2009年4月7日 電子制御設計製図Ⅰ 第一回 担当教員: 北川輝彦.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
地図の重ね合わせに伴う 位相関係の矛盾訂正手法 萬上 裕 † 阿部光敏* 高倉弘喜 † 上林彌彦 ‡ 京都大学工学研究科 † 京都大学工学部 * 京都大学情報学研究科 ‡
Advertisements

電子制御設計製図Ⅰ 第一回 担当教員: 北川輝彦 2015 年 4 月 7 日. 電子制御工学の概要 コンピュータ 自動車 航空・宇宙 医療機器 情報 / 通信 ネットワーク ロボット 電子機器 電気 知能化システム 環境機器 電子 機械 情報 制御 計測 実験・実習.
製図の知識 2013 年 7 月 18 日(金) Ⅲ限 電子制御設計製図Ⅰ. ( a )図面の大きさ A0~A4 の 4 種類 (b) 横方向 X と縦方向 Y の比率 横置きとし, X:Y= :1 とする. 図面の大きさ A1 A2 A3 A4 用紙の大き さの呼び 用紙の大きさ A01189×841.
電子制御設計製図Ⅰ 第二回 担当教員: 北川輝彦 2013 年 4 月 17 日. 自己紹介(北川) 岐阜高専・電子制御工学科を卒業( 2001 年) 岐阜高専・専攻科を修了( 2003 年) 岐阜大学大学院医学研究科 博士前期課程修了( 2005 年) 現在、博士後期課程にて博士号を取得途中 専門:画像認識関係(医療画像ソフトウェア関係)
3. 写真・ CAD 図面について. 2 成果品のファイル形式 委託業務 ファイル形式 管理ファイル業務管理ファイル XML 各フォルダ管理ファイル XML 成果品文書ファイル等オリジナル形式 doc ・ jtd ・ xls 等 pdf 形式 pdf 図面ファイルオリジナル形式 dxf ・ dwg.
2010 年 12 月 16 日(木) 王 暁華 経営情報学入門 ― 生産管理 (1) /12/16 経営情報学入門-生産管理(1)
DUCTCAM TASK 特機システム株式会社 for BE-bridge TM 特機システム株式会社 名古屋市昭和区福江2-9-33
設備CADにおける 現状と今後の方向性及び 属性自動認識ソフトについて (株)図面ソフト  井上 和仁 (株)図面ソフト.
第9回放送授業.
SolidWorks addin SheetWorks for Unfold
2013年7月3日(水) Ⅱ限 電子制御設計製図Ⅰ 教科書P.160~
2014年4月11日 電子制御設計製図Ⅰ 第二回 担当教員: 北川輝彦.
HG/PscanServシリーズ Acrobatとなにが違うのか?
1.コンピュータと情報処理 p.20 第1章第1節 3.ソフトウェア ソフトウェア 基本ソフトウェア
REIMEI EISA Viewerの使い方
電子回路設計 電子制御設計製図Ⅰ  2009年11月17日 Ⅳ限目.
足立元/坪倉篤志 CG基礎 足立元/坪倉篤志 Contents 講義のガイダンス CGの歴史(ソフト/ハード)
2010年4月13日 電子制御設計製図Ⅰ 第一回 担当教員: 北川輝彦.
5.電子成果品のチェック方法について.
平成23年8月 情報学群 岡田 守 このスライドは, 前川佳徳編著による「コンピュータグラフィックス」(オーム社)を基に作成されている.
地理情報システム論 第3回 コンピュータシステムおける データ表現(1)
画像の作成と編集.
第2章 ソフトウェアの基礎知識 電子制御設計製図Ⅰ    2010年5月11日 Ⅲ限目.
CADの概要2 電子制御設計製図Ⅰ 2009年4月14日 Ⅲ限目.
第2章 ソフトウェアの基礎知識.
独自3次元ツール 3D-Master SEA創研.
プログラムはなぜ動くのか.
画像工学 2011年10月6日 担当教員 北川 輝彦.
ネットワーク機器接続 2SK 情報機器工学.
データ分析基礎c(2012年以降入学) 情報編集基礎c(2011年以前入学)
2015年4月14日 電子制御設計製図Ⅰ 第二回 担当教員: 北川輝彦.
シミュレーション演習 G. 総合演習 (Mathematica演習) システム創成情報工学科
コンピュータ リテラシー 担当教官  河中.
空間情報サーバ (株)パスコ.
「設計~生産準備~製造~販売~保守・保全」 まで
GISとは・・・ データ処理演習(笹谷担当).
平成30年度 ポリテクセンター岩手 電気・電子系
画像工学 2012年10月3日 担当教員 北川 輝彦.
電子回路設計 電子制御設計製図Ⅰ  2010年11月30日 Ⅲ限目.
フリーのCADソフトウェアを使ってみよう
2011年4月21日 電子制御設計製図Ⅰ 第二回 担当教員: 北川輝彦.
序章 第2節 教育機器とコンピュータ 1 パーソナルコンピュータ
「グローバルものづくり」 を加速させる ISID の “JT 活用” ソリューション群
2011年4月14日 電子制御設計製図Ⅰ 第一回 担当教員: 北川輝彦.
2014年4月4日 電子制御設計製図Ⅰ 第一回 担当教員: 北川輝彦.
CADの概要2 電子制御設計製図Ⅰ 2010年4月20日 Ⅲ限目.
No.3 No3.電子筐体製品 コメント 使用機能 一覧 従来課題 課題解決策 3D IGESを利用した IGES 「IGES読込み設定」
基礎製図Ⅱ 機械工学とは 「ものを作る」 「機械を作る」.
情報機器と情報社会のしくみ Web素材利用
1.情報機器について知ろう(p.8-9) 第1章 第1節
ディジタル回路の設計と CADによるシステム設計
プログラミング言語Ⅰ(実習を含む。), 計算機言語Ⅰ・計算機言語演習Ⅰ, 情報処理言語Ⅰ(実習を含む。)
第2章 ソフトウェアの基礎知識 電子制御設計製図Ⅰ    2010年5月19日 Ⅱ限目.
インターネット             サーバーの種類 チーム 俺 春.
データベース設計 第4回 DBMSの機能と操作方法(1) Access入門
情報システム1及び演習 第一回 データベースの概要.
地理情報システム論 第8回 GISによる処理技法(1) データの入手と座標系の変換 ベクタ形式における空間的演算(1)
項目間の対応関係を用いた XBRL財務報告書自動変換ツールの試作
明星大学 情報学科 2012年度前期     情報技術Ⅰ   第1回
地理情報システム論(総)/ 国民経済計算論(商)
情報基礎Ⅱ (第1回) 月曜4限 担当:北川 晃.
地理情報システム論(総)/ 国民経済計算論(商)
地理情報システム論 第4回 コンピュータシステムおける データ表現(2)
FILDERの将来構想 ダイキン工業株式会社 電子システム事業部.
プログラミング基礎a 第9回 Java言語による図形処理入門(1) Javaアプレット入門
JACICにおけるCALS/ECの推進及びICT導入に係る取り組みについて
電子化基準策定小委員会 活動成果報告 土木CAD製図基準の策定 土木学会 情報利用技術委員会 電子化基準策定小委員会.
CADシステムとソフトウェア 電子制御設計製図Ⅰ    2009年4月28日 Ⅲ限目.
文字フォントについて.
明星大学 情報学科 2014年度前期     情報技術Ⅰ   第1回
Presentation transcript:

