大気-陸域炭素循環結合モデルの開発進捗状況

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大気-陸域炭素循環結合モデルの開発進捗状況 共生2連絡会議 2005/1/13 加藤知道

現在の課題 SimCYCLE-MATSIRO-AGCM結合モデルのOffline Spinup                → たぶん終了 (2)SimCYCLE-MATSIRO-AGCM結合モデルのパラメータチューニング (3) C4MIP対応の実験                → 昨日からはじめました

Initial Data Parameter AGCM + MATSIRO + Sim-CYCLE Spinup run Initial Data Parameter Modified Code Spinup offline Spinup online AGCM + MATSIRO + Sim-CYCLE Sim-CYCLE 1875 1899 25 yrs x 40 times = 1000 yrs 25 yrs x 3 times = 75yrs Climatic data Tair, Tsoil, PAR, Rs, Prec, U

Spinup run 結果 土壌+リター 植物体 全球炭素フラックス (PgC/yr) GPP 116.5 NPP 55.5 NEP 0.3 127.1 61.0 0.4 285ppm 350ppm 723 1534 2258 土壌+リター 植物体 全球炭素プール(PgC)    This study Schimel(1995)  植物体 651 610 土壌+リター 1401 1580  Total 2052 2190 0 250 500 750 1000 year

Sim-CYCLE offline-spinup; 1875-1899 Net Primary Production ISLSCP GPPDI 17 model ave. Global NPP: 58.4 PgC/yr Sim-CYCLE offline-spinup; 1875-1899 Global NPP: 55.5 PgC/yr

Precipitation WCRP GPCP; 1978-2003 Global Ave.: 940 mm/yr AGCM output; 1875-1899 Global Ave.: 1063 mm/yr

Sim-CYCLE offline-spinup Leaf Area Index MODIS Terra Jul., 2000 Sim-CYCLE offline-spinup Jul. 1899

Carbon storage MgC/ha 植物+土壌 土壌のみ

C4MIP実験 入力する変数 sst, 固定CO2濃度 sst, CO2濃度 sst, CO2濃度, 土地利用変化 陸域のみ:1000年スピンナップ →定常化させる アンサンブル実験 1875 1900 1959 1980 1999 Spin up Transient exp.

まとめ 今後の予定 ・ Sim-CYCLEのパフォーマンスはまずまず ・ パラメータ・計算スキームの調整は、一通り終了 ・ パラメータ・計算スキームの調整は、一通り終了 ・ 今後は、C4MIP対応の実験の中で、調整していく 今後の予定 ・ 今月中に、C4MIP対応の実験を一通りやり遂げる ・ 2000-2100年の将来予測もできるようにする