2019/5/25 いるか座γ(二重星) 天体観望会 2000/9/23 文部省国立天文台.

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2019/5/25 いるか座γ(二重星) 天体観望会 2000/9/23 文部省国立天文台

ようこそ国立天文台へ 観望会について 国立天文台・三鷹キャンパス内に設置された口径50cm社会教育用公開望遠鏡は、1995年春に観測可能となりました。一般市民のために、この望遠鏡による定例の天体観望会を1996年4月から開催しています。関心のある方の参加をお待ちしております。 毎月2回開催 第2土曜の前の金曜・第4土曜

本日の流れ 受付 (本日の資料をお受け取りください) 解説 (10-15分程度・講義室にて) ドームへ移動 (係の誘導に従ってください) 観望 (50cm望遠鏡・双眼鏡) 自由解散 (アンケートにご協力ください)

天文学トピックス 本日の東証株価指数(TOPIX)

今日の星空 夏の大三角形と天の川 秋の星座

夏の天の川

いるか座 (Delphinus) 天の川東岸の小星座 3個の4等星と1個の5等星が 作る小さな菱形が目印 3個の4等星と1個の5等星が        作る小さな菱形が目印 α星 Sualocin                 β星 Rotanev 奇妙な名前の由来は?

いるか座 (Delphinus) 地中海の神聖な動物「海豚」 海神ポセイドンの使い 楽人アリオンの物語 ヘロドトスの伝えるBC7-6世紀         実在のギリシアの音楽家 西洋では旧約聖書のヨブの棺、      アラビアでは乗用のラクダ、        中国では瓜畑、日本では菱星

いるか座γ星 いるかの口先に輝く3.6等星 主星 4.5等 K1型 伴星 5.4等 F6型 離角 10″.4 離角 10″.4 橙色と青緑色の                色の対比が美しい

二重星とは 接近した1対の恒星を二重星(double star)、3個以上の場合は多重星(multiple stars)と呼ばれる 肉眼で見える有名なものにミザール・アルコル 見かけの重星 空間的に偶然同じ方向に見える無関係の2星 連星(binary) 互いに万有引力により共通重心の周りを公転 恒星の半分は連星・多重星

連星 (binary stars) 実視連星 (visual binary) 分光連星 (spectroscopic binary) 望遠鏡で2星が分離して見えるもの 分光連星 (spectroscopic binary) 分光観測により連星と確認されるもの 食連星 (eclipsing binary) 食現象により明るさが変化して見えるもの

実視連星 (Visual Binary) 望遠鏡を用いて2星が分離して観測される 2星の距離がある程度離れていないと分離して見えない。このため公転周期は一般に長い。 恒星の名前に明るい順にA,B,C…とアルファベット大文字をつけて表す。 最も明るい星 主星 (primary star) 残りの星    伴星 (companion) 例 シリウス、カストル・・・

分光連星 (Spectroscopic Binary) 分光観測により伴星の存在がわかる それぞれの星の公転運動によって、視線方向に沿って近づいたり遠ざかったりする。それに応じて、スペクトル線がドップラー効果によって青方や赤方への偏移を周期的に繰り返す。 例 ミザール (ζUma)、北極星(αUMi)

食連星 (Eclipsing Binary) 食現象により星の光度が変化して見える 連星の公転面が視線方向と一致しているため互いに相手の星を隠し合う食現象が起こり、合成等級、色が周期的に変化する。 例 アルゴル (βPer)

連星からわかること 連星と質量 Mass-Luminosity Relation

国立天文台のご案内 社会教育用公開望遠鏡による天体観望会 常時公開 一般公開 質問電話 0422(34)3688 毎月2回 10月は13日・28日 常時公開 年末年始・指定日を除き毎日 10:00~16:00 (受付は15:30迄) 一般公開 年1回 本年度は11月11日 質問電話 0422(34)3688 Webページ http://www.nao.ac.jp/

諸注意~観望にあたって~ 天文台構内は暗くなっております。 足元にはくれぐれもご注意ください。 また、スタッフの誘導に従ってください。 天文台構内は暗くなっております。    足元にはくれぐれもご注意ください。    また、スタッフの誘導に従ってください。 望遠鏡ドームにお手洗いは御座いません。本館ロビーをご利用ください。 お帰りのバスの時刻にご注意ください。 時刻表はロビーに掲示してあります。