参考文献 目次はこのようになっております。 はじめに研究動機、次に家電量販店とは、そして、業界の歴史と現状について説明します。その後、動向、展望という流れで発表を行いたいと思います。★

家電量販店業界とはどのように生まれ大きくなっていったのかということに疑問を持ち、このテーマについて調べることにしました。 1.はじめに ・私たちは家電製品を買うとき家電量販店を利用します。 ・池袋や秋葉原などの都心部には大型の家電量販店が多く立ち並んでいます。 ・今年の4月にヤマダ電機が新宿にLABIを出店したことが話題となりました。 そこで 家電量販店業界とはどのように生まれ大きくなっていったのかということに疑問を持ち、このテーマについて調べることにしました。   私たちは家電製品を買うとき家電量販店を利用します。池袋や秋葉原などの都心部には大型の家電量販店が多く立ち並んでいます。そんな中、今年の4月にヤマダ電機が新宿にLABIを出店したことが話題となりました。そこで、家電量販店業界とはどのように生まれ大きくなっていったのかということに疑問を持ち、このテーマについて調べることにしました。★  

家電製品を大量に仕入れて安く売る大型小売店 2.家電量販店業界とは 家電量販店 家電製品を大量に仕入れて安く売る大型小売店 店舗総面積が1000平方メートル以上の小売店舗を「大型小売店」とする 大店立地法 販売額が年間10億円以上の店舗を「量販店」とする 経済産業省 「家電量販店」は、法律によって明確な定義としてはありませんが、主にテレビ、パソコン、オーディオ機器などの家電製品を多く仕入れて安く売ることを基本路線とする大型小売店です。★大型小売店は、「大店立地法」の中で一つの建物の店舗総面積が1,000平方メートルを超える小売店舗と定義されています。★さらに経済産業省では販売額が年間10億円を越える店舗を「量販店」と定義していることから、これらの条件を満たすものを現在一般的に「家電量販店」と呼んでいるようです。★

2.家電量販店業界とは しかし経済不況の影響から 売上拡大が見られず エコポイントの導入 横ばい 2004年から売上が伸び続けてきた家電量販店業界ですが、2008年よりその伸びは★横ばいとなっています。2009年は★エコポイント制度の導入により来店客数が増加し、薄型テレビや冷蔵庫などの大型白物家電、パソコンの販売数量は前年に比べて増加しました。しかし、★円高やデフレの影響から価格が下落したため、売上拡大の動きはみられないようです。また、大手量販の出店攻勢はとどまらず、オーバーストア状態となり家電量販店業界は7兆円規模で頭打ちとなっています。★

1970年代はメーカー系列店制度が家電流通の主流 3.家電量販店業界の歴史 ・家電量販店が生まれるまでの経緯 販売ルート別シェア 公正取引委員会調査(2003年度) 通産省調査(1978年度) 現在、★家電製品の販売ルートは家電量販店、メーカー系列店、その他の小売店に大別されます。販売ルート別シェアを見ると、家電量販店の販売シェアは50~60%(表1)と高い比率を占めています。★しかし、家電量販店が生まれる前の1950年代~1970年代は、メーカー系列店が約90%で、メーカー系列店制度という制度が家電流通の主流でした。★(間を多く) 1970年代はメーカー系列店制度が家電流通の主流

3.家電量販店業界の歴史 「連盟店制度」 ・家電量販店が生まれるまでの経緯 高度経済成長前期には大変うまく機能 メーカー 系列販売店A 系列販売店B 小売店 小売店 この制度の代表的な例として松下電器の運営していた販売システム「連盟店制度」(1935年)があります。★このシステムは、まず全国を細かく区分けし、そこに松下製品を専門に販売する店舗を商圏が重ならないように置きました。こうして配置した小売店を一定の地域ごとにメーカー系列の販売会社(メーカー販社)が束ねました。こうすることで家電メーカーが地域の電気店の系列化を進め、強力な縦割りの流通システムを作り上げたのです。ソニーなどAV専業メーカーを除けば、多くの総合家電メーカーはこの仕組みを採用しました。★ この、メーカー系列店という制度は高度経済成長前期には大変うまく機能しました。★ 高度経済成長前期には大変うまく機能

