MAXI による高感度全天X線モニターとサーベイ 磯部 直樹(isobe@crab. riken MAXI による高感度全天X線モニターとサーベイ 磯部 直樹(isobe@crab.riken.jp, 理研), 松岡勝, 上野史郎, 富田洋, 川崎一義, 倉又尚之, 片山晴善, 石川真木, 海老沢研(JAXA) 三原建弘, 小浜光弘, 鈴木素子 (理研), 河合誠之, 片岡淳 (東工大), 吉田篤正, 山岡和貴 (青学大), 常深博, 宮田恵美(大阪大), 根来均, 中島基樹 (日大), 森井幹雄 (立教大), 上田佳宏 (京大), 他MAXIチーム Web : http//www-maxi.tksc.jaxa.jp MAXI 機械かみ合わせ MAXI (Monitor of All sky X-ray Image) とは？ MAXI に搭載される観測装置 MAXIは、2種類のX線検出器を搭載 ガススリットカメラ (GSC) & Solid-stateスリットカメラ(SSC) どちらの検出器も 1次元位置検出器, コリメータ, スリットの組み合わせで出来ている。 細長い視野で、全天をスキャンする。 天頂方向と水平方向に視野を持っている。 (放射線対などで観測できない時間を互いに補うため) 全天X線監視装置 国際宇宙ステーション(ISS) 日本実験棟(JEM)に搭載 打ち上げ : 2008年秋(スペースシャトルで) 観測期間 : 2年以上 周期 : 96分(ISSの軌道周期). 感度 : 1 mCrab @1 week (過去の全天Ｘ線監視装置の10倍) 国際宇宙ステーション ISSの 移動方向 スリットカメラの概念図 MAXIの視野の概要 日本実験棟 X線天体1 天頂視野 X線天体2 MAXI 水平 視野 スリット スキャン ISS 一次元位置検出器 コリメータ(比例計数管側から) GSC SSC (コリメータ取り付け前) GSC SSC 検出器 観測帯域 有効面積 視野の大きさ エネルギー分解能 位置決定精度 比例計数管 (10mm 炭素ファイバー芯線, Xe + CO2を1.4気圧で封入) 2 – 30 keV 5350 cm2 1.5 度 x 160 度 18 % (Mo-Ka輝線に対して) 0.1 degree X線 CCD (国産) 0.5 – 10 keV 200 cm2 1.5 度 x 90 度 140 eV 0.1 度 比例計数管 CCD チップ スリット MAXI の感度 MAXI による全天サーベイ MAXI は 数100個のＸ線天体のＸ線強度をモニタできる。 世界で始めて活動銀河核の本格的なＸ線モニターが可能になる。 MAXI は 高感度な全天Ｘ線画像, Ｘ線天体のカタログを日々作り続ける。 我々の銀河の輝線の分布を測定する (特にSSC)。 * 銀河系内天体 + 活動銀河核 ○ 銀河団 RXTE ASM の感度 10 mCrab/orbit 3 mCrab/day 1 mCrab/week MAXIの感度 既知のＸ線天体までの距離とＸ線強度の関係 MAXI による全天モニター 1 軌道 MAXIにより 新しいＸ線天体の発見と速報 既知天体のフレアの速報 ガンマ線バーストのＸ線残光 活動銀河核の長期変動 ⇒ 変動の時間スケール による質量推定 ⇒ 巨大バイナリーブ ラックホールの探査 Ｘ線新星の詳細な 光度曲線の測定 新たな発見(?) などが出来ると期待される。 ISS NASA NASAリンク JAXAリンク JAXA データ 中継衛星 MAXI 理研から 即時公開 2 週間 50 – 70 %のデータは リアルタイムで転送 MAXIで得られる全天Ｘ線画像のシミュレーション(点源のみ) MAXIの開発スケジュール 2007年 2008年 2009年 1月 4月 7月 10月 1月 4月 7月 10月 1月 4月 7月 10月 現在 射場(KSC)輸送 射場準備 打ち上げ 軌道上較正 運用, 観測, 速報 (2011年まで) システム組上げ 音響振動試験 熱真空試験 電磁環境試験 総合試験 KSC : ケネディー宇宙センター(鹿児島ではない)