福井県立大学 菊沢 正裕 mkikusawa@gmail.com 大教室授業における グループ学習の効用 福井県立大学 菊沢 正裕 mkikusawa@gmail.com
構 成 背景 方法と結果 結論にかえて 授業の方法 成績の比較 授業評価の比較 グループ討議の分析 検討を行うことにした動機,背景 グループ学習を導入したクラスとそうでないクラスの成績比較 授業評価の分析 グループ討議に使用された大福帳のテキスト分析 1回目であり,結論がでるところまでいっていない。
大人数講義科目に グループ学習は有効か?(背景) 対象 1年次後期必修科目の情報科学(一般教育) 学習者約400名,3名の教員が担当 教科書,講義,CBT,教室テスト 教員の問題意識 出席率が低い(教科書やLMS利用も一因) 学習者の意欲に温度差が相当ある 情報社会に関する学習には,討論が必要 一般教育としての情報科学を3名の教員が同じこまで教えています
大人数講義科目に グループ学習は有効か?(背景) 2008年度に教員Yがグループ学習を導入 向後方式を参考,大福帳の使用 他の2教員は従来どおり 2009年度の方式を検討 2008年度のクラスYの学習効果を分析
方法 比較するクラスの構成 学習トピック 授業方法
比較したクラスの構成
学習トピック 情報倫理ビデオ on LMS 冬休み課題 休み明け討議 1章 情報社会 2章 インターネット 3章 ネットワークリテラシー 4章 メディアリテラシー 5章 情報とコンピュータ 6章 ハードウェア 7章 ソフトウェア 8章 ネットワーク 情報倫理ビデオ on LMS 冬休み課題 休み明け討議
授業方法(ClassK) 1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 8章 10月 2月 1章 1,2,3章 1,2,3,4,5章 6章 課題討議 1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 8章 10月 2月 冬休 課題 1章 1,2,3章 1,2,3,4,5章 6章 6,7,8 章 中間1,2,3,4,5章 6,7,8章 復習型CBT 講義 CBT 中間・期末試験 数字は範囲 矢印は実施時期
授業方法(ClassY) 後半:GW+講義 復習型CBT 1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 8章 2月 10月 5章 6章 7章 課題討議 1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 8章 2月 10月 冬休 課題 5章 6章 7章 8章 2章 3章 4章 中間 1,2,3,4,5章 期末6,7,8章 予習型CBT GW 講義 CBT 中間・期末試験 数字は範囲 矢印は実施時期
結果 成績の比較 授業評価の分析 グループ討議の分析
CBT の比較 個々の 受験率や 正答率に 違いがある 平均値に 差はない
成績の比較 有意差なし 有意差なし
授業評価 2008 有意に向上 有意ではないが低下
グループワークは情報科学の学習に効果的でしたか? GWに対する学習者の評価 グループワークは情報科学の学習に効果的でしたか? 全然効果的でない あまり効果的でない すこしは効果的である かなり効果的である 2.94
GWに対する学習者の評価 楽しい,新鮮,経営と看護の交流ができて良かった。 最初イヤだったが段々楽しくなった。 講義授業になぜグループ学習が必要か最後までわからなかった。 グループ学習がいやで授業に出たくなくなった。
大福帳の分析 TRUSTIAによる 現象分析 評価分析
現象分析
評価分析
結論にかえて データ分析に基づく知見 グループ学習は,知識を問う試験の成績を向上させるものではない。 グループ学習に対する学習者の評価は,悪くない。
結論にかえて 実践者の感想 実践者自身はGWがうまく機能したと思っていない テーマ設定やGWのやり方をもう少し工夫する必要がある コンピュータ科学の分野では,やはり講義が有効か
成績比較(ClassYB vs ClassYN)
授業評価 有意に高い