東京大学空間情報科学研究センター 客員研究員

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オリエンテーション 0 介護・福祉業務における GIS 高度活用人材育成プログラ ム オリエンテーション 東京大学空間情報科学研究センター 客員研究員 今井 修.
目次 演習の概要 介護・福祉業務における戸別訪問業務の現状 GISの活用による訪問業務を高度化・効率化の方策
ロジカルライティング研修カリキュラム(例)
研修のめあて 授業記録、授業評価等に役立てるためのICT活用について理解し、ディジタルカメラ又はビデオカメラのデータ整理の方法について研修します。 福岡県教育センター 教員のICT授業活用力向上研修システム.
eL-Stat(地方自治体の統計業務支援窓口)の構築
静岡県ユビキタスネットワーク社会システム研究会 実施計画書
2013年度 香川県介護職員定着支援業務 教育体系策定ワークシート 【解説】
 テーマ別解説 中学校における 情報モラル指導の実際 千葉県八千代市立八千代中学校 校長 坂本 仁.
居宅介護支援事業所.
サービス管理責任者指導者養成研修会 行政職員研修テキスト 平成23年10月6・7日 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課.
1日目 10:25 【演習】 情報の収集とチームプレイの基本 -オリエンテーション- 松本 亜希子 障害者支援施設 虹の家.
本講義の目的・内容 タイトルなので説明省略(これから何を話すかを明確になるよう、タイトルを読み上げる)
生活支援 中央研修 H26.9.4(木)~5(金) 品川フロントビル会議室 H26.9.6(土)~7(日) JA共済ビルカンファレンスホール
Ⅱ.高齢者に係る地域アセスメントの    手法について
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(工程表)
はじめに 糖尿病の患者数も予備軍を含めて1600万人と増加しており、一方糖尿病専門医は3000人あまりとその診療能力には限界があります。糖尿病療養指導士はそのような中で必要不可欠な存在ではありますが、その資格の位置づけなど問題もあります。 現在約1万人の糖尿病療養指導士が活躍しており、第1回資格取得者は4年目を迎え5年の任期を目前とし、資格更新のために努力していると思われます。
研修者のための 研修セミナーへ ようこそ
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (5分) 【2】 ディスカッション(20分) 【3】 発表 (5分×6グループ=30分)
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (約5分) 【2】 ディスカッション(約30分)
ネームプレートに記載の記号がチーム番号で、1チーム2~3名で構成されています。 同じチームの人同士でひとつのPCを使ってください。
我々の考えるまちづくり ・理想の町、行政、体制とは.
Ⅲ.サービス開発の方法.
14回. まとめ 情報のまとめかた DBの利用 情報検索の留意点 情報検索と情報収集 68 基礎知識の必要性 68
地方におけるデータ活用人材の育成について
2日目 15:30~15:45〔15分〕 【講義】全体のまとめ 国立のぞみの園 志賀利一
介護・福祉分野におけるGIS活用推進に向けて
1年目(28年度)の取り組みから そこで2年目(29年度)は 要介護状態が悪化している方の再発予防は難しい
開発担当者:東京大学空間情報科学研究センター 特任教授 今井修
開発担当者:東京大学空間情報科学研究センター 特任教授 今井修
前回の振り返り 資料6 2日目のカリキュラムに入る前に、1日目を簡単に振り返ります。
1.保有データを自治体Webサイトで公開しよう①
ラップアップ 【地方公共団体向け】 開発担当者 :東京大学空間情報科学研究センター 特任教授 今井修 2018/11/8
ICT活用指導力チェックシート(小学校版)
住民組織活動を通じたソーシャル・キャピタルの醸成・活用にかかる 研修の進め方
GISとは・・・ データ処理演習(笹谷担当).
高齢者向け災害対策の検討 立命館大学文学部地理学専攻 教授 矢野桂司.
思考支援ツールを用いた 情報処理技術知識の学習方式
ワークショップ型研修の進め方 .
平成25年度オープンデータ実証実験 防災実証(概要)
室蘭市GIS情報の(一部)オープンデータ化事業
フィールドセンシング最終課題 総合政策学部2年 吉村 拓 70409634.
火山災害シナリオ シュミレーションの開発と試行
平成19年度青年部会「第2回~第4回研修会」(人材育成研修会)実施計画書
Mappin’ Drop 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 Mappin’ Drop 誕生の キッカケ
1.保有データを自治体Webサイトで公開しよう①
私立大学情報教育協会 研修運営委員長 南 雄三
オリエンテーション 【G空間事業者向け】 開発担当者 :東京大学空間情報科学研究センター 特任教授 今井修 2019/4/10
第4回目「これからの生涯学習推進の方向を探る」
東京都地域福祉支援計画の構成 東京における「地域共生社会」の実現 三つの理念の具現化 地域生活課題の解決 計画的な地域福祉の推進
心理科学・保健医療行動科学の視点に基づく
生活支援 中央研修 H26.9.4(木)~5(金) 品川フロントビル会議室 H26.9.6(土)~7(日) JA共済ビルカンファレンスホール
Ⅱ.高齢者に係る地域アセスメントの    手法について
資料2-2 平成26年度 第2回技術委員会資料 次年度検討テーマ案
地方公共団体向けオープンデータ手引書に関する主な指摘事項への対応内容一覧(1)
平成29年10月30日 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室
平成25年度オープンデータ実証実験 社会資本実証(概要)
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
佐世保市 保健福祉部 長寿社会課 生活支援体制整備事業 第2回 地域づくりを考える勉強会 佐世保市 第1層 生活支援コーディネーター 成冨努.
佐世保市 保健福祉部 長寿社会課 生活支援体制整備事業 第3回 地域づくりを考える勉強会 佐世保市 第1層 生活支援コーディネーター 成冨努.
1日目 10:25 テキストp.◯ 【演習】 情報の収集とチームプレイの基本 -オリエンテーション- 松本 亜希子 障害者支援施設 虹の家.
総務省の各部局について説明します 行政 管理局 行政 評価局 統計局 自治 行政局 自治 財政局 自治 税務局 消防庁
DATA METI構想を進めていくためのロードマップ(工程表)(案)
オープンデータ活用の推進に関する基本的な考え方 オープンデータ活用の推進に関する取り組み
【事前課題】研修企画案の提出 チームで研修企画案を作成し必ずご提出ください。 提出期限:6月19日(水)17:00
探究科スライド 教材No.10.
1日目 10:05~10:25〔20分〕 【講義】研修の意図と期待すること
●●市における教育ICT環境整備方針 (概要)
1.保有データを自治体Webサイトで公開しよう①
内部統制とは何か.
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東京大学空間情報科学研究センター 客員研究員 ラップアップ 東京大学空間情報科学研究センター 客員研究員 今井修

