硝酸態 窒素 AD可溶有機物量が 250mg/g・乾物未満の豚ぷん堆肥での測定例 堆肥を直接分析して出した窒素量と培養時に発現する窒素量の比較。 横軸: 堆肥を羅列。順番は培養無機態窒素の順。 ※培養無機態窒素~土壌と堆肥を混和して、4週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 縦軸: 堆肥から塩化カリウム溶液で抽出された硝酸態窒素(緑)。 硝酸態窒素:堆肥現物10 gに対して2 mol/L塩化カリウム溶液を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法でアンモニア態窒素を測定し、同じ抽出液に含まれる無機態窒素をデバルタ合金を用いた水蒸気蒸留法で測定し、アンモニア態窒素を差し引いて算出。 棚橋ら: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010) 、酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
アンモニア態窒素 硝酸態 窒素 AD可溶有機物量が 250mg/g・乾物未満の豚ぷん堆肥での測定例 堆肥を直接分析して出した窒素量と培養時に発現する窒素量の比較。 横軸: 堆肥を羅列。順番は培養無機態窒素の順。 ※培養無機態窒素~土壌と堆肥を混和して、4週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 縦軸: 堆肥から塩化カリウム溶液で抽出された硝酸態窒素(緑)、アンモニア態窒素(赤)。 アンモニア態窒素 : 堆肥現物10 gに対して2 mol/L塩化カリウム溶液を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定。 硝酸態窒素: 上記抽出液に含まれる無機態窒素をデバルタ合金を用いた水蒸気蒸留法で測定し、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 棚橋ら: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010) 、酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
MAP態 窒素 アンモニア態窒素 硝酸態 窒素 AD可溶有機物量が 250mg/g・乾物未満の豚ぷん堆肥での測定例 堆肥を直接分析して出した窒素量と培養時に発現する窒素量の比較。 横軸: 堆肥を羅列。順番は培養無機態窒素の順。 ※培養無機態窒素~土壌と堆肥を混和して、4週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 縦軸: 堆肥から塩化カリウム溶液で抽出された硝酸態窒素(緑)、アンモニア態窒素(赤)と、塩酸により抽出された リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)に含まれるアンモニア態窒素(黄)。 アンモニア態窒素 : 堆肥現物10 gに対して2 mol/L塩化カリウム溶液を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定。 硝酸態窒素: 上記抽出液に含まれる無機態窒素をデバルタ合金を用いた水蒸気蒸留法で測定し、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定した窒素から、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 棚橋ら: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010) 、酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
4週培養窒素 AD可溶有機物量が 250mg/g・乾物未満の豚ぷん堆肥での測定例 堆肥を直接分析して出した窒素量と培養時に発現する窒素量の比較。 横軸: 堆肥を羅列。順番は培養無機態窒素の順。 縦軸: 培養無機態窒素(青)~土壌と堆肥を混和して、4週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 棚橋ら: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010) 、酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
4週培養窒素 MAP態 窒素 アンモニア態窒素 硝酸態 窒素 AD可溶有機物量が 250mg/g・乾物未満の豚ぷん堆肥での測定例 堆肥を直接分析して出した窒素量と培養時に発現する窒素量の比較。 AD可溶有機物量が250mg/g・乾物未満の豚ぷん堆肥では、培養して出てくる無機態窒素と、 硝酸態+アンモニア態+MAP態窒素がほぼ等しいことがわかる。 このような堆肥には、分解され易い有機物が余り含まれていないため、培養期間中に堆肥の有機物が分解して放出される窒素はごくわずかであるからだと考えられる。 横軸: 堆肥を羅列。順番は培養無機態窒素の順。 縦軸: 培養無機態窒素(青)~土壌と堆肥を混和して、4週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 縦軸: 堆肥から塩化カリウム溶液で抽出された硝酸態窒素(緑)、アンモニア態窒素(赤)と、塩酸により抽出された リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)に含まれるアンモニア態窒素(黄)。 アンモニア態窒素 : 堆肥現物10 gに対して2 mol/L塩化カリウム溶液を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定。 硝酸態窒素: 上記抽出液に含まれる無機態窒素をデバルタ合金を用いた水蒸気蒸留法で測定し、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で測定した窒素から、上記アンモニア態窒素を差し引いて算出。 棚橋ら: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010) 、酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中の塩酸抽出無機態窒素と4週培養窒素の比較 Y=X 上に乗るのはAD可溶有機物が 250mg/g・乾物未満の堆肥。 