千代浩司 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所

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千代浩司 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 バイナリファイルの読みかた 千代浩司 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 2015-09-29

バイナリファイルの特徴 行というものが存在しない 何バイト読めばよいか自分で指定する キー関数: fopen(), fread(), fclose() 2015-09-29

fread() - マニュアルを読む NAME fread, fwrite - binary stream input/output SYNOPSIS #include <stdio.h> size_t fread(void *ptr, size_t size, size_t nmemb, FILE *stream); size_t fwrite(const void *ptr, size_t size, size_t nmemb, FILE *stream); DESCRIPTION The function fread() reads nmemb elements of data, each size bytes long, from the stream pointed to by stream, storing them at the location given by ptr. The function fwrite() writes nmemb elements of data, each size bytes long, to the stream pointed to by stream, obtaining them from the location given by ptr. For non-locking counterparts, see unlocked_stdio(3). 2015-09-29

fread() - マニュアルを読む RETURN VALUE fread() and fwrite() return the number of items successfully read or written (i.e., not the number of characters). If an error occurs, or the end-of-file is reached, the return value is a short item count (or zero). fread() does not distinguish between end-of-file and error, and callers must use feof(3) and ferror(3) to determine which occurred. CONFORMING TO C89, POSIX.1-2001. SEE ALSO read(2), write(2), feof(3), ferror(3), unlocked_stdio(3) 2015-09-29

fread() FILE *fp = fopen(“filename”, “r”); int n = fread(buf, size, nmemb, fp); sizeバイトをnmemb個読む。 16バイト読むとして組み合わせは 1 x 16, 2 x 8, 4 x 4, 8 x 2, 16 x 1 正常に読めたときの戻り値が違う ファイル終端付近で指定したバイト数だけ読めないことがある。これを検知するには fread(buf, 1 /*byte*/, nmemb, fp)するのが楽 2015-09-29

組み合わせで性能がかわるか? size * count バイト分読んでそうなので組み合わせは性能に関係しなさそう glibc-2.xx/libio/iofread.c _IO_size_t _IO_fread (buf, size, count, fp) void *buf; _IO_size_t size; _IO_size_t count; _IO_FILE *fp; { _IO_size_t bytes_requested = size * count; _IO_size_t bytes_read; CHECK_FILE (fp, 0); if (bytes_requested == 0) return 0; _IO_acquire_lock (fp); bytes_read = _IO_sgetn (fp, (char *) buf, bytes_requested); _IO_release_lock (fp); return bytes_requested == bytes_read ? count : bytes_read / size; } size * count バイト分読んでそうなので組み合わせは性能に関係しなさそう 2015-09-29

fread()使い方 (1/2) int main(int argc, char *argv[]) { size_t n; char buf[1024]; if (argc != 2) { usage(); exit(EXIT_FAILURE); } FILE *fp = fopen(argv[1], "r"); if (fp == NULL) { err(EXIT_FAILURE, "fopen error"); 2015-09-29

fread()使い方 (2/2) for ( ; ; ) { n = fread(buf, 1 /*byte*/, sizeof(buf), fp); if (n == 0) { if (feof(fp)) { break; } else if (ferror(fp)) { fprintf(stderr, "fread error\n"); exit(EXIT_FAILURE); else { fprintf(stderr, "fread unkonwn error\n"); /* fread returns successfully */ if (n != sizeof(buf)) { fprintf(stderr, "paritial read: %ld bytes (should be %ld bytes)\n", n, sizeof(buf)); /* do something */ return 0; 2015-09-29

実習 ex04 でやってみる。 2015-09-29