Water Quality Problems in Reservoirs and Rivers = 貯水池・河川における水質問題 = 都市基盤環境学域 准教授 横山勝英 助 教 山崎公子 教 授 小泉 明
Water Quality Problems in Reservoirs and Rivers Integrated Reservoir Management Monitoring of water quality and current Numerical forecasting Operation of quality control facilities Safe and Purity Tap Water Rainfall ☆Filter clogging ☆Toxin release at water treatment plants Nutrient and Sediment discharge ☆Eutrophication ☆Algal bloom ☆Flood-induced turbidity in water supply reservoirs
Nutrient and Sediment Discharge from River Basins ダム上流の河川に自動採水器と 濁度計を設置して連続モニタリング 洪水採水を実験室で分析 ・粒度分布 ・SS濃度 ・リン,窒素 ・TOC
Nutrient and Sediment Discharge from River Basins 流域面積が同程度のA・B川の水質を比較 平常時の窒素はA川が多い→集落排水 洪水時はB川が多い→山地斜面の浸食,自然由来の有機物 河川の負荷量は流域の土地利用の影響を強く受けている 洪水時の負荷量が河川水質にとっては支配的
Nutrient and Sediment Discharge from River Basins 一回の洪水期間における雨量と負荷量の関係を調べた 窒素負荷量とTOC(有機物量)は,総降雨量と高い相関を持つ ◆土地利用と斜面浸食の関係を明らかにすることが必要 ◆流域管理がダム貯水池にとっても重要
Water Quality and Flow patterns around a Floating Silt Curtain in a Reservoir アオコ発生 選択取水 濁水や栄養水の早期排出 分画フェンス アオコ 拡散防止
Water Quality and Flow patterns around a Floating Silt Curtain in a Reservoir 分画フェンスとは・・・ 水域工事の現場で使用される濁水防止用のビニールシート 貯水池を横断するように水面から水深10mまで設置される 25~35m ・流速鉛直分布の計測 フェンス上流にて水深25mまで ・水質鉛直分布の計測 フェンス上下流にて水深20mまで
Water Quality and Flow patterns around a Floating Silt Curtain in a Reservoir 表層水温・クロロフィルの経時変化(水深1m~5mの平均) 6/19 6/29 7/9 7/19 7/29 上流で常に表層水温が低い 普段は上流側の植物プランクトン増殖が抑制されている 洪水で栄養塩が供給されると一時的に植物プランクトンが増殖
Water Quality and Flow patterns around a Floating Silt Curtain in a Reservoir 7/29 河川水温 植物プランクトンの増殖を制限する要因 ・水温の低下 ・鉛直混合による表層集積の抑制 ◆分画フェンスは物質の拡散抑制という機能だけではなく,植物プランクトンが増殖しにくい物理環境を作り出している可能性がある フェンスの上流側では冷たい河川水がフェンスによって堰き止められて,水深2~10mの範囲で混合層が形成されている
Water Quality Problems in Reservoirs and Rivers 今後の計画 流域における洪水観測の継続, 土地利用と河川水質の関係考察 貯水池の全体的な流動構造の解明 数値計算の試行