連絡事項 ・ 電気回路学定期試験は、四クラス統一で2/9(金)に実施の予定 ・ 2/1(木)の電気回路学最終講義は、2/2(金)の1限目にシフトします ・ 2/2(金)の最終講義は、皆さんからの質問事項や、もう一度ここを講義して欲しいなどのリクエストを受け付けるOn Demand形式で行います ・ 従って、事前(1週間前くらいまで)に、質問事項やもう一度講義して欲しい部分などをE-mail:yamada@ecei.tohoku.ac.jpまでお送り下さい ・ 皆さんからいただいたリクエストの中から、希望の多かった内容について講義します
理想線路 R = G = 0 と仮定すると、無損失(a = 0)かつ無歪となり、理想線路と呼ばれている また、 よって、 減衰極小条件 R と G を一定として L および C を変化させた場合に、a が極小になる条件は、g をL または C で微分して、 となるためには、Z0は実数 であるから、 であれば、Z0は実数となる 従って、
無歪線路 f(t) g(t) t t A0 t0 無歪線路の条件 (ⅱ) 位相定数は周波数に比例する (或いは、位相速度 vp が一定である) 伝送線路のパラメータとしてこの条件を与えるには、 ・ a が一定 ・ b が w に比例 ・ Z0が一様 Z01 Z02 Z03 一様でないと不連続点で反射が起こる t + は無歪の条件でもある
装荷線路 装荷ケーブル 通常の架空伝送線路では、Gが非常に小さいため となり、理想線路 からは大きくかけ離れたものとなっている。そこで、 に近づけるために、 線路の途中にLを装荷したものを装荷ケーブルと言い、伝送距離を大きく延ばすことができたために、真空管が発明される以前には広く使われていた。しかし、真空管による電気信号の増幅が可能になってからは、次第に下記の無装荷ケーブルに置き換わっていった。現在ではさらに同軸ケーブルによる伝送が主流となっている。 L 松前重義 1901-1991 無装荷ケーブル 松前重義氏がその発明と実用化に大きく貢献 興味がある方は、以下のページを参照 http://www.u-tokai.ac.jp/annai/movie/genryu/musouka.html
演習問題 8.17 特性インピーダンス Z0, 伝搬定数 g, 長さ l の線路に対応するF行列は、 l Z0 g (8.26)式 p.170 従って、線路は相反(可逆) 受電端を開放(I0 = 0)した線路で、受電端からの距離 x の点から受電端の方を見た入力インピーダンス Zf は、 l Z0 g V0 I0=0 x =0 x Zf
演習問題 よって、 受電端を短絡(V0 = 0)した線路で、受電端からの距離 x の点から受電端の方を見た入力インピーダンス ZS は、 l g I0 V0=0 x =0 x ZS よって、
演習問題 受電端に負荷 ZL を接続したときの、受電端からの距離 x の点から負荷の方を見た入力インピーダンス Zin は、 l Z0 g V0 x =0 x Zin ZL よって、