高圧ガスの取り扱い規則と安全確保 おと 理学研究院 音 賢一
内容 高圧ガス・低温寒剤の利用に関する 法律や規則と、千葉大学での体制 圧力について 高圧ガス 窒息に注意 安全確保のための鉄則
千葉大学での高圧ガス・低温寒剤 高圧ガス保安法 国立大学法人千葉大学 高圧ガス危害予防規程 保安管理組織 法律で定められた安全管理義務 法律で定められた安全管理義務 ・ 法令に適合した装置や容器の使用と管理 ・ 作業者の安全確保に必要な措置 ・ 作業者に対する安全教育 この講習会
千葉大学高圧ガス製造事業所 保安管理組織図 千葉大学高圧ガス製造事業所 保安管理組織図 =(皆さんのこと) 高圧ガス 有資格者 ヘリウム 高圧実験装置 液体窒素 作業従事者
高圧ガス 製造保安責任者免状
法定検査(毎年) 千葉市消防局による検査 ハードウエア ソフトウエア ・設備の状態、保守整備状況 ・法的な手続き、届出、管理・検査の記録 ・設備の状態、保守整備状況 ソフトウエア ・法的な手続き、届出、管理・検査の記録 ・設備運転記録 ・安全講習の実施状況
圧力のこと 知っていますか? 単位 Pa(パスカル)=N/m2 1気圧≒ 1 kg重/cm2 ≒ 0.1 MPa 力 面積 圧力: 単位面積当たりにかかる力 = 単位 Pa(パスカル)=N/m2 1気圧≒ 1 kg重/cm2 ≒ 0.1 MPa 水道の蛇口をひねると=> 0.3 MPa 自転車タイヤ => 0.2 MPa
圧力計 ・ゲージ圧 (1気圧をゼロとする) 注意: 圧力計の目盛には2種類 ・絶対圧 =圧力そのもの (主に研究用など) =絶対圧-1気圧 注意: 圧力計の目盛には2種類 ・絶対圧 =圧力そのもの (主に研究用など) ・ゲージ圧 (1気圧をゼロとする) =絶対圧-1気圧 例: 真空はゲージ圧で -0.1 MPa 大気圧はゲージ圧で 0 MPa
実験室で見かける圧力計 ゲージ圧 (MPa) 指示 0 =>大気圧 ゲージ圧 (MPa) -0.1 MPa~真空
圧力計の単位に注意 その他、実験室で見かける圧力単位 psi(ピーエスアイ) =ポンド重/平方インチ ( psi/15 ≒ 気圧 ) ( psi/15 ≒ 気圧 ) bar(バール) ≒ 気圧 ゲージ圧 psi 目盛 bar 目盛 圧力計の単位に注意
高圧ガスとは 1 MPa以上 液化ガス(密閉容器) ・安全のために: 正しい取り扱いと保管 ・窒息の可能性や毒性に注意
高圧ガスボンベ ガス種類で色分けされている
高圧ガスボンベ 内容積47リットル &圧力150気圧 1気圧のガス 7000 L分 =7 m3 (7 リューベ容器) 立米
高圧ガスボンベに接続するレギュレータ 元バルブ ボンベ ボンベ内圧力 さわるな 取り出し圧力設定バルブ 接続部 取り出し圧力 安全弁 取り出しバルブ 取り出し圧力設定バルブ ボンベ
ボンベの安全な移動と保管 真剣に サイズに合った 専用ボンベ立て 保護キャップ 転落防止 クサリ 転倒防止 クサリ 上下とも 専用キャリヤ
危険な古ボンベ 人命に直結 警察・消防による事故調査 古いボンベのガス漏れ 消防署による除害作業
液体窒素の運搬容器 開放型 傾けて、液体窒素を取り出すとき: 保護手袋(低温用皮手袋)着用 丁寧に扱う キャップを忘れると・・ 開放型 断熱層(真空部分)を 傷めないように 傾けて、液体窒素を取り出すとき: 保護手袋(低温用皮手袋)着用 丁寧に扱う 使用後は必ず専用フタ(ガス抜き付き)をする
低温寒材の容器(高圧ガス容器) 逃走注意 保管中は液体窒素が蒸発するので、 ガス放出バルブを必ず開けておく 自加圧型 開 閉 閉 取り出し 加圧バルブ バルブを「全開」=全開位置から少し戻して、 「開いている」ことが他人に判別できるようにする 逃走注意
ガス=危険? 窒息の危険 無色透明・無臭のガス=感触なし 人間は18%以上の酸素濃度が必要 ・酸素: 助燃性=爆発的に燃やす ・酸素: 助燃性=爆発的に燃やす ・水素など可燃性ガス: 爆発、火災 ・窒素、ヘリウム、アルゴン: 不活性 ≠ 安全 無色透明・無臭のガス=感触なし 窒息の危険 人間は18%以上の酸素濃度が必要
酸素濃度がたった 5%減っただけで 重大事故の原因となる
ハインリッヒの法則 1件の重大事故 29件の 軽度の事故 やばかったことは 隠さず、皆に伝える 300件のヒヤリ、ハット
ヤバイ
激ヤバイ
真空漏れで断熱不良となった寒剤容器 外側に多量の霜がついている
まとめ 正しい知識 を もとに取り扱う 安全のための情報は、皆で共有して 積み上げる だろう かもしれない
高圧ボンベの適正な管理 = 安全に直結 消防署による除害作業 古いボンベのガス漏れ
実験室で見かける圧力計 大気圧 +150 気圧 ゲージ圧 (MPa) レギュレータ