Japanese historical record of SNR

Slides:



Advertisements
Similar presentations
X線で宇宙を見よう 1. X線て何だ? 2. ダークマターやブラックホールが 見える 3. 「すざく」衛星について 首都大学東京 ( 東京都立大学 ) 大橋隆哉.
Advertisements

COBE/DIRBE による近赤外線 宇宙背景放射の再測定 東京大学, JAXA/ISAS D1 佐野 圭 コービー ダービー.
X線で宇宙を見る ようこそ 講演会に 京大の研究
エックス線の発見(1895) 3日後、妻をつかまえて 第一回ノーベル物理学賞 100日後! 既に京都(島津製作所)でも 光と影.
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの熱的安定性 星間ガスの力学的・熱的な不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
京都大学理学研究科物理第2 宇宙線研究室 中森 健之
京1000年の超新星街道 超新星残骸の研究 進化:時間発展を たどることが重要 SN1987A (左下):可視光
SWCX : 0.25keV ROSATマップのどのあたりがSWCXか?
X線による超新星残骸の観測の現状 平賀純子(ISAS) SN1006 CasA Tycho RXJ1713 子Vela Vela SNR.
明月記の天文記録 藤原定家:1180(19歳)-1235(75歳)の56年間にわたる日記。
Cosmic web 交差点の X 線探索: 衝突銀河群 Suzaku J の発見
論文紹介06: 最近のγ線観測とGLASTとの関連
Hyper Luminous X-ray Source in ESO
SN1006 日本、中国、アラビア諸国、スイス、イタリアSN1054 (かに星雲) 日本、中国、朝鮮、アラビア諸国
--X線天文衛星「すざく」の成果を中心に--
In situ cosmogenic seminar
After (I) verbed & After (I) verb
X線計測が拓く新宇宙像ー超新星で辿る過去と現代
自然の芸術 = 頭の体操:天動説か地動説か=正午のアナレンマ 正午のアナレンマ 「学校でならったから正しい」のではなく
京都1000年の天文学散歩: 晴明、定家、 篤姫、和宮、秀樹 宇宙総合学ユニット長 小山勝二
誰が何処で何時、1000年前の超新星を観測したか?
銀河物理学特論 I: 講義1-2:銀河の輝線診断 Tremonti et al. 2004, ApJ, 613, 898
In Ancient times, astronomers observed the sky and noticed there were seven brighter “stars” running faster than the other stars. They named the days of.
超新星で辿る過去と現代 超新星残骸の研究 進化:時間発展を たどることが重要 京都大学理学研究科 小山勝二 SN1987A (下):可視光
太陽を見る 可視光 X線(ようこう衛星) 太陽フレア.
銀河風による矮小銀河からの質量流出とダークマターハロー中心質量密度分布
村岡和幸 (大阪府立大学) & ASTE 近傍銀河 プロジェクトチーム
X-ray observations of SN1006 Koyama, K. Kyoto University
磁気浮上領域での太陽ジェットと エネルギー解放
「すざく」衛星と日本のX線天文学 July 10, 2005
星間物理学 講義1: 銀河系の星間空間の世界 太陽系近傍から銀河系全体への概観 星間空間の構成要素
論文紹介 Type IIn supernovae at redshift Z ≒ 2 from archival data (Cooke et al. 2009) 九州大学  坂根 悠介.
Teika’s Memo of SN1006 “Meigetsuki” ( 8 September, in 1230) SN1006
パルサーって何? 2019/4/10.
天体プラズマの落とし穴 先入観は落とし穴を好む?
超新星で辿る京1000年の宇宙学 超新星残骸の研究 進化:時間発展を たどることが重要 京都大学宇宙総合学ユニット長 小山勝二
平成26(2014)年5月27日(火) 10:00-17:30 理研、大河内ホール
星間物理学 講義4資料: 星間ダストによる散乱・吸収と放射 2 銀河スケールのダスト、ダストの温度、PAH ほか
Suzaku and the Results ~1 years after launch Suzaku (朱雀)
S5(理論宇宙物理学) 教 授 嶺重 慎 (ブラックホール)-4号館409 准教授 前田 啓一(超新星/物質循環)-4号館501
Diffuse Soft X-ray Skyの初期の観測
宇宙線研究室 X線グループ 今こそ、宇宙線研究室へ! NeXT
銀河物理学特論 I: 講義3-5:銀河の力学構造の進化 Vogt et al
Suzaku/XISによるSN1006の観測 CRcolloQ 山口 弘悦.
超新星爆発.
にほんのがっこう nihonnogakkou
星間物理学 講義1の図など資料: 空間スケールを把握する。 太陽系近傍から 銀河系全体への概観、 観測事実に基づいて太陽系の周りの様子、銀河系全体の様子を概観する。それぞれの観測事実についての理解はこれ以降の講義で深める。 2010/10/05.
「すざく」でみた天の川銀河系の中心 多数の輝線を過去最高のエネルギー精度 、統計、S/Nで検出、発見した。 Energy 6 7 8
日本史と現代宇宙物理学を散歩する:藤原定家の超新星
星間物理学 講義6資料: 衝撃波1 超新星残骸などに見られる衝撃波の物理過程について
第12回 銀河とその活動現象 東京大学教養学部前期課程 2017年度Aセメスター 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
藤原定家 明月記(国宝) 日本最古の天文学“論文 ” Teika Fujiwara, 1230, Meigetsuki Vol 52
星間物理学 講義 3: 輝線放射過程 I 水素の光電離と再結合
Introduction to the X-ray Universe
ようこそ Hot Universe へ Fes. 馬場 彩 Contents X線天文学とは?
MOAデータベースを使った セファイド変光星の周期光度関係と 距離測定
自然の芸術 = 天動説か地動説か ? 正午のアナレンマ 「学校でならったから正しい」のではなく自分の頭で考える
日本史と現代宇宙物理学を散歩する 明月記にある超新星記録とその時代を代表する文化遺産と現代宇宙物理学的意義
銀河中心鉄輝線(6.4/6.7 keV Line)の起源
CHANDRA衛星の観測結果による、 球状星団M4(NGC6121)のスペクトル解析
宇宙線もつくる。  (超高速の粒子) 藤原紀香が日記を書いた 定家 そこを「あすか」 でみたら.
スケジュール ☆Schedule 授業: 4/6, 4/13, 4/20, 4/27, 5/11, 5/18, 5/25, 6/1, 6/8, 6/15, 6/22, 6/29, 7/6, 7/13.(56号館 103教室) 演習: 7/20, 7/27.
星間物理学 講義7資料: 物質の輪廻と銀河の進化 銀河の化学進化についての定式化
形成期の楕円銀河 (サブミリ銀河) Arp220.
S5(理論宇宙物理学) 教 授 嶺重 慎 (ブラックホール)-4号館409 准教授 前田 啓一(超新星/物質循環)-4号館501
X線て何? 放射能 普 通 の エックス 光 線 野辺山 すばる あすか カンガルー 野辺山(電波) すばる(赤外~可視光)
原始星からのX線発見と課題 (r-Ophの)T-Tauri星からX線放射とフレアーの発見
「すざく」がみた銀河中心の活動性 : 衝突励起か電子捕獲か :広がっているか、点源の集まりか? (2) 超新星残骸の発見
大規模な超高温プラズマ(約1億度)を発見している。 -その意味と課題ー 「すざく」で暴く我々の銀河の極限・大局構造
どんな天体がX線を出すか? MAXIのデータを1年半に わたり集積した全天X線画像
Presentation transcript:

Japanese historical record of SNR “Meigetsuki” (This page was written in 11/8, 1230.) <----------------------- chronological order 8 7 6 5 4 3 2 1 Crab Nebula 「客星古現例」 the ancient samples of “guest stars”. このページが書かれる数週間前に、彗星が観測されました。 それで定家はこういった現象に関心を持ち、古い記録を集めさせました。 従ってこれらは定家自身に観測されたものではありません。 ここには8つの客星の記録が挙げられていますが、1,2,3,4,7の5つはおそらく彗星の記録です。 Guest stars = comets, novae, and supernovae SN1006 3C58

3C58 高倉院 治承五年 六月廿五日 庚午 戌時 客星見北方 近王良 守伝舎星 In the reign-period of Chandra image of 3C58 In the reign-period of Takakura-In, June 25th, 5th year of Jisyou (= August 7th, 1181), a guest star appeared in northern sky at 20:00. It was near to the star of “Oh-Ryo” (= real person’s name of ancient China) and “Densya”. 日本では2ヶ月ほど、中国では半年ほど見えていた。 王良 (Oh-Ryo) Cassiopeiaβ 伝舎 (Densya) = Camelopardalis

Crab nebula 後冷泉院 天喜二年 四月中旬以降 丑時 客星觜参度 見東方 孛天関星 大如歳星 Chandra image of Crab In the reign-period of Goreizei-In, after the middle of April, 2nd year of Tenki (= May-June, 1054), a guest star appeared nearby “Shi” and “Shin” (= Orion) in eastern sky at 2:00. It shined near to the star of “Tenkan”, and its size was comparable to Jupiter. 天関 (Tenkan) Taurusζ 觜, 参 = Orion

SN1006 一條院 寛弘三年 四月二日 葵酉 夜以降 騎官中 有大客星 如螢惑 光明動耀 連夜正見南方 或云 騎陣将軍星本体 増変光 Chandra image of SN1006 騎陣将軍 (Kijin-Shogun) Lupusκ 騎官 (kikan) In the reign-period of Ichijo-In, April 2nd, 3rd year of Kanko (= May 1st, 1006), a great guest star appeared within the constellation “Kikan” (=Imperial Guards). It was very bright like Mars, and visible in the southern sky every night. SN1006のみが「大客星」という表現が用いられています。 いかに大きく、明るかったかがわかります。

American Indian の記録 (かに星雲)

キトラ古墳天井画 飛鳥時代:世界最古の正確 な星図 (AD600) 中国の記録 SN393 Koyama et al.

キトラ古墳星同定図  北緯;38-39 度   (高句麗の平城あたり、飛鳥、長安、洛陽、開封は    34-35度)時代: BC65年 +- 数100年 Miyazima

太陽系近傍の高温プラズマとパルサー (30-100万年前の超新星爆発) 太陽系近傍の高温プラズマとパルサー (30-100万年前の超新星爆発)

高温プラズマ球はやがて接触し、合体する => スーパーバブル 高温プラズマ球はやがて接触し、合体する => スーパーバブル

全天のX線強度、青い色ほど波長が短い(プラズマの温度が高い) 宇宙高温プラズマの生成 全天のX線強度、青い色ほど波長が短い(プラズマの温度が高い)

スーパーバブルが銀河面に達すると、破れて銀河ハローに噴出す Galactic Fountain

Optical (white) UV (red), X-ray (Blue) NGC4631  Optical (white) UV (red), X-ray (Blue)