2009年4月7日 電子制御設計製図Ⅰ 第一回 担当教員: 北川輝彦

CAD利用技術者試験ホームページ http://www.csaj.jp/cad/

CAD利用技術者試験 ・CAD利用技術者試験の合格者の称号 ・試験内容(2級) ・試験内容(基礎試験) CADシステムを利用するすべての企業において、製図業務や営業・販売業務に従事し、半年以上の就学・就業経験を有する者を想定して行います。1級の合格を目指す方はもちろん、設計や製図、CADシステムの販売等に従事する方が合格者像です。 【合格後の進路】 1級の受験、設計事務所・メーカーの営業、派遣・在宅のCADオペレーター、CADインストラクター ・試験内容(基礎試験) これからCADを本格的に学ぶことを目的とした、3ヵ月程度の就学者を想定して行います。将来、2級および1級の合格を目指す方はもちろん、設計や製図、CADシステムの販売等に従事する方が合格者像です。 【合格後の進路】 2級および1級の受験、設計事務所・メーカーの営業、派遣・在宅のCADオペレーター

CADシステムの概要と機能

製図の方法 ・製図器による製図   定規,コンパスなどによる手作業 ・CADシステムによる製図   コンピュータを使った作図作業

製図器による製図 2002年当時の授業風景(電子制御設計製図)

CADシステムによる製図 情報処理演習室(旧システム)

CADシステムの概要 CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)   Computer Aided Drawingと訳される場合あり コンピュータを利用して機械製品や建設物などの設計を行うシステム

CADシステムの目的と効果  設計、製図業務の効率化  技術計算、自動設計、自動集計  他のシステムとの連携

CADシステムの構成 CADサーバー   図面の一元管理、バックアップ、CADソフトのライセンス管理など。UPS(無停電電源装置)によるシステムの保全をする場合も。 CADクライアント端末   図面の作成や技術計算など

