発表項目 1. 医学教育と薬物療法 2. Guide to Good PrescribingとP-drug 3. P-drugの選択 4.適正治療とは 5.情報の最新化 6. 今後の活動 EU/9/12/01, Radio
Guide to Good Prescribing とP-drug 問題解決型の薬物療法 短期間の薬物療法研修の効果 Vries de TPGM, Henning RH, Hogerzeil HV, et al; Impact of a short course in pharmacotherapy for undergraduate medical students: an internatiuonal randomized controlled study. Lancet 1995; 346: 1454-57. P-drugとは? 自家薬籠中の薬 (通常使い慣れている薬物) 有効性および安全性が確立していて、入手可能な薬物 (根拠のあること:Evidence Based) 薬物選択の過程が適正な薬物療法を学ぶ手段と一致すること EU/9/12/01, Radio
P-drug リスト作成の利点 1)自分自身でリストを作成することにより、薬物の主要特性と副次特性を 区別できるようになり、薬物の治療的価値を決めることが容易になる。 2)自分自身でP-drugリストを編集することにより、P-drugが利用できない とき(重篤な副作用、禁忌、入手不可能、標準治療薬が利用できない、 など)に代替薬がわかるようになり、代わりの薬を選ぶことが容易になる。 3)新薬についての様々な情報(新しい副作用、適応、等)を効果的に評価す ることができるようになる。 EU/9/12/01, Radio
P-drug選択のガイドライン Step i 診断を定義する Step ii 治療目標を特定する Step iii 有効な薬物群の目録(inventory)を作成する Step iv クライテリアに従って有効な薬物群を選択する 有効性 安全性 適合性 費用 ------------------------------------------------------------------------- 第1グループ 第2グループ 第3グループ -------------------------------------------------------------------------- Step v P-drugを選択する 結論 活性物質,剤形: 標準用量計画 : 標準治療期間 : (医学書院、P-drugマニュアルより抜粋) EU/9/12/01, Radio
自分の処方集のページ見本 Sample page of a personal formulary ベータ遮断剤 アテノロール 錠剤50,100mg、 ・用量 高血圧: 朝50mgから開始,平均:1日50-100mg. 狭心症: 100mg,1日1回,または分2. できるだけ低用量から開始し,患者ごとに個別化,必要ならば2週後に増量. ・患者に伝える事項 情報(information) 高血圧症:この薬物は血圧を下げるが、患者は特別な効果に気が付かないことが 普通.高血圧に伴う合併症を予防するであろう(狭心症、心臓発作、脳血管障害)。 狭心症:血圧を降下し、心臓の過剰な運動を防止し,胸痛を予防。 副作用:ほとんどないがときに軽度の鎮静。 指示(instructions) 1日・・回・・・日間服用. 注意(warnings) 狭心症:急に服薬をやめないこと。 次回予約(next appointment) 高血圧症:1週間後. 狭心症:1力月以内。ただし,胸痛発作がより頻繁,ないしより強くなれ ば,それ以前に来院のこと。 ・追跡(Follow-up) 高血圧症:最初の2,3ヶ月は脈拍と血圧を1周毎に調べる。3ヶ月後には減量を試みる。高用量でも治 療効果は増強せず、むしろ副作用を増すかも知れない。時々服薬の中止を試みる。 狭心症 :発作の頻度ないし強さが増大する場合、さらに診断の検査、あるいは別の薬物が必要。 時々服薬の中止を試みる。 (医学書院、P-drugマニュアルより抜粋) EU/9/12/01, Radio
P-drugの選択と患者の治療 P-drugの選択 患者の治療(P-drugによる) Stepl.患者の問題の定義 Step i.診断の定義 Step3.P-drugの適切性の確認 Step4.処方箋を書く Step5.アドバイス Step6.モニター Step i.診断の定義 Stepii.治療目標の特定 Stepiii.目録jの作成 Stepiv.薬物群の選択 Step v.P-drugの選択 リストの作成 EU/9/12/01, Radio
P-NET-J:日本における主な活動 1995 "Guide to Good Prescribing (GGP)".Geneva: WHOより出版 1998. 04.15 上記訳本『P-drugマニュアル - WHOのすすめる医薬品適正使用』. 医学書院より出版 08.28 第13回臨床薬理富士五湖カンファレンスにて紹介(Dr.津谷) 10.10 P‐drugネットワーク(P-NET-J)設立 10.15 P-NET-J Web開設 (http://p-drug.umin.ac.jp) 12.06 第1回P-drugワークショップ,浜松 1999. 04.01 P‐drugネットワーク(P-NET-J)の会則作成 08.27-29 第2回P-drugワークショップ,比叡山 2000. 08.09-11 第3回P-drugワークショップ,町田 09.30 第7回日本臨床薬理学会認定講習会 11.11 第6回日本薬剤疫学会学術総会(シンポジウム) 11.16 第10回日本臨床精神神経薬理学会(教育講演) 2001. 02.18 第20回日本歯科薬物療法学会(教育講演) 02.22-24 韓国第1回P-drug教師養成ワークショップ 08.10-12 第4回P-drugワークショップ, 東中野 09.12 日本短波放送 EU/9/12/01, Radio