第3回 地形図の読みかた 地図の知識 地形図の知識 等高線の読み方 流域界を読み取る
EPでのロードマップ 地域スケール(分析) 地域スケール(統合) D’ 土地利用競合の現状 A 生態的資源目録=調査地域の自然条件 B 社会生活を影響する環境因子 D 目的別土地利用のtらめの可能性/限界マトリックス AA 生態計画地域の設定 STUDY AREA E 土地利用の適性の判断 Mapping Land Use Suitability C1 新しく計画される土地利用 C2 インパクトをもたらす行為としての土地利用 E’ 計画地区内の適正複合土地利用 地域スケール(分析) 地域スケール(統合)
地域環境情報目録づくり(Inventorying) 評価因子の整理とそれに関する環境情報を集める. 地図はもっとも重要な環境情報源である. 土地適正評価モデルの例 地形 造成の難易度 市街地としての適正度 地質 地盤の安定性 土壌
地図の要素 投影(Map Projection) 図式(Legend) 縮尺(Scale) 方位(Azimuth) 球面上のものを平面メディアに射影すること 図式(Legend) 地形・地物を記述するための規約 縮尺(Scale) 図上距離/実地距離の比率 方位(Azimuth) 方位線に沿って区画し、上を北にする 表現(Representation) 段彩、陰影
投影(Map Projection) 投影面と地球との関係 投影に伴うゆがみの扱い 円錐図法: 投影面が円錐となって地球をかぶせる。 円筒図法: 投影面が円筒として地球に巻きつける 方位図法 平面のまま地球に当てる 投影に伴うゆがみの扱い 正距図法 任意点からの距離が同じ比率 正積図法 任意点周辺の面積が同じ比率 正角図法 任意2点を結ぶ方位は実の方位 以上の投影面のおき方とひずみの扱い方を組み合わせてたくさんの投影法ができた。
図式 図形 注記 カラー スタイル フォント サイズ マーカー ライン ポリゴン 数字 文字 カラー スタイル フォント サイズ 図形 マーカー ライン ポリゴン 注記 数字 文字 あなたもこれからつくる地図に,これらのことを統一しましょう.
縮尺 図上距離/実地距離の比 地形・地物を抽象化する目安(情報量) 測量した地形・地物の位置精度(位置精度) 地図の品質を評価する総合指標 1:1000、1:10000、1:100000(縮小率) 地形・地物を抽象化する目安(情報量) 実物が地図の上での表現方法 測量した地形・地物の位置精度(位置精度) 誤差が図上で0.1mm以上にならないように 地図の品質を評価する総合指標 縮尺を知ると、以上のことを念頭に、地図の縮小率、情報量、精度などについて、見当がつく 演習で使うベースマップの縮尺は1万分の1です.
地図の座標系 地理座標系 緯度・経度・標高 平面直角座標系 UTM座標系 日本平面直角座標系 局地座標系 建築・土木の設計・施工図面
地理座標系・地心座標系 Z 点P 準拠楕円体 標高H 楕円体高 ジオイド 地心 緯度B Y 経度L 0° X
UTM投影と平面直角座標 展開 54番のゾーン Zone 54 80° 中央子午線 (500000, 0) -80° 141° N Y 80° 地心 中央子午線 S 展開 X 54番のゾーン (500000, 0) 西経180° 177 174 171 168 ・・・ 15 12 9 3 0 3 6 9 168 171 174 177 180°東経 -80° UTM投影と平面直角座標 141° Zone 54
日本平面直角座標(19系) 手元の地図から色々確認しましょう.図郭のない部分地図なので.配布するコピーを見て下さい
地図の種類 基本図(一般図) 主題図(これからつくる地図はすべてこれ) 写真図 国土基本図(1:2500、1:25000、1:50000地形図) 航空写真などから実際に測量したもの 大縮尺地形図から編集したもの( 1:10000地形図) 主題図(これからつくる地図はすべてこれ) ある特定の項目を抽出して作った地図 地質図、土地利用図、土地条件図、都市計画図、・・・ 写真図 航空写真図。地図の更新が間に合わない時に、航空写真や衛星写真をオルソ画像にして、座標をつけたもの 衛星写真図。衛星画像で作ったもの。縮尺は画像の解像度による
地図というもの 地図のつくり方や表現からくる限界 環境情報のすべてを語れるわけでない 「地図は嘘つきである」、モンモニア・マーク著、渡辺 潤訳、昭文社、1995 環境情報のすべてを語れるわけでない 変化の中の1コマ 地物・地形の多様性、変動性には苦手。 過去の記録 時代遅れのものが多い ビジュアルな情報表現 紙のままでは数値化には苦手。
地形と地形図 地形(Geomorphology, Landform) 地形図(Topographic Map) 地形図の内容 地球表面の形態 地球表面を地図に表現したもの すべてのものは正射投影して紙に書かれている. 地形図の内容 地形:地表面の起伏 地物(object):人工的目標物
地形図における地形の表現 等高線・等深線: 記号: 同じ標高値の点をつないだ曲線 等高線は交差することはない. 等高線の間隔は縮尺に依存する 主曲線:細い実線で表した等高線・等深線 計曲線:太い実線で表した等高線・等深線 補助曲線:細い虚線で表した等高線・等深線 等高線は交差することはない. 等高線の間隔は縮尺に依存する 記号: おうち,がけ・岩,切取部・盛土部・堤防
地形図から地形要素を読む 点: 線: 面: 最高点(頂上)・最低点(峠,凹地),標高点,合流点,分岐点 等高線,尾根線,谷筋(川筋),分水界(集水界),がけ 面: 斜面,湖面,低地,おうち,台地・段丘,集水面(流域)
尾根筋 峠 頂上 川筋 集水界 分水界 尾根の分岐 集水面 尾根 谷 斜面 谷筋 谷の合流 A谷 B谷
演習内容 小出川上流域の流域境界線と,藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町の境界線をトレーシングペーパーにトレースしましょう.その流域境界線内はこれからの演習の対象地域となります. トレースした流域境界線を略図として課題用紙に写し,気づいたことも合わせて記入してください. 授業終了時に提出してください.