賛助: IRAF研究会(天文学校参加生) 他 2回目 2011年3月12日 県立ぐんま天文台 賛助: IRAF研究会(天文学校参加生) 他 1
本日の予定 19:00〜19:30 説明・質問時間 19:45〜20:30 月の写真撮影 20:30〜21:30 写真の配布・立体視の練習 19:00〜19:30 説明・質問時間 19:45〜20:30 月の写真撮影 (撮影の終わった方は150cm望遠鏡による観望会や 双眼鏡による観望で時間調整) 20:30〜21:30 写真の配布・立体視の練習
大きさは? お盆のような月。。。 鏡のような月。。。 クレーターだらけの月。。。 3
影の様子から凹凸が推察される 5
ぐんま天文台 新井 寿 撮影 6
日常的に、 月面のどんな場所でも、 影でなく光のあたる姿として、 でこぼこを見る方法は?!? 月の立体的な形をとらえよう しかし、ふつうは奥行きはみえない(望遠鏡を使っても) 日食でさえ、その瞬間に、縁の凹凸だけ、影としてわかる程度 日常的に、 月面のどんな場所でも、 影でなく光のあたる姿として、 でこぼこを見る方法は?!? 7
立体視 肉眼での立体認識 奥行きを識別する能力 (視力とは別物) 10cmくらい離れている左目と右目でもの を見る 両眼視差 奥行きを識別する能力 (視力とは別物) 肉眼での立体認識 10cmくらい離れている左目と右目でもの を見る 両眼視差 左目と右目で見える方向の違いが奥行きと して感じられる 両眼輻輳(ふくそう) 左目と右目は違う絵を見ている ↓ 頭の中で合成 8
左目で見た風景 右目で見た風景 左目 右目 9
↑左目用 ↑右目用 10
立体写真の見方 平行法 交差法 ●今回撮影する画像は平行法です。 ●立体的に見えるかどうかは個人差もあります(練習が必要) ●2つのルーペを使ってみると簡単に立体視できます (待機室にサンプルあります)
立体視できる(奥行きが感じられる)距離 約600mまで(両目の距離の6000倍) 経験なども勘案して判断しているらしい きっと凹凸の深さにもよると思うが。。。 600mは無理としても100mなら大丈夫? 100m ÷ 10cm(0.1m)=1000 (景色までの距離) (両目の間隔) 異なる場所でとった2枚の画像を並べると、 その二点間の距離の1000倍の距離まで立体にみえる(はず) 経験値 12
月の奥行きを立体視するには ↓ 月までの距離の1/1000の距離以上離れた 2地点で観測した2枚の画像を並べる 月までの距離は約38万km ↓ 月までの距離は約38万km 380,000km / 1,000 ≒ 380 km 群馬と大阪くらいで撮影すれば十分 南半球の人の画像と合わせてもよい この数字を覚えておいてください 13
実際の月 直径3,500km 月の模型 直径90cm 同じに見える 1 : 3,800,000 380,000km 100m 380km 10cm
他に?? 「一地点」で「距離」を出すには??? 相手の動きを利用する 月の動き 自分の動き ??? 自分だけではどうしようもない 他の助けが必要 動きを使う、時間差攻撃 相手の動きを利用する 月の動き 自分の動き ??? 「群馬」は固定 「群馬」をのせて動いているもの? 他に?? あなたは天動説から解放されているか 15
月の自転 月の公転 地球の公転 地球の自転 太陽の運動 16
月面と相対的に動くものは? 地球の公転(太陽周り) 月も引き連れて同じ動き → 使えない 月の自転と公転 地球の自転 → 使える 月も引き連れて同じ動き → 使えない 月の自転と公転 月の自転と相殺 → 月の運動は使えない 地球の自転 → 使える 17
月の自転 月の公転 地球の公転 地球の自転 太陽の運動 18
380kmは群馬では約20分の移動距離に相当します 結論 約20分以上間隔をあけて月を撮影した写真を並べてみる 赤道上(緯度0度)で 40,000km / 24時間≒1,600km / 時間! 群馬(北緯36度)でも 32,000km / 24時間≒1,300km / 時間! いずれにしても1時間あたりの移動距離は 380kmに比べて十分に大きい 380kmは群馬では約20分の移動距離に相当します 結論 約20分以上間隔をあけて月を撮影した写真を並べてみる 注意!時間を開けすぎると月相(満ち欠け)の違いが見えてしまう この速さ、実感できますか? 19
