画像データベース.

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画像データベース

今日のトピックス 画像データの特徴量の例 画像データ内容検索のための技術の例 色ヒストグラム テクスチャ など  今日のトピックス 画像データの特徴量の例 色ヒストグラム テクスチャ など 画像データ内容検索のための技術の例 画像を(m×n)個の「セル」に分割し,セル単位で内容情報(色ヒストグラム等)を取り出す ものの形を近似する 画素値から取り出される 特徴的な情報

特徴量 特徴量は,「多次元のベクトル」データ データ1 データ2 データ3 多次元ベクトル空間

特徴量の課題 「内容検索」が出来るだけの十分な情報を含むこと データの類似性が考慮されていること 多次元ベクトルの長さが,十分に長い 「内容検索」が出来るだけの十分な情報を含むこと  多次元ベクトルの長さが,十分に長い 特徴量の取り出し方が十分に吟味されている データの類似性が考慮されていること 似ているデータは,多次元ベクトル空間の「近く」のベクトルに写像される

画像データベースの内容検索 問い合わせの入力として、画像が与えられる ユーザは、似ている画像を得たい システムは、入力画像とデータベース内の画像とのマッチングを行う

画像データベースでの内容検索 ユーザの手元に、1枚の写真があって、「この写真に写っている人に似ている写真」を、データベースの中から探す

画像の性質 (1/2) 画像には、「もの」が写っている 形 場所 色、明るさ 色や明るさは、「画素」が持つ性質 しかし、「画素」は、直接扱うのは手間がかかる 「ものが写っている長方形領域(セル)」を単位として扱うと、扱いやすい

画像の性質 (2/2) 領域: XLB=20, XUB=60, YLB=30, YUB=70 20 60 30 70 領域: XLB=20, XUB=60, YLB=30, YUB=70 色: RED=5, GREEN=3, BLUE=1

画像の内容情報 色 (color) テクスチャ (textute) 形 (shape) エッジ (edge)

色情報 明るさの平均 (mean brightness) 色ヒストグラム (color histogram) 色のばらつき具合 (statistical moments) 主に登場する色の種類 (dominant colors)

色ヒストグラム 頻度 色空間 数十個程度の クラスタ

色ヒストグラムの類似度 aij : Iのi 番目の色と, ΣΣ aij (Ii-Qi)(Ij-Qj) Qのj番目の色の類似度 N N ΣΣ aij (Ii-Qi)(Ij-Qj) i j aij : Iのi 番目の色と,    Qのj番目の色の類似度    0 < aij < 1 Ii, Qi: 頻度 ヒストグラム Q

主に登場する色の種類 ヒストグラムを使って求める 一般に,おおむね数個の色で,画像の大部分を埋めつくすことができる 「あまり登場しない色」を無視する

テクスチャ Tamura, H., Mori, S., and Yamawaki, T., Tamura feature Texture Features Corresponding to Visual Perception, IEEE Transactions on Systems Man, and Cybernetics 6(4), 460-473, 1979 Simultaneous Auto-regressive (SAR) model Mao, J. and Jain, A. K. Texture Classification and Segmentation Using Multiresolution Simultaneous Autoregressive Models. Pattern Recognition 25(2), 173-188, 1992

Tamura feature Contrast Directionality Coarseness 画素の明るさの分散 画素のグラディエントの向き Coarseness テクスチャの粗さ.

Shape キーフレームについて,静止画像の領域分割(segmentation)を行う Color-based segmentation algorithm Gong, Y., Zhang, H. J., Chuan, H. C., and Sakauchi, M., An Image Database System with Content Capturing and Fast Image Indexing Abilities, Proc. First IEEE International Conference on Multimedia Computing and Systems, pp.121-130, 1994. Interactive outlining algorithm Daneels, D., Van Campenhout, D., Niblack, W., Equitz, W., Barber, R., Bellow, E., Firens, F., Interactive Outlining: An Improved Approach Using Active Geometry Features, Proc. IS&T/SPIE, Conference on Storage and Retrieval for Image and Video Databases II, 226-233, 1993

Edge Sobel filiter Binary edge map Kato, T., Kurita, T., Otsu, N., Hirata K., A Sketch Retrieval Method for Full Color Image Database: Query by Visual Example, Proc. 11th International Conference on Pattern Recognition, pp.530-533, 1992.