消費者はメーカーを比較して選びたいと思うようになる 3.家電量販店業界の歴史 ・家電量販店が生まれるまでの経緯 高度経済成長後期になると… 消費者はメーカーを比較して選びたいと思うようになる どのメーカーがいいかなぁ? メーカーは・・・ 差別化として新しい機能を付加する しかし、高度成長後期になり人々の生活水準が向上すると、消費者はいくつかのメーカーの中から自分に合った商品を比較して選びたいという思いを抱くようになりました。★ そこで、★メーカーは他社との差別化を図り、新しい機能を付加することで商品に魅力を与えようとしました。しかし、これにより商品の機能はいっそう複雑化され、★消費者は商品をじっくり比較しなければモノを購入できなくなっていきました。★ 決められないよー

3.家電量販店業界の歴史 ・家電量販店が生まれるまでの経緯 一度に沢山のメーカーの商品を比べたい 系列店の中に複数メーカーの商品を取り扱い行う「混売店」が現れた すべてのメーカーの商品を一度に比較したいという消費者の購買ニーズに対応するため、★メーカー系列店の中には複数メーカーの商品を取り扱い行う「混売店」と呼ばれる業態をとる店が現れました。★複数メーカーの商品を取り扱うことで商品数が増えたことから、この「混売店」は徐々に大型化し、★現在の家電量販店へと発展したのでした。★ 品数が増え大型化し、現在の家電量販店へ発展

3.家電量販店業界の歴史 3.家電量販店業界の歴史 NEBA加盟店 NEBA非加盟店 ・勢力を均等に保つ ・過激な安売り競争に否定的 ・日本大型電気店連合会(NEBA) NEBA加盟店 NEBA非加盟店 ・勢力を均等に保つ ・過激な安売り競争に否定的 ・全国展開 ・低価格販売 NEBAの加盟店同士の 競争は存在しなかった。 家電流通がメーカー系列店から家電量販店に変化する中で、家電量販店の成長を支えてきたのが、★NEBAと呼ばれる日本大型電気店連合会の存在です。これは家電流通業の合理化・近代化や良品・適切価格でもって消費者の生活向上に寄与することを目的として1972年に設立されました。加盟店は地域ごとに均等に勢力を保っていたため、加盟店同士の競争などは存在しませんでした。また、過激な安売り競争には否定的でした。 さらにメーカーとの条件交渉において企業単独で交渉するより有利な条件を引き出すことに成功するなどして家電量販店業界の成長に大きく貢献し、一時代を築きました。★ しかし、それを打ち破る企業が現れました。それが北関東に勢力を強いていたヤマダ電機やコジマなどのNEBA 非加盟店です。これらのNEBA非加盟店が全国展開や低価格販売を行うことで、消費者がそちらに足を運ぶようになり、NEBA加盟店の売上高は下がる一方となりました。★このことでNEBA に所属することの優位性が薄れたため、加盟店が減少し、2005 年の8 月末でNEBAは、解散しました。★ 消費者が非加盟店に 足を運ぶようになった 2005 年の8 月末でNEBA は解散

3.家電量販店業界の歴史 ・業界推移 ヤマダ電機1位 コジマ1位 ベスト電器1位 次にこちらの図をご覧ください。NEBA非加盟店の影響もあり、全国展開する家電量販店が店舗数を増やしてきました。しかしその後は、店舗の大型化を進めることで、店舗数が減り、店舗面積の拡大が見られます。それに伴い家電量販店の売上高は伸びていきました。 1972年、NEBAの加盟店であった第一家庭電器が業界売上高1位でした。しかし、★1982年に同じくNEBA加盟店であったベスト電器に1位の座を奪われました。さらに第一家庭電器は駅前商店街の小規模店舗を中心に展開していた為、業界全体の大型店舗化の波に太刀打ちできず競争力を落としていきました。1982年1位の座について以来15年間1位の座をキープしていたベスト電器ですが、★1997年に栃木を地盤とし郊外を中心に積極的な出店を進め、格安で商品を提供してきたコジマに1位の座を奪われました。NEBAの加盟店であったベスト電器はコジマのように自身のエリアを越えた出店ができず、コジマに1位の座を明け渡す結果となりました。  格安提供や郊外出店を展開し、1997年から4年間業界売上高1位をキープしていたコジマですが、コジマが格安提供を始めて以降、他社も安売りを始め、激しい安売り競争となりました。中でも同じ北関東である群馬を地盤としたヤマダ電機との競争が激化しました。同じローコスト戦略や郊外出店を展開していたコジマとヤマダ電機ですが、2社の大きな違いは店舗の大きさにありました。ヤマダ電機は他社に先駆けて店舗の大型化を行いました。そのことにより品揃えが豊富になりました。さらに、大量に仕入れすることでコスト削減ができ、さらなる格安提供を可能としたのです。一方コジマは小型店が多いことからヤマダ電機ほどコスト削減ができませんでした。店舗の大きさやコスト削減の差が分かれ目となりコジマは業界1位の座から陥落し、★代わってヤマダ電機が業界第1位となりました。  ヤマダ電機は、商品の品揃えや安値が顧客のニーズをつかみ、2002年から現在まで業界第1位の座を守り、業績を伸ばし続けています。★

