1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3. ご高齢の糖尿病患者さんの

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34-2 今 日 の ポ イ ン ト今 日 の ポ イ ン ト 現代社会とストレスと糖尿 病 1.1. ストレスによる 血糖コントロールへの影響 2.2. QOL障害によるストレ ス 3.3. 糖尿病とうつ 4.4. ひとことアドバイス 5.5.
11-2 知っておくと役立つ、 糖尿病治療の関連用語 一次予防、二次予防、三次予 防 1.1. インスリン依存状態 インスリン非依存状態 2.2. インスリン分泌 3.3. 境界型 4.4. グルカゴン 5.5. ケトアシドーシス、ケトン体 6.6. 膵島、ランゲルハンス島 7.7. 糖代謝 8.8.
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1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3.
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新潟大学医歯学総合病院 糖尿病・生活習慣病教室 あなたと 大事な人の いまと 未来のために 無料 3月 2月 ~2017.3
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在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
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1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3. ご高齢の糖尿病患者さんの 今 日 の ポ イ ン ト ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 1. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 血糖コントロールの目安 3. とくに気をつけていただきたいのは 病気になったとき 4. 4-2

1. ご高齢の糖尿病患者さんと若い人との違いはなに? 何歳から高齢者? 一般的には、65歳以上から 高齢の糖尿病患者さんの特徴 病状や体力などの個人差が大きい 糖尿病以外の病気もあることが多い 腎臓や肝臓の働きが弱くなっている 治療の意欲が低いことがある 家族や周囲の人へ遠慮しがち 4-3

2. ご高齢の糖尿病患者さんの治療上の注意点 1.食事療法の注意点 長年慣れ親しんできた 食事の習慣を変えにくい 「もったいない」と 言って、食べ残しをしない 反対に、食べる量が少なすぎて栄養不足に なっているケースもある 4-4

2. ご高齢の糖尿病患者さんの治療上の注意点 2.運動療法の注意点 メディカルチェックを必ず受ける 無理をしない できるだけ誰かと 一緒に運動する 4-5

2. ご高齢の糖尿病患者さんの治療上の注意点 3.薬物療法の注意点 薬の代謝に時間がかかり、薬の成分が体内に長くとどまりやすくなる 副作用に、より注意が必要 糖尿病以外の薬も増える 相互作用に注意が必要 飲み忘れ、飲み間違え が多くなりがち 低血糖の症状が 現れにくいことがある 4-6

3. ご高齢の患者さんの血糖コントロールの目安 患者さんの状態や処方されている薬、年齢などを考慮して、 血糖コントロールの目安とするHbA1cを決めます。 低血糖の危険を避けるため、HbA1cの下限を設定することもあります。 患者さんの状態 重症低血糖を起こす可能性がある薬 (インスリン、SU薬、グリニド薬)の処方 処方されていない 処方されている 認知機能が正常で、日常生活上の動作や行為を自立して行えている 7.0%未満 65~74歳 7.5%未満 (下限6.5%) 75歳以上 8.0%未満 (下限7.0%) 認知機能が少し低下している。または、トイレや入浴などの基本的な日常生活動作は自立して行えるものの、買い物や食事の支度、薬の服用、金銭管理などの行為に一部 介助が必要 8.0%未満(下限7.0%) 認知機能が中等度以上低下している。またはトイレや入浴などの基本的な日常生活動作に介助が必要。または、 糖尿病以外にも多くの病気を併発していたり、身体機能に障害がある 8.5%未満(下限7.5%) 4-7 〔日本糖尿病学会編・著「糖尿病治療ガイド 2016-2017」からまとめ直したもの〕

4. とくに気をつけていただきたいのは、病気になったとき なにかの病気になる 熱が出る 汗をかく 体から水分が失われる 食欲がなくなる 食べる量が減る 体に入る水分量が減る さらに高齢者では・・・ 喉の渇きを感じにくい 水分補給量が少ない 病気が長引きやすい 上記の状態が続く 脱 水 著しい血糖値 の上昇 高血糖高浸透圧 症候群 血糖値の上昇 4-8

今日のまとめ 1. 2. 3. 4. ご高齢の糖尿病患者さんと若い人との違いはなに? 病状や体力などの個人差が大きい 糖尿病以外の病気があることが多い 2. ご高齢の糖尿病患者さんの治療上の注意点 病状や体力、併発症などの個人差に応じて、個別に治療を考えます 食事療法、運動療法、薬物療法それぞれに、注意があります 3. ご高齢患者さんの血糖コントロールの目安 低血糖を起こさないために、コントロールを加減することがあります 4. とくに気をつけていただきたいのは、病気になったとき 血糖値が高くなったり、病気が長引きやすいことがあります 4-9

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 高齢の患者さんの糖尿病治療は、どうやって 進めていく? クイズで確認!! 今日のまとめ 第1問 高齢の患者さんの糖尿病治療は、どうやって 進めていく? 正解 ア. 病状や体力などの個人差が大きいので、それらを考慮し個別の治療 メニューにそって進める イ. 高齢者でも血糖コントロールのために、若い人と同じような食事・運動・薬物療法を進める 4-10

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 高齢の糖尿病患者さんの薬物療法で、注意点があるとしたら、どんなこと? クイズで確認!! 今日のまとめ 第2問 高齢の糖尿病患者さんの薬物療法で、注意点があるとしたら、どんなこと? ア. 高齢者は若い人より薬の効果が弱くなる傾向があるので、通常よりも量を多めに飲んだほうが 良い血糖コントロールを維持できる イ. 高齢者は薬が体内に長くとどまりやすいので 薬物療法を開始するときは薬の量を少なめに してスタートすることが多い 正解 4-11

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 高齢者の場合は低血糖の危険性を極力避けるために、血糖コントロールを少し手加減することがあるってホント? クイズで確認!! 今日のまとめ 第3問 高齢者の場合は低血糖の危険性を極力避けるために、血糖コントロールを少し手加減することがあるってホント? 正解 ア. ホント イ. ウソ 4-12

正解 クイズで確認!! 今日のまとめ 糖尿病の人が糖尿病以外の病気にかかると 血糖値はどうなる? ア. 高くなることが多い クイズで確認!! 今日のまとめ 第4問 糖尿病の人が糖尿病以外の病気にかかると 血糖値はどうなる? 正解 ア. 高くなることが多い イ. 低くなることが多い ウ. 関係ない 4-13

クイズで確認!! 今日のまとめ 第5問 高齢の糖尿病患者さんが病気にかかったときに起こりやすい「高血糖高浸透圧症候群」を防ぐ方法として正しいのはどちら? 正解 ア. 水分を多めに飲んで脱水を防ぎ、血液の浸透圧が高くならないようにする イ. 血液の浸透圧が上がらないように 水分の摂取を控える 4-14