4週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、4週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 棚橋ら: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010) 、鶏ふん堆肥の窒素含量に基づく肥効推定法,土肥誌,75,257~260 (2004) より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中の塩酸抽出無機態窒素と12週培養窒素の比較 AD可溶有機物250mg/g・乾物未満の堆肥では、比較的 Y=X に近いが、250mg/g・乾物以上では、 12週培養窒素が塩酸抽出無機態窒素窒素よりも多くなっている場合が多い。 これは、堆肥中の有機物から窒素が供給されたと考えられるため。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 棚橋ら: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010) 、鶏ふん堆肥の窒素含量に基づく肥効推定法,土肥誌,75,257~260 (2004) より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中の塩酸抽出無機態窒素と12週培養窒素の比較(ひとつ前のグラフに Y=X の直線を加えたもの) 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 棚橋ら: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010) 、鶏ふん堆肥の窒素含量に基づく肥効推定法,土肥誌,75,257~260 (2004) より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中の全窒素と12週培養窒素の比較 無機態窒素に比べると関連はありそうだが、特にAD可溶有機物が 250以上の部分でばらつきが大きい。 全窒素: 現物または凍結乾燥した堆肥を粉砕し乾式燃焼法にて測定、または、現物をケルダール法にて測定しそれに硝酸含量を加えた。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のAD可溶窒素と12週培養窒素の比較 全窒素よりも更に関連が強そう。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147 (2010)より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中の全窒素と12週培養窒素の比較(AD可溶有機物 250mg/g・乾物以上の試料のみ) AD可溶有機物が 250以上の試料のみについて12週培養窒素と全窒素を比較すると、あまり強い関連性は認められない。 全窒素: 現物または凍結乾燥した堆肥を粉砕し乾式燃焼法(CNコーダにて測定、小柳さんはNCアナライザー)または、現物をケルダール法にて測定しそれに硝酸含量を加えた。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のAD可溶窒素と12週培養窒素の比較(AD可溶有機物 250mg/g・乾物以上の試料のみ) AD可溶有機物が 250以上の試料のみについて12週培養窒素とAD可溶窒素を比較すると、さほど強くは無いが、関連性が認められる。 さほど強くは無いとはいえ、無機態窒素、全窒素よりもはるかに関連性がある。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147 (2010)より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のAD可溶窒素と12週培養窒素の比較 回帰直線と式を入れたところ。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147 (2010)より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のAD可溶窒素と12週培養窒素の比較(AD可溶有機物 250mg/g・乾物以上の試料のみ) 回帰直線と式を入れたところ。式の算出はAD可溶有機物 250mg/g・乾物未満を含めたデータで行っている。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147 (2010)より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のAD可溶窒素と12週培養窒素の比較 横軸を回帰式の値(AD可溶窒素x0.5-2.5)に変換したグラフ。 12週培養窒素~土壌と堆肥を混和して、12週間の畑条件(30℃)での培養後に堆肥から放出された窒素。 堆肥に最初から含まれている無機態窒素と、培養期間中に放出された無機態窒素の合計量。 土壌中の窒素は塩化カリウム溶液で抽出後、水蒸気蒸留法で測定。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147 (2010)より改変
ポット栽培試験における堆肥の窒素肥効量の計算方法(1) 化学肥料窒素の水準を変えて栽培を行い、地上部の窒素吸収量を測定する。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
y = 0.8326x + 174.28 R2 = 0.995 ポット栽培試験における堆肥の窒素肥効量の計算方法(2) 地上部窒素吸収量から化学肥料窒素施肥量を算出するための検量線を作成する。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