4.家電量販店業界の現状 ①企業別売上高の推移 ※各社ホームページより作成  次に企業別売上高です。上位6社の2009年の売上高は、ヤマダ電機1兆8718億円、エディオン8030億円、ヨドバシカメラ7012億円、ビックカメラ5891億円、ケーズHD5742億円、コジマ4598億円です。2位以下を大きく引き離しヤマダ電機がトップを独走しています。★ ※各社ホームページより作成

4.家電量販店業界の現状 ②上位企業の概要 (2009年3月期) 会社名 ヤマダ電機 創業 1973年4月 売上高 1兆8718億円 会社名 ヤマダ電機 創業   1973年4月 売上高 1兆8718億円 従業員数 12,235人 店舗数 1,363店舗 特徴 ローコスト戦略や店舗戦略 動向 中国大陸への出店を計画中 会社名 エディオン 創業     2002年3月 売上高 8030億円 従業員数 17,011人 店舗数 1,101店舗(グループ連結) 特徴   合併や提携をして規模拡大 動向  現在コジマと経営統合を視野に関係強化中 では、細かく上位企業の概要を見ていきます。 ヤマダ電機 ヤマダ電機の店舗数は連結で1,363店舗ですが、年間に40~50店舗増やす店舗戦略を行い、売り上げを上げています。さらに、中国大陸への出店を計画中で、海外へ進出することでさらなる事業拡大を狙っています。 ・エディオン 創業が2002年と他の家電量販店と比べ歴史は浅いエディオンですが、合併や提携を繰り返し、規模を拡大してきました。関東地方では「石丸電気」で展開しています。現在では、6位のコジマと経営統合を視野に関係を強化し、首位のヤマダ電機を追っています。★

4.家電量販店業界の現状 ②上位企業の概要 (2009年3月期) 会社名 ヨドバシカメラ 創業 1960年4月 売上高 7012億円 会社名  ヨドバシカメラ 創業 1960年4月 売上高 7012億円 従業員数 4,500人 店舗数 20店舗 特徴   鉄道駅前の乗降客をターゲットにした店舗出店 動向   大きな動きはなく駅前への店舗出店を継続中 会社名 ビックカメラ 創業  1978年5月 売上高 5891億円 従業員数 6,001人 店舗数 34店舗 特徴   鉄道駅前の乗降客をターゲットにした店舗出店 動向   ベスト電器と共同出資で株式会社「B&B」設立 ・ヨドバシカメラ ヨドバシカメラは本拠地・新宿西口本店をベースに、一貫して都心部の「駅前立地」にこだわっています。鉄道駅前の乗降客をターゲットにした店舗出店です。そのため、店舗数が20店舗と上位企業では圧倒的に少ないにも関わらず、3位に位置しています。 ・ビックカメラ ビックカメラは、ヨドバシカメラと一緒で、鉄道駅前の乗降客をターゲットにした店舗出店です。本拠地の池袋をはじめ都心中心型の家電量販店での販売を行っています。しかしヨドバシカメラとビックカメラの違いがあります。ヨドバシカメラは自社ビルで、ビックカメラはテナントという差があります。ヨドバシカメラは、いろいろなテナントを入居させて、「ヨドバシビル」のブランド価値を高めることができます。さらに自社ビルなので「大型駐車場」も設営できます。★

