Nakanoshima Children’s Book Forest 本を読むことは、心の中で旅をすること 想像力の翼を広げ、ページの向こうにひろがる未だ見ぬ世界に羽ばたこう いざ、知の冒険に!
本を通じた言語活動や、芸術文化の体験は、子どもの創造力や知的好奇心を育て、自分の未来 を豊かなものとして、主体的に生きる力を育てます。 今、子どもたちの活字離れが深刻化しています。テレビ、ビデオ、インターネット等の様々な情報メディ アの普及や、子どもの生活環境の変化、さらには幼児期からの読書習慣の未形成などにより、近年ま すます、子どもたちが本を読まなくなっています。 大阪市においても、小学生の4分の1、中学生の半数が、平日、学校の授業以外で読書を全くし ないという状況が見受けられます。 読書活動は、子どもたちが感性を磨き、創造力を養い、より深く生きる力を身につけていく上で欠くこ とのできないものです。
また、芸術文化の体験は、人に、楽しさ、気づき、感動、癒し、生きる喜びなどをもたらします。 大阪市では、芸術文化の創造や鑑賞などにとどまらず、アーティストやコーディネーターによって、その ような芸術文化の力を、様々な社会課題に活かす施策を進めています。 例えば、物語の世界を表現したり、続きの物語を創作するような、心の中で想像したことを「かたち」 にする芸術文化の体験を通じて、幼い頃から読書や芸術文化に触れることが楽しいものという記憶を 刻み込むなど、自分と本という1対1の関係に、アーティストによる芸術文化の体験を組み合わせるこ とで、子どもと本を結びつけるとともに、芸術文化の活動の領域を広げることができます。 幼い頃から良質で多様な芸術文化に親しむ機会を充実させ、青少年の創造性、感性などを育むこ とは、文化創造の基盤づくりとしても重要な取組みであり、本市の文化振興計画においても、重点的 に取り組む事項として位置づけています。 【第2次大阪市文化振興計画 施策の方向性C「社会のための文化」、施策の方向性A「文化創造の基盤づくり」】
大阪市では、「(仮称)こども本の森 中之島」を、子どもたちが自由に利用できて、本や良質で多 様な芸術文化等に触れることが出来る文化施設とし、様々な本との出会いや、読書体験、芸術文 化体験を通して、子どもたちが豊かな感性を育み、その創造性を養い、自ら考える力を身に付ける場 をつくります。 なお、施設の機能や運営は、大阪市内にある子ども向け文化施設、図書館、官民の取組みとの 連携や役割分担等をふまえて設定していきます。
施設が建設される予定地である淀屋橋から難波橋の間は、大阪市中央公会堂や東洋陶 磁美術館など、重厚な歴史的建造物や博物館施設が集積し、その特徴から、中之島公園 再整備計画に基づいて「大阪の文化力が高まる交流と創造」エリアとして整備されてお り、水辺の涼感とバラの彩りや香りを楽しめる川沿いの散策路などにより回遊性が高 まっています。 また、「都市魅力創造戦略2020」においては、中之島地区を世界第一級の文化・観 光拠点として魅力向上を図っていく重点エリアと位置づけられており、官民の文化拠点 が集積されています。その中心に位置する中之島公園には、冬に行われる「OSAKA光 のルネサンス」など、多彩な文化的な催しに多くの人たちが訪れています。 大阪市の北区や西区をはじめとした市域中心部は人口・世帯数の増加率や出生率が高 い傾向(平成29年10月1日現在)にあります。また、中之島周辺地域も同様に増加傾向 にあり、そうした子どもや子育て世代が中之島公園を訪れる機会を創出することで、新 たな公園利用者の人の流れを作り出すことが可能です。
「(仮称)こども本の森 中之島」は、こうした中之島公園や周辺エリアの特性を活かしながら、 文化創造の基盤となる、乳幼児から中学生までをメインターゲットとした文化施設として開館し、エリア の魅力を高め、さらなる公園の活性化をはかるとともに、利用者の交流の機会の提供にも寄与する施 設としていきます。 中之島公園周辺図 東洋陶磁美術館 (仮称)こども 本の森 中之島 中之島図書館 中央公会堂 大阪市役所
知のワンダーランド ~知と冒険の森と、そこを旅するこどもたち~ 知のワンダーランド ~知と冒険の森と、そこを旅するこどもたち~ ①出会いと発見 本の楽しさ、本の力、本や芸術文化の魅力に気づいたり、見つけたりする場 ②冒険・探検 イメージスケッチ 未知の世界への好奇心をかきたて、 ワクワクさせる読書・芸術文化体験と創造 ③育てつなげる 想像力・創造力を育てる、 家族の絆を育てる 施設に関わる全ての人たちが 交流・協力しながら、成長していく施設 本や芸術文化を通じて人が交流する場づくり 中之島周辺の芸術文化拠点との ネットワークづくり