堆肥区の窒素 吸収量 化学肥料窒素 施用量に換算 堆肥添加量で割って 化学肥料相当窒素 肥効を算出 y = 0.8326x + 174.28 R2 = 0.995 化学肥料窒素 施用量に換算 堆肥添加量で割って 化学肥料相当窒素 肥効を算出 ポット栽培試験における堆肥の窒素肥効量の計算方法(3) 堆肥のみで栽培した場合の地上部窒素吸収量から、検量線を使って、化学肥料窒素としてどれだけに相当するか算出する。 堆肥区の窒素吸収量 440mg/pot → 堆肥の窒素肥効は化学肥料窒素 320mg/pot 相当 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたコマツナの栽培試験結果と塩酸抽出無機態窒素の比較 AD可溶有機物量が250mg/g・乾物未満の堆肥では、塩酸抽出無機態窒素量とコマツナの窒素肥効はほぼ一致するが、250mg/g以上では無機態窒素よりも窒素肥効のが少ない。これは、分解されやすい有機物を微生物が分解する際に無機態窒素の一部を取り込み、コマツナが吸収出来た窒素が減少したため。 1/2000 aワグネルポットに牛ふん堆肥では窒素量1.5~2g相当、豚ぷん堆肥では窒素量0.75~1g相当を細粒褐色低地土と混合して充填し、コマツナをポット当たり7株生育させ地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を6段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は6/17~7/15、9/7~10/11,10/17~11/26。堆肥の充填は播種2前日から播種当日。堆肥の充填から収穫まで30~39日間。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より作成
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250未満 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたコマツナの栽培試験結果と塩酸抽出無機態窒素の比較(AD可溶有機物 250mg/g・乾物未満の試料のみ) AD可溶有機物量が250mg/g・乾物未満の堆肥では、塩酸抽出無機態窒素量とコマツナの窒素肥効はほぼ一致する。このような堆肥では、速効性窒素は塩酸抽出無機態窒素とほぼ等しい。 1/2000 aワグネルポットに牛ふん堆肥では窒素量1.5~2g相当、豚ぷん堆肥では窒素量0.75~1g相当を細粒褐色低地土と混合して充填し、コマツナをポット当たり7株生育させ地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を6段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は6/17~7/15、9/7~10/11,10/17~11/26。堆肥の充填は播種2前日から播種当日。堆肥の充填から収穫まで30~39日間。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より改変
AD可溶有機物量 (mg/g・乾物) 250以上 350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたコマツナの栽培試験結果と塩酸抽出無機態窒素の比較(AD可溶有機物 250mg/g・乾物以上の試料のみ) AD可溶有機物量が250mg/g・以上の堆肥では無機態窒素よりも窒素肥効のが少ない。これは、分解されやすい有機物を微生物が分解する際に無機態窒素の一部を取り込み、コマツナが吸収出来た窒素が減少したため。このような堆肥では速効性窒素を塩酸抽出無機態窒素から推定することは出来ない。 1/2000 aワグネルポットに牛ふん堆肥では窒素量1.5~2g相当、豚ぷん堆肥では窒素量0.75~1g相当を細粒褐色低地土と混合して充填し、コマツナをポット当たり7株生育させ地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を6段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は6/17~7/15、9/7~10/11,10/17~11/26。堆肥の充填は播種2前日から播種当日。堆肥の充填から収穫まで30~39日間。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より改変
牛ふん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたソルガムの栽培試験結果と無機態窒素の比較(投稿論文のもの) AD可溶有機物量が350mg/g・乾物以上の堆肥で、大幅にずれているものがある。これは、長期間の作付けでは、堆肥中の分解されやすい有機物に含まれる窒素が放出されてソルガムに利用されたため、ソルガムが利用した窒素量が無機態窒素よりも多くなったため。 ソルガムの窒素肥効: 褐色低地土を充填した1/2000aポットに、ポ ット当たり窒素量で4~5相当の堆肥を施用し、スーダ ン型ソルガムを1株生育させ地際部から刈り取り再生させる処理を繰り返し、積算の地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を数段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は4/30~10/16、6/17~11/18、6/18~11/15。堆肥の充填から収穫まで143~173日間。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250以上350未満 350以上 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より改変