2010年9月19日(前回)の作例 ↑ 約1時間 時刻をずらして撮影 ↑
この会場で撮影券をお渡しします 説明会会場から撮影広場へ移動 撮影会場では班ごとに望遠鏡へ進む 撮影後、立体画像を受取りに待機室へ 通路が複雑なので誘導に従ってください 地図はしおり裏を参照ください 撮影会場では班ごとに望遠鏡へ進む スタッフの指示により撮影 撮影後、立体画像を受取りに待機室へ 画像作成に30分程度かかるので、その間は 150cm望遠鏡による観望会などもご利用下さい 画像と引き換えに撮影券を回収します 最終画像は各班のベスト画像と別の一枚で構成 立体視の資料が待機室にあります 21
All you need to do tonight セットアップ フォーカス(ピント合わせ)や画角の微調整(スタッフ指示) 望遠鏡はほぼ月に向き、カメラも取り付けてあります 微調整の内容は天候等によりかわります シャッターを押す 22
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ここからはおまけです
海と高地 うさぎの餅つきのようにみると、 高地にはクレーターがたくさん 海にはほとんどなし 月は、ほぼ地球と同時に、短い期間で誕生 うさぎや杵にあたる灰色の部分が海 より白い部分が高地 高地にはクレーターがたくさん 海にはほとんどなし 月は、ほぼ地球と同時に、短い期間で誕生 誕生直後は小さな岩石の破片が無数に衝突 火山の噴火により溶岩が表面を流れ海を形成 日本のシミュレーションが活躍 25
ヨシ(日本の男性名) などなどなど (IRAF研究会による) アサダ 麻田剛立(医者、天文学者) ハタナカ 畑中武夫(天文学者) ヒラヤマ 平山清次 or 平山信(天文学者) キムラ 木村栄(位置天文学者) ムラヤマ 村上春太郎(天文学者) ナガオカ 長岡半太郎(物理学者) アジマ 安島直円(数学者) ニシナ 仁科芳雄(物理学者) ヤマモト 山本一清(天文学者) レイコ(日本の女性名) タイゾウ(日本の男性名) ヨシ(日本の男性名) などなどなど (IRAF研究会による) 26
月の裏側には海がほとんどない 月は地球にほぼ同じ面を向けている アポロ(米)、ルナ(ソ)衛星の活躍 27
主な月探査 1959 ルナ3号(ソ連) 1969 アポロ11号(米) 1979 アポロ17号 長いブランク 月の裏面撮影 世界初月面着陸 1959 ルナ3号(ソ連) 月の裏面撮影 1969 アポロ11号(米) 世界初月面着陸 1979 アポロ17号 6回目の月面着陸 6回で計80時間の滞在、岩石400kg採取 長いブランク 28
2007年9月14日うちあげ 2009年6月11日まで 29
2007.9 かぐや(日) 現在 LRO(米) 今後 インド、中国 2年間の月面調査 「おきな」、「おうな」という 二つの小衛星 2007.9 かぐや(日) 2年間の月面調査 「おきな」、「おうな」という 二つの小衛星 ハイヴィジョン その他さまざまな装置 現在 LRO(米) 今後 インド、中国 30
アポロ15号着陸時 かぐや撮影 31
アポロ以来の超細密月面図( ハイビジョン等) 1kmサイズのクレーターまでとらえる クレーター年代学の進歩へ 標高地形図(レーザー測距) 最高地点と最低地点の標高差 ~20km エベレスト~海溝に匹敵 永久に日照がない地域 氷の存在? → NO 永久に日照があたる地域 エネルギー源 32
重力測定(おうな/おきな) クレーター領域の重力場 裏面: 多重リング 堅い地形 表面: 一重 高温でやわらかい地形 33
JAXA、ビデオアーカイブで検索 http://jda.jaxa.jp/jda/v3_j.php?time=N&mode=level&gen ポシドニウス 100km 雨の海 1100km ライプニッツ 2500km ジョルダノブルーノ 34
Jeremy Bailey (University of New South Wales) and Steve Lee (AAO) http://wms.selene.jaxa.jp/selene_viewer/jpn/observation_mission/hdtv/077/hdtv_077_hdtv_last.html 地上からも見届けられた。。。 Jeremy Bailey (University of New South Wales) and Steve Lee (AAO) 35