ドイツ語CALLのDaFにおける位置付け ―問題点と展望― 境 一三 (慶應義塾大学経済学部) skazumi@hc.cc.keio.ac.jp http://www.hc.cc.keio.ac.jp/~skazumi
1)問題点と展望(近未来的課題と可能性) ハード面 ソフト面 研究面
2)CALLの歴史は教授法史とコンピューター史の交点 CALLを実践する教員は,40年にわたるCALL史を学ぶ必要がある。 その前提は教授法史の学習とコンピューター史の学習である。
3-1)教員の課題 自分の授業実践がどの教授法に基づいているのかを判断する。 その上でコンピューターの導入によってどのようなメリットを得たいのかを考える。 そして所与のインフラ条件から導入できるCALLの技術・メソッド・ソフトを選択する。
3-2)教員の課題 コンピューターに興味を持った教員が,ゼロからソフト開発をすることは非効率的であるし,質も保証されない。 むしろ,既存のソフトをどのように使うかを考えるべき。(コンピューター・フリーク教員時代の終焉)
4-1)歴史から汲み取るべきもの 80年代前半の教員=プログラマー(John Higginsを代表とする)のソフトを再認識する。 70年代までの単純なdrill and practice ソフトではなく,kognitivな要素の含まれたソフト群の研究は不可欠である。
4-2)代表的ソフト 全文復元(Storyboard) cloze jumble pace reading
4-3)Storyboard
4-4)HTMLへの発展形態 Hot Potatoes demo.htm demo-jumb.htm the University of Victoria CALL Laboratory Research and Development team: http://web.uvic.ca/hrd/halfbaked/#otherwin
5)帰納的学習と自立的学習 インターネットの膨大な生データを元にしたdata-drivenな学習 コンコーダンサーの積極的利用
6)まとめ カリキュラムというグランドデザインに基づき,コンピューターに何をさせるかを決定する。 人間がすべきこととコンピューターがすべきことは截然と分ける。 旧媒体(紙,絵,写真,ヴィデオなど)でできないことのみコンピューターに行わせる。 教員間の共同作業を活発化する。