4.家電量販店業界の現状 ②上位企業の概要 (2009年3月期) 会社名 ケーズHD 創業 1947年3月 売上高 5742億円 創業  1947年3月 売上高 5742億円 従業員数 11,961人 店舗数 309店舗(グループ連結) 特徴  合併や提携をして規模拡大 動向  積極的な店舗出店や小型店を大型店に転換 会社名 コジマ 創業   1955年4月 売上高 4598億円 従業員数 4,667人 店舗数 208店舗 特徴   大型店と小型店の統廃合を行い店舗網の強化 動向   エディオンとの資本提携 ・ケーズHD 他の上位企業が都市出店するなか、ケーズは郊外の大型店に徹する出店戦略をとっています。ワンフロアの大型店なら建設費や家賃も安く抑えられ、郊外であれば土地も安く、労働コストも安く済みます。そういったローコスト経営で成長しています。 ・コジマ コジマは「低価格戦略」「郊外型出店」を行っていますが、他社も行っているため差別化は図れていません。そのため大型店と小型店の統廃合を行い、まずは店舗網の強化を行っています。さらに、エディオンと資本提携することで売上高が1兆2628億円となり、ヤマダ電機の1兆8718億円に迫る勢力となっています。★

4.家電量販店業界の現状 通信販売のメリット 自宅で買い物が可能、店頭にない商品の入手、価格比較が容易 通信販売を行う家電量販店の増加 ③動向 大部分は 通信販売 ・通信販売の拡大 図からわかるように家電量販店と同じく、シェアを拡大しているのが「その他」のシェアです。★「その他」のシェアの大部分はジャパネットたかたなどのTVショッピングやインターネットなどの通信販売です。★通信販売には消費者にとって、自宅で買い物ができる、店頭に並ばない商品が簡単に手に入る、価格の比較が簡単にできるなどのメリットがあります。★このニーズに対応するため、近年ではネット販売やTVショッピングを行っている家電量販店が多いです。★ 自宅で買い物が可能、店頭にない商品の入手、価格比較が容易 通信販売のメリット 出所)流通データ総覧2001/2004より作成 通信販売を行う家電量販店の増加

4.家電量販店業界の現状 非家電製品 ③動向 非家電製品の充実 顧客の来店動機の増加 ・非家電製品 近年、家電量販店で非家電製品の取り扱いがなされてきています。書籍を初めとして玩具や薬品、食料品といった様々な製品が扱われており、これらの商品はポイントカードのポイント還元の対象となっています。★非家電製品を充実させることで様々な層の顧客の利便性を高め、来店動機の増加をはかっています。★    非家電製品の充実            顧客の来店動機の増加

5.考察・展望 ・価格面での差別化困難 ⇒オリジナル商品や製品の機能面で差別化 ・インターネットの発達⇒通信販売の強化 ・非家電製品の販売の充実 ・国内はオーバーストア状態 で店舗拡大は困難 ⇒海外出店の増加  今までは各家電量販店が同じ商品において価格面での差別化を行ってきましたが、最近では低価格競争が当たり前となっており、価格面において他社との差別化を図ることは困難となってきました。そのためヤマダ電機は現在、オリジナル機能を持たせた製品を家電メーカーと共同開発をしています。今後、他企業もこのような価格だけではなく製品の機能面での差別化を図ることが予想されます。 インターネットの発達により各家電量販店は規模を拡大するため、通信販売の強化を行っています。それとともに、非家電製品の販売を充実させることで集客力の向上を狙っていくと予想されます。  その他に、これまで各企業は国内の店舗拡大を行ってきましたが、現在はオーバーストア状態となっており、これ以上国内での店舗拡大は難しくなってきました。ヤマダ電機が中国出展を決めたように、他の企業も海外出店を進めていくでしょう。★

6.参考文献 ・「ヤマダ電機<激安戦略>勝利のシナリ」 田川克巳著 ・「家電流通の構造変化」 中嶋嘉孝著 ・「よくわかる家電量販店業界」 山名一郎著 ・「会社四季報業界地図2010年版」 東洋経済新報社出版 参考文献はこのようになっています。 以上で7班の発表を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。★