本研修会の振り返り1 オリエンテーション 介護・福祉業務におけるGIS活用の方法 GISとは何か,地理空間情報とは何か 空間的思考について 高齢者のデータ→アドレスマッチングで地図上に表示 福祉関連業務の広がりとGIS活用の可能性 相談・支援,戸別訪問,各種サービス,施設整備・運営,各種調査・計画 介護・福祉業務におけるGIS活用のあり方 各自治体の取り組み事例の紹介 介護・福祉業務におけるGIS活用にかかる課題 個人情報の取扱事例の紹介 ◆このページのポイント  ラップアップは、これまで学習した内容を受講生に定着させるために、キーワードを紹介し記憶に残るように説明する。  ◆説明手順  項目に沿って説明する。スライド1~3で10分。 ◆補足事項(スライド未掲載のデータやファクト等)  特になし。 ◆受講者への確認事項  一つずつ確認しながら進める。

高齢福祉関係の計画策定/政策立案のための基礎分析 本研修会の振り返り2 地理空間情報関連の個人情報保護等 個人情報,要援護者情報に対する基本的な考え方 それぞれの自治体で取りうる対応を例示 戸別訪問業務の高度化・効率化 介護・福祉業務における戸別訪問の現状 GIS活用による訪問業務の高度化・効率化 演習 高齢福祉関係の計画策定/政策立案のための基礎分析 高齢者分布の可視化 介護施設の表示 高齢者数の数え上げ ◆このページのポイント  ラップアップは、これまで学習した内容を受講生に定着させるために、キーワードを紹介し記憶に残るように説明する。  ◆説明手順  項目に沿って説明する。特に演習は、テーマに沿って必要な空間情報を集め、論理的なストーリを立てて、政策資料を作成する。この一連の処理が、空間的思考であることを理解してもらう。細かい設定の工夫等は、この際、あまり重要ではない(実際に説明資料にする際には、色使いはシンボルの設定などが必要となる)。  スライド1~3で10分。 ◆補足事項(スライド未掲載のデータやファクト等)  特になし。 ◆受講者への確認事項  一つずつ確認しながら進める。 