牛ふん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたソルガムの栽培試験結果と無機態窒素の比較(投稿論文のもの) 一つ前のグラフに Y = X を重ねたもの AD可溶有機物量が350mg/g・乾物以上の堆肥で、大幅にずれているものがある。これは、長期間の作付けでは、堆肥中の分解されやすい有機物に含まれる窒素が放出されてソルガムに利用されたため、ソルガムが利用した窒素量が無機態窒素よりも多くなったため。 ソルガムの窒素肥効: 褐色低地土を充填した1/2000aポットに、ポ ット当たり窒素量で4~5相当の堆肥を施用し、スーダ ン型ソルガムを1株生育させ地際部から刈り取り再生させる処理を繰り返し、積算の地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を数段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は4/30~10/16、6/17~11/18、6/18~11/15。堆肥の充填から収穫まで143~173日間。 無機態窒素:堆肥現物10 gに対して0.5mol/L塩酸を加え1時間振とう後ろ過し、インドフェノール法または水蒸気蒸留法で窒素を測定。 MAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)に含まれるアンモニア態窒素を含む。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250以上350未満 350以上 棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,336~342 (2010)より改変
牛ふん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたソルガムの栽培試験結果と全窒素の比較 全窒素とソルガムが吸収した窒素は、やや関連性が認められる。 ソルガムの窒素肥効: 褐色低地土を充填した1/2000aポットに、ポ ット当たり窒素量で4~5相当の堆肥を施用し、スーダ ン型ソルガムを1株生育させ地際部から刈り取り再生させる処理を繰り返し、積算の地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を数段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は4/30~10/16、6/17~11/18、6/18~11/15。堆肥の充填から収穫まで143~173日間。 全窒素: 現物または凍結乾燥した堆肥を粉砕し乾式燃焼法にて測定、または、現物をケルダール法にて測定しそれに硝酸含量を加えた。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250以上350未満 350以上 小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
牛ふん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上350未満 350以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたソルガムの栽培試験結果と全窒素の比較(前のグラフから回帰式を削除したもの) 全窒素とソルガムが吸収した窒素は、やや関連性が認められる。 ソルガムの窒素肥効: 褐色低地土を充填した1/2000aポットに、ポ ット当たり窒素量で4~5相当の堆肥を施用し、スーダ ン型ソルガムを1株生育させ地際部から刈り取り再生させる処理を繰り返し、積算の地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を数段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は4/30~10/16、6/17~11/18、6/18~11/15。堆肥の充填から収穫まで143~173日間。 全窒素: 現物または凍結乾燥した堆肥を粉砕し乾式燃焼法にて測定、または、現物をケルダール法にて測定しそれに硝酸含量を加えた。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250以上350未満 350以上 小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
牛ふん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上350未満 350以上 全窒素よりもAD可溶窒素の方が、ソルガムが吸収した窒素との相関は高い。ソルガムは栽培期間が長いため、コマツナと違ってAD可溶有機物が250mg/g・乾物以上の堆肥が250mg/g未満のものに比べて窒素肥効が落ちるという傾向は見られない。 ソルガムの窒素肥効: 褐色低地土を充填した1/2000aポットに、ポ ット当たり窒素量で4~5相当の堆肥を施用し、スーダ ン型ソルガムを1株生育させ地際部から刈り取り再生させる処理を繰り返し、積算の地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を数段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は4/30~10/16、6/17~11/18、6/18~11/15。堆肥の充填から収穫まで143~173日間。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250以上350未満 350以上 小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
牛ふん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上350未満 350以上 全窒素よりもAD可溶窒素の方が、ソルガムが吸収した窒素との相関は高い。ソルガムは栽培期間が長いため、コマツナと違ってAD可溶有機物が250mg/g・乾物以上の堆肥が250mg/g未満のものに比べて窒素肥効が落ちるという傾向は見られない。 ソルガムの窒素肥効: 褐色低地土を充填した1/2000aポットに、ポ ット当たり窒素量で4~5相当の堆肥を施用し、スーダ ン型ソルガムを1株生育させ地際部から刈り取り再生させる処理を繰り返し、積算の地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を数段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は4/30~10/16、6/17~11/18、6/18~11/15。堆肥の充填から収穫まで143~173日間。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250以上350未満 350以上 小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
