停止ストリームの検知 情報工学部 情報工学科 06a2072 山下 雄
はじめに トラフィックの分散を利用すれば、ストリームが複数同時に流れていても、停止してしまったストリームを検知する事が出来る。 本研究では、ストリーム数の限界とそれぞれのグラフの変化について検証した。
研究概要 ・ クライアント ストリームC サーバ ストリームB ストリームA
検証方法 1.キャプチャソフトでパケットを採取 2.ミリ秒単位に分ける 3.分散を計算する 8個 分散を計算 グラフ化 9個
X X 計算の詳細 ~グループ分け~ 同様に = 変数m個ごとにデータを分け、平均を計算する。 X X X ・・・・ X X X ・・・・ X ・・ 1 2 3 m m+1 m+2 2m X + X + X ・・・・ +X 1 2 3 m 同様に m X (m) X (m) = 1 2
計算の詳細 ~不偏分散~ V = {( ) + ( ) ・ ・ ・ ・ ( ) } V = {( ) + ( ) ・ ・ ・ ・ ( ) } あるデータの集合X{ }として、 平均をxとすると、不偏分散Vは以下の式となる。 V = {( ) + ( ) ・ ・ ・ ・ ( ) } 変数mずつグループ化したデータの不偏分散V は V = {( ) + ( ) ・ ・ ・ ・ ( ) } x x x ・ ・ ・ ・ 1 , 2 , n 1 2 2 2 x - x x - x x - x n - 1 1 2 n (m) 1 2 2 2 (m) x - x (m) x - x (m) x - x (m) [n / m]-1 1 2 n / m
計算の詳細 ~ハースト指数~ 0 < H < 1 H:ハースト指数 X = V = V となるような変数のこと。 0 < H < 1 H:ハースト指数 X = V = {( ) + ( ) ・ ・ ・ ・ ( ) } (m) H (m) 1(H) X + X + X ・・・・ X 1 2 3 m H 1 (m) H [n / m]-1 x - x 1(H) 2 2(H) x - x n / m (H)
計算の詳細 ~式の変換~ X = × V = {( ) + ( ) ・ ・ ・ ・ ( ) } = C V X + X + X ・・・・ X X = × をCに置き換えて、V を使って V を求めると、 V = {( ) + ( ) ・ ・ ・ ・ ( ) } = C V (m) m H 1 2 3 m 1 m H m m H (m) (m) m H 2 (m) C 2 2 2 x - x (m) x - x (m) x - x (m) 1(H) H 2(H) H n / m (H) H [n / m]-1 2 (m) H
計算の詳細 ~関係式~ V = m V となります。 log ( V / V )= (2H – 2)log m Cを = m に戻し、V = Vとすると V = m V となります。 V / V = m 対数をとると・・・ log ( V / V )= (2H – 2)log m H-1 (m) m H (m) 2H -2 (m) 2H -2 0 < H < 1のため、負の数 10 (m) 10 X軸 Y軸
グラフ1 拡大すると・・・
グラフ2 ストリーム数:10 縦幅が小さい!! ストリーム数:25
まとめ 本研究では、ストリーム数を徐々に増やしながらデータ採取を行った。 ・この後もストリーム数を増やしたが、 ・この後もストリーム数を増やしたが、 縦幅が少なすぎて検知するのは困難 課題 ・実際にX軸を指定しての検知
参考文献 IT用語辞典 e-Words http://e-words.jp/ K.Oida, “Detecting Suspended Video Streams Through Variance-Time Analysis,” IEEE TRANSACTIONS ON NETWORK AND SERVICE MANAGEMENT, Vol.6 No.1 pp.56-63, 2009
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