CADシステムの構成(ハードウェア) 演算装置 CAD本体。演算処理、システム制御を管轄。 入力装置   図面のデータ入力。マウス、キーボード、タブレットなど 出力装置   ディスプレイ、プロッタ、プリンタなど 記憶装置   内部記憶装置、外部記憶装置

CADシステムの構成(ソフトウェア) OS(Operating System) CADソフトを動作させる基本ソフトウェア。   Windows, MacOS, UNIX, LINUXなど。   CADソフトの要件に合った種類、バージョンを選択。 CADソフト   図面を作成、編集、保存、プロッタへ出力。 トランスレータ   図面データを変換するソフトウェア。CADソフトごとに設定された固有のデータ構造を中間ファイル形式へ変換したり、中間ファイルから固有のデータ構造への変換を行う。

CADシステムの種類と特徴 汎用CADシステム・・・AutoCADが代表的 (本授業で用いる) 機械系CADシステム 建築系CADシステム 汎用CADシステム・・・AutoCADが代表的     (本授業で用いる) 機械系CADシステム 建築系CADシステム 電子系CADシステム 電気系CADシステム その他のCADシステム    3D-CAD Caelum XXen(ケーラム ゼン)

CADシステムで扱う文字 (a)ストロークフォント   ●線分や円弧などの線で構成された文字。   ●文字データの容量は小さい。   ●例)寸法数値

4-10キリ φ20 CAD 設計 (b)アウトラインフォント ●明朝体などの文字の輪郭によって構成された文字。   ●明朝体などの文字の輪郭によって構成された文字。   ●きれいな表現が可能であるが,文字データの容量は           大きい。   ●例)表題,注釈 4-10キリ    φ20    CAD    設計

業務の中でのCADシステム 2次元CADと3次元CADを用いた仕事の流れの違い 2次元CAD  出力は部品図や組立図。構想設計の結果検討図を作成、試作や解析評価をクリアした後に部品図や組立図を作成し、試作や解析評価を行う。 試作/解析 試作/解析 構想設計 検討図 詳細設計 部品図/ 組立図

業務の中でのCADシステム 2次元CADと3次元CADを用いた仕事の流れの違い 3次元CAD  出力は3次元モデル。試作・解析用のデータを作り直す必要が無く、作業の効率化を図れる。 構想設計 試作/解析 詳細設計 試作/解析

CADシステムの利用分野 効率的に製品の企画と設計を行うことが目的 CAM(Computer Aided Manufacture)   生産に必要な情報を数値データ化し,この数値データを元に対象物を生産する設計・生産システム CAE(Computer Aided Engineer)   CADの過程でシミュレーションや技術解析などの工学的な検討を行うこと PDM(Product Data Management)   CADデータを中心にして,製造に必要な部材の仕入れから設計,製造,物流までを統合したシステム

CADシステムの利用分野 効率的に製品の企画と設計を行うことが目的 DMU(Digital Mock UP)   3次元データを用いた、メカニックな動きを含む試作検証 CG(Computer Graphics)   3次元データに実物に近い表現を付加

CADのデータ形式  CADシステムは入力した図形を正確に再現したり,拡大,縮小による誤差をなくしたりするため,入力図形の座標値や図形に応じた属性を持つベクトルデータを用いている.  一方,ペイントソフトなどでは,画像として扱うイメージデータ(ラスタデータ)で図形をドットの集まりで持つため,拡大した場合には図形品質などが劣化する.

ラスタデータとベクトルデータ      ベクトルデータ          ラスタデータ

ラスタデータとベクトルデータ      ベクトルデータ          ラスタデータ

中間フォーマット,中間ファイル 異なるCADシステム問でデータ交換を行うことを目的とした,統一規格のデータ形式のフォーマットを中間フォーマットとい う。また,中間フォーマットで出力したファイルを中間ファイル という。  (a)DXF    オートデスク社AutoCADのデ-タ互換を目的とした    フォーマット。    異なるCADシステム間のデータ交換を行うことを目的とし       て,日本では最も多く使用されている。

(b)BMI   キャダムシステム社MicroCADAMのデータ互換を目的     としたフォーマット。 (c)IGES   ANSI規格の中開ファイルで,世界標準である。   CAD/CAMシステム間での製品定義データの相互交     換を目的としている。

(d)STEP   ISOで開発中の製品モデルとそのデータ表現及び交換に     関する中間ファイル。   次世代のデータ交換規格。ソリッドモデルまで対応。 (e)SXF   CADデータ交換標準開発コンソーシアム(SCADEC)が   策定。建設分野のCADデータ交換の標準化を目的。