牛ふん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上350未満 350以上 前のグラフの横軸を回帰式の値(AD可溶窒素x0.5-2.5)に変換したグラフ。 全窒素よりもAD可溶窒素の方が、ソルガムが吸収した窒素との相関は高い。ソルガムは栽培期間が長いため、コマツナと違ってAD可溶有機物が250mg/g・乾物以上の堆肥が250mg/g未満のものに比べて窒素肥効が落ちるという傾向は見られない。 ソルガムの窒素肥効: 褐色低地土を充填した1/2000aポットに、ポ ット当たり窒素量で4~5相当の堆肥を施用し、スーダ ン型ソルガムを1株生育させ地際部から刈り取り再生させる処理を繰り返し、積算の地上部窒素吸収量を測定した。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を数段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。作期は4/30~10/16、6/17~11/18、6/18~11/15。堆肥の充填から収穫まで143~173日間。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250以上350未満 350以上 小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その2)」(土壌肥料学会2007年大会)より改変
牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 AD可溶有機物量 250未満 250以上 AD可溶有機物量 250未満 250以上 コマツナはソルガムに比べて作期が短いため、ポットで2連作して、2作合計の窒素肥効とAD可溶窒素から推定した窒素肥効(AD可溶窒素x0.5-2.5)を比較した。 2連作のため、ばらつきが大きくなっているが、大体一致する。 1/2000 aワグネルポットに牛ふん堆肥では窒素量1.5~2g相当、豚ぷん堆肥では窒素量0.75~1g相当を細粒褐色低地土と混合して充填し、コマツナをポット当たり7株生育させ地上部窒素吸収量を測定した。2連作し、作期は6/17~8/22。化学肥料区として硫酸アンモニウムにより窒素を6段階に施用(リン酸・加里の施用量は一定 )したポットを設定し、化学肥料窒素施肥量に対する窒素吸収量の検量線を作成した。堆肥施用ポットの窒素吸収量からこの検量線を用いて化学肥料窒素施肥量に換算し、堆肥の施用量で除して化学肥料相当窒素肥効mg/g(乾物 )を算出した。堆肥の充填は播種2前日から播種当日。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 AD可溶有機物: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥・秤量 (a)の順に処理を行い 、さらに灰化後秤量 (b) を行った。 a-bにより灰分補正した酸性デタージェント繊維 (ADF )を求め 、さらにサンプル乾物1000mgに含有 する灰分と含量を差し引きAD可溶有機物含量 (ADF 以外の有機物含量 ,mg/g・乾物 ) を求めた 。 250未満 250以上 棚橋・未発表データ(投稿予定なし)
牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 全てAD可溶有機物量 250mg/g・乾物未満 全てAD可溶有機物量 250mg/g・乾物以上 試験場内の圃場でスーダングラスを栽培し、スーダングラスの窒素肥効とAD可溶窒素から推定した窒素肥効(AD可溶窒素x0.5-2.5)を比較した。 AD可溶窒素から推定した窒素肥効とスーダングラスの吸収量から計算した窒素肥効は、ほぼ一致する。 スーダングラスの窒素肥効: 堆肥区では、牛ふん堆肥は乾物1~2t/10a、豚ふん堆肥は乾物0.5~1t/10a相当量を現物で施用した。6月6日にスーダングラス「ヘイスーダン」を8月16日に1番草を、10月10日に2番草を刈り取り、1番草と2番草の窒素吸収量を求め、合計することで地上部全窒素吸収量を求めた。別に窒素肥料区を設け、化学肥料窒素を段階的に施用し、窒素肥料区の窒素吸収量と窒素施用量の関係から,栽培期間中における各堆肥の窒素肥料に相当する化学肥料相当窒素肥効を算出した。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147 (2010)より作成
牛ふん堆肥 豚ぷん堆肥 全てAD可溶有機物量 250mg/g・乾物未満 全てAD可溶有機物量 250mg/g・乾物以上 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥を用いたスーダングラスの栽培試験結果とAD可溶窒素の比較(前のグラフに Y=X 直線を加えたもの) 試験場内の圃場でスーダングラスを栽培し、スーダングラスの窒素肥効とAD可溶窒素から推定した窒素肥効(AD可溶窒素x0.5-2.5)を比較した。 AD可溶窒素から推定した窒素肥効とスーダングラスの吸収量から計算した窒素肥効は、ほぼ一致する。 スーダングラスの窒素肥効: 堆肥区では、牛ふん堆肥は乾物1~2t/10a、豚ふん堆肥は乾物0.5~1t/10a相当量を現物で施用した。6月6日にスーダングラス「ヘイスーダン」を8月16日に1番草を、10月10日に2番草を刈り取り、1番草と2番草の窒素吸収量を求め、合計することで地上部全窒素吸収量を求めた。別に窒素肥料区を設け、化学肥料窒素を段階的に施用し、窒素肥料区の窒素吸収量と窒素施用量の関係から,栽培期間中における各堆肥の窒素肥料に相当する化学肥料相当窒素肥効を算出した。 AD可溶窒素: 凍結乾燥し粉砕した堆肥1gに酸性デタージェント溶液( 臭化セリ ルトリメチルアンモニウム20 gを1 Lの0.5 mol L硫酸に溶かしたもの ) 100 mlを加え1時間煮沸後 、ろ過・洗浄・乾燥を行い 残さを回収する。残さ中の窒素を乾式燃焼法 により測定し,ケイ酸含量を考慮して酸性デタージェント繊維として堆肥中に含まれる窒素含量を求め,堆肥中の全窒素含量から差し引くことにより算出した。 小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147 (2010)より作成