2006.1.13 Fri 基礎情報処理演習 琵琶湖における外来生物 吉田昌泰 新山貴俊 佐藤 充
琵琶湖とは? 面積670.33 km² (滋賀県の1/6) 最大水深103.58m 南湖と北湖に分かれ、水質・水流が異なる 流れ出る水は瀬田川→宇治川→淀川を流れ、大阪湾へ 京都の水道水として琵琶湖疎水から取水 高度成長期に水質汚濁、富栄養化
外来生物とは? 人間の活動によって国外から入ってきた生物 (invasive alien species) 日本では約2000種確認(野生) ex.アライグマ・セアカゴケグモ・ カミツキガメ 琵琶湖には約40種生息(平成13年現在)
外来生物の影響 在来種との生き残り競争 在来種との交配による雑種の発生 農林水産業への被害 人間への害
琵琶湖に侵入した 外来生物の 具体例
オオクチバス 北アメリカ原産 小動物であればほとんどの生物を捕食する 科 名サンフィッシュ 標準和名オオクチバス(ブラックバス) 科 名サンフィッシュ 標準和名オオクチバス(ブラックバス) 学 名Micropterus salmoides 北アメリカ原産 小動物であればほとんどの生物を捕食する
ブルーギル 北米原産。 著しい偏りのある雑食性。好奇心が強く、異質なものに惹かれる傾向がある。 科 名サンフィッシュ 標準和名ブルーギル 科 名サンフィッシュ 標準和名ブルーギル 学 名Lepomis macrochirus 北米原産。 著しい偏りのある雑食性。好奇心が強く、異質なものに惹かれる傾向がある。
ピラニア 南米原産 鋭い歯で知られるが、性質は極端に臆病 科 名ナラシン科 標準和名ピラニアナッテリー 科 名ナラシン科 標準和名ピラニアナッテリー 学 名Serrasalmus nattereri 南米原産 鋭い歯で知られるが、性質は極端に臆病
スポッテッドガー 北米原産 口先が長く歯が鋭く、見た目はワニに似ている 科 名レピソステウス 標準和名スポッテッドガー 科 名レピソステウス 標準和名スポッテッドガー 学 名Lepisosteus oculatus 北米原産 口先が長く歯が鋭く、見た目はワニに似ている
カミツキガメ 北米南部~南米北部 粗暴な性格であり、空腹時にはかなり凶暴 。ガメラのモデルとかなんとか 科 名カミツキガメ科 科 名カミツキガメ科 標準和名カミツキガメ 学 名Chelydra serpentina 北米南部~南米北部 粗暴な性格であり、空腹時にはかなり凶暴 。ガメラのモデルとかなんとか
外来生物問題にどう対処するか? 予防の段階の対策が最重要 侵入初期段階での対策 侵入後の対策 輸入(移動)の規制 管理の充実 教育・啓蒙 早期発見 監視(モニタリング) 侵入後の対策 根絶・抑制 環境回復
①予防段階の対策 輸入(移動)の規制 外来生物法 2005.6.1施行 管理の充実 教育・啓蒙 外国為替および外国貿易法 植物防疫法 家畜伝染病予防法 感染症予防法 狂犬病予防法 外来生物法 2005.6.1施行 管理の充実 届出制、許可制、個体識別マーキング 教育・啓蒙 生物多様性の重要さ
②侵入初期段階での対策 早期発見 監視(モニタリング) 海港・空港・主要果樹等生産地域における侵入警戒調査 昆虫類にはフェロモントラップを利用 違法放流の監視 地道な監視(モニタリング)が 現在のところ、もっとも有効な手段か・・・
③侵入後の対策 侵入後の対策は非常に困難!! 捕獲による根絶・抑制 科学的知見と多大な労力が必要不可欠 環境回復 科学的な知見なしには、かえって状況を悪化させる場合も! 一度に大量に捕獲することがもっとも有効! 多数の人々の協力、また資金面での協力も必要←人々の問題に対する理解が重要 環境回復 外来種が侵入・定着した原因が環境そのものにある場合 環境を回復することによって、在来種が復活することもある。
琵琶湖における取り組み 外来魚の捕獲・駆除 外来魚回収制度 地元漁協による大量捕獲 一般参加のつり大会 買い上げ制度 外来魚回収制度 地元漁協による大量捕獲 一般参加のつり大会 買い上げ制度 外来植物(藻など)の刈り取り 稚魚放流計画の見直し 継続的なモニタリング
滋賀県琵琶湖環境部 県政e新聞より作成
滋賀県琵琶湖環境部 県政e新聞より作成
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