日本の大学における Critical Thinking 調査・研究

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日本の大学における Critical Thinking 調査・研究 (金田) 私たちは日本の大学における、Critical Thinking 調査、研究を行いました。 金田真未子・小西小百合・若林朝美・鮎貝春野・加藤名保子 亀山沙織・徳永矩子・藤村麻里・樋口木菜子・矢澤美紗子

1. 研究目的 2. 研究方法 3. 結果 4. 考察 5. まとめ 目次 (金田) 本日は、初めにCritical Thinkingについて説明してから、研究目的、方法、結果を報告します。 質問は最後に受け付けたいと思います。 調査結果を報告する前に、まず私たちがこの研究を行った動機をお話させて下さい。 ここにいる本研究のメンバーは全員、キャリアイングリッシュ課程の学生です。 みなさんご存知だと思いますが、キャリア課程は本学独自の英語特別プログラムであり、 登録されると、特別授業を受けることが出来ます。 私たちは2年次にCritical Thinkingの授業を履修し、その講義を通じて、 Critical Thinkingの楽しさや重要性を実感しました。 しかし、日本ではあまりCritical Thinkingは普及していません。 そこで、今回私たちは日本の大学におけるCritical Thinkingの調査を行うことにしました。

日本の四年制大学でCritical Thinkingの 授業を担当している教員に質問紙調査を実施 1. 研究目的 Critical Thinkingが日本に導入されたのは近 年 実態を知るための資料が充実していない そこで! 日本の四年制大学でCritical Thinkingの 授業を担当している教員に質問紙調査を実施 研究目的=Critical Thinkingの授業の実態調査

2. 研究方法①:対象者の選出法 調査対象者:日本の四年制大学の教員、127名 ①大学webシラバス検索機能(日本の4年制大学)を利用 2. 研究方法①:対象者の選出法 調査対象者:日本の四年制大学の教員、127名 ①大学webシラバス検索機能(日本の4年制大学)を利用 クリティカルシンキング、批判的思考、論理的思考の用語で 該当した授業の担当教員 ②Google検索機能を利用 各大学の正式名称及びクリティカルシンキング、批判的思考、論理的思考の用語で

2. 研究方法② 質問紙 送付 109部 2月 3月 4月 5月 回収数:31部 回収率28.4% 調査対象者 選出 質問紙 回収

3. 結果:教員が期待する学生の能力成長 考える姿勢より、考える取り組みを重視 思考の柔軟性:20.4% 知的好奇心:16.5% 知的懐疑心:16.5% 客観性:15.5% 追求心:13.6% 考える姿勢より、考える取り組みを重視

3. 結果:授業内容①-グループ討議- 相互学習による効果を期待

3. 結果:授業内容②-プレゼンテーション- 考えをまとめ・伝える能力を期待

3. 結果:授業内容③-課題- 自ら考えることを習慣とし、 身につけることを期待

3. 結果:Critical Thinkingを授業するとは? 期待 方法 思考の柔軟性・知的好奇心 知的懐疑心・客観性・追求心 グループ討議・ プレゼンテーション・ 課題の実施 教授が成長させたいと思っているこれらの能力に共通することは「能動性」 そこでグループ討議やプレゼンを取り入れている どれくらい教授が取り入れているかというと・・・

3. 結果:Critical Thinking発展のために今後何が必要か? 各項目は名詞節にしない方が理解しやすい? Ex)「教員の増加」→「教員が増えること」 ・ CRTの認知度が低い ・ 教科書の充実が求められている

4. 考察 多くの教員が、教科書の充実を望んでいる 考察:大学生向けの教科書が無い!! つまり 授業の形式:「繰り返しになるが、プレゼンやグループ討議のこと」

4. 考察 今回の調査 教科書のダブりがほとんどなかった =教科書のバイブルが存在しない

実際に授業を担当している教員にインタビュー Ⅴ 考察 実際に授業を担当している教員にインタビュー ・大学生向けの教科書        はある ・それらは、日本以外の学生に向けて作られた教科書の翻訳本である ・日本人の大学生向けの教科書はない!!!

Ⅵ まとめ:Critical Thinkingを授業するとは? 期待 方法 思考の柔軟性・知的好奇心 知的懐疑心・客観性・追求心 グループ討議・ プレゼンテーション・ 課題の実施 教授が成長させたいと思っているこれらの能力に共通することは「能動性」 そこでグループ討議やプレゼンを取り入れている どれくらい教授が取り入れているかというと・・・

日本人の大学生向けの教科書がないことが問題 Ⅵ まとめ:今後の検討課題 日本人の大学生向けの教科書がないことが問題 よって 「どのような教材が求められているのか」について 更に調査を進めること

お わ り

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