画像のセル分割 画像 セル

セルの扱い 画像を (m×n)個のセルに分割 各セルには、属性付けを行う セルは、すべて同じ大きさ 画像を (m×n)個のセルに分割 セルは、すべて同じ大きさ セル分割した画像を image grid という 各セルには、属性付けを行う 2値画像の属性: ({b,w}, bwalgo) 画素は {b,w} の値をとる プロシージャ bwalgo は、セル番号を入力として、{b,w} の割合を返すようなプロシージャ 濃淡画像の属性: ([0,1], grayalgo)

画像のセル分割での 形と場所の扱い 場所: セル番号(の集まり) 形: セルの集まり方

セルの隣接 セル 4隣接           8隣接

形 ものの形 ⇒ 画素の集まり 画素

セグメント分割 「画像に写っているもの」を,人手でコンピュータに教えるのは,しばしば困難. 画像処理(セグメント分割)を使って, 「画像に写っているもの」 の「形」の候補を取り出すことは可能

セグメント分割(1/2) 画像を、互いに素ないくつかの 部分に分割

セグメント分割(2/2) 0.1 0.25 0.5 0.05 0.30 0.6 0.35 0.55 0.8 0.63 0.85 0.90

セグメントの意味 ある「規則」でセグメントを作る 「平均値からの誤差0.05以内」など Ri ∩ Rj = 0 (i, j は異なる) I = R1 ∪ ・・・ ∪ Rk

split アルゴリズム 画像全体から始める R1 = I それぞれの領域 Ri が「規則」を満たしいるか? 満たしていれば終了 満たしていなければ Ri を分割 全ての領域が、規則を満たすようになるまで続ける

merge アルゴリズム split が終了したら、Ri と Rj がマージできないか、判定する マージしても規則が満たされるならマージする

画像データの単位 画素 セル セグメント フレーム(1枚の画像) これら単位ごとに「特徴量」を取り出し,内容検索を行う

ベクトルデータのオペレーション 特徴量は,一般に多次元のベクトル 多次元ベクトルのオペレーション 基準値との比較 区間との比較 距離 など 広がりを持ったベクトルデータのオペレーション

Cの比較演算子 演算子 意味 < 左辺が右辺より小さい <= 左辺が右辺以下 > 左辺が右辺より大きい >= 左辺が右辺以上 演算子 意味 < 左辺が右辺より小さい <= 左辺が右辺以下 > 左辺が右辺より大きい >= 左辺が右辺以上 == 左辺が右辺と等しい != 左辺が右辺と等しくない

比較可能な値の演算 < × <= > >= == != 数値,文字,文字列は比較可能 より小さい 等しい より大きい より小さい 等しい

「多次元の値」について,ある軸に投影して,比較を行う query point はスカラー値 多次元 データ query point ある 1つの属性 より小さい 等しい より大きい

「多次元の値」を,そのまま扱う query point は多次元 より大 query point より小

「区間」データの述語 区間と,ある値との関係 P1 P2 P1 < P2 Q より小さい 等しい より大きい P1<Q ありえない P1>Q

「区間」データの述語 P1 P2 Q P1<Q P2<Q P2=Q P2>Q P1=Q P1>Q P1 P2 Q

「領域」について,ある軸に投影して,比較を行う query point はスカラー値 query point ある 1つの属性 より小さい 等しい より大きい

より大 最小包含矩形 領域内のすべての より小 点が「より大」の中に ある → 最小包含矩形で の近似に意味がある 「多次元の値」を,そのまま扱う query point は多次元 より大 最小包含矩形 query point 領域内のすべての 点が「より大」の中に ある → 最小包含矩形で の近似に意味がある より小