介護・福祉分野におけるGIS活用推進に向けて 本研修会の振り返り3 高齢向け災害対策の検討 避難を予測する:町丁字別人口と避難所を使ってネットワークアナリシス,収容人口と比較 Google Earth ストリートビューで見る 介護・福祉分野におけるGIS活用推進に向けて GISの活用可能性を理解 GISの活用を推進するためのステップを整理 ◆このページのポイント  ラップアップは、これまで学習した内容を受講生に定着させるために、キーワードを紹介し記憶に残るように説明する。  ◆説明手順  項目に沿って説明する。  「Google Earthストリートビューでみる」は、効果的な見せ方の一つについて学んだことを伝える(道路の周辺状況の理解が深まる、ArcGISのインストールされていないPCでも閲覧が可能になる等)  スライド1~3で10分。 ◆補足事項(スライド未掲載のデータやファクト等)  特になし。 ◆受講者への確認事項  一つずつ確認しながら進める。

次年度以降に実施して欲しい業務分野やテーマ ディスカッション・質疑 本研修会でよかった点 本研修会での課題 次年度以降に実施して欲しい業務分野やテーマ ◆このページのポイント  受講生に対して、本講習会の感想を出させる。 ◆説明手順  感想を聞いても出ない場合は、座席表を見て指名する。  受講生の感想を聞くことで、自分の感想を再確認する効果がある。  満足であれば、より強く満足感を得ることができる。(もちろん、課題があれば、その点も強まる)  本スライドで15分 ◆補足事項(スライド未掲載のデータやファクト等)  特になし ◆受講者への確認事項

戻ってからの取り組みについて 地方公共団体内での勉強会 各団体保有のGISに反映 各団体の人材育成プログラムに組み込み 地理空間情報の流通を図る横断的テーマを設定し、今回のカリキュラム内容を活用して下さい GISは、各課の保有する情報を「見える化」し、重ね合わせることにより共有化し、課題を絞り込み、対策の具体化に役立てる道具です 各団体保有のGISに反映 保有GIS機能の見直し(特にデータ流通機能) 各団体の人材育成プログラムに組み込み 自治体の人事ローテーションを考慮した体系的知識の一つに 情報交換ネットワークへの参加 SNS等を活用した自治体GISに関する情報交換ネットワークを構成している事例もあるため、それらへの参画も視野に入れる 住民と一緒に オープンガバメントの流れに乗って,地理空間情報の提供を進め、住民による地域課題解決力の向上に役立てる ◆このページのポイント  受講生が戻ったら,日常活動に埋もれてしまわないようにするための工夫を紹介する。  ◆説明手順  1)特に学んだ内容は、テキストなどがwebサイトで提供されるので、活用して欲しいことを伝える。  2)具体的な活動として、GISの取り組みが無いところでは、勉強会を立ち上げ、関心のある有志のネットワーク作りが効果的である。  ・既に個別型GISや統合型GISを導入している部門がある団体では、既存の検討会に参加することを進める。  ・特に統合型GISは、参加する各課が広がっていくことが大きな活動となっているので、参加しやすいであろう。  3)その結果として、福祉分野をテーマとした具体的活動が始まることが可能になる。  ・そして、福祉関係のデータの取扱ルールを定め、安心安全分野での活用を図ることで、効果を実感することができるであろう。  4)継続的な活動を実現させるためには、人材育成プログラムの中に位置づけられることが必要になる。  ・そのためには、GISが特定の部門のための道具ではなく、団体すべての活動に関係する道具であるという理解が必要である。  ・そのキーは、今回学んだ「空間的思考」である。  5)情報交流のネットワークを作ることが重要であり、団体や分野を超えて情報交換する場として、Facebookを使った情報交換のしくみとして、「自治体GIS活用推進グループ」のような事例があることを紹介する。  6)オープンガバメントの流れに乗り,地理空間情報の提供が広がり,住民による地域の課題解決力の向上に役立てることを考えてはどうか。 講習会で使ったGISをソフトと各団体で使っているGISをソフトは異なるため、演習で学んだ内容がすべて、個々の団体で実現できるわけではないが、GISが庁内情報の横断的利用をする道具として効果的であり、今後のGIS検討に反映させることができる、という点を強調する。  本スライドで5分 ◆補足事項(スライド未掲載のデータやファクト等)  地方公共団体向けの情報提供を具体的なサイトを見せて説明すると解りやすい。  国土政策局GISホームページ(http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/gis/)を紹介するのも有効である。 ◆受講者への確認事項  特になし。