INDEX衛星によるオーロラ微細構造のin-situ観測

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INDEX衛星によるオーロラ微細構造のin-situ観測 ---現状報告--- 2000年8月8日現在

INDEX衛星の観測目標 オーロラ微細構造を680km高度において観測する。 電子及びイオンのエネルギー分布を高空間分解能(80m程度)で測る。 オーロラを単色(3色)で高空間分解能で観測する。 背景電子密度、背景電子温度を高空間分解能で観測する。 オーロラの立体構造を地上とは異なる視点から観測する。 地上との同時観測により、発光の高度分布、降り込み粒子のエネルギー分布との関係を明らかにする。

理学観測機器および関係者 理学システム系 粒子計測器(ESA, ISA) 平原、向井 撮像装置(MAC) 坂野井、岡野 電流モニター(CRM) 岡田、江尻 理学システム系 笠羽、浅村 菊池(熱解析)、門倉(軌道計画)、麻生(ALIS共同)

INDEX衛星の主要諸元(1) ミッションライフ 3ヶ月以上 打ち上げ H-IIA 2002年6月~9月 衛星重量 50kg以内 ミッションライフ 3ヶ月以上 打ち上げ H-IIA 2002年6月~9月 衛星重量 50kg以内 軌道 近地点:680km 遠地点:680km 軌道傾斜角:98.6° 日陰率:35.7% 運用可能時間:1日あたり4パス 1パス辺り12分可視(EL=5°) 構造 440H×400×500

INDEX衛星の主要諸元(2) テレメータ Sバンド 8192bps@相模原 8192~128kbps@KSC 統合化制御系(ICU) CPU:SH-3(3重冗長しすてむ) クロック:8MHz/32MHz 理学データメモリ:10MB

ISA,ESAの主要諸元 視野 270°/10分割 サンプリング周期 10msec 空間解像度 約80m 視野 270°/10分割 サンプリング周期 10msec 空間解像度 約80m エネルギーレンジ ○○eV~○○eV

MACの主要諸元 CCD 冷却CCD用のチップ 656×494pixel 0℃で暗雑音3el/pixel・sec 粒子同時観測モード(磁力線沿い下方を見る) 153 el/pixel・sec・30kR 0.125km/pixel 1bin = 5 x 5 pixel の場合 625m × 625m 高度分布観測モード(磁力線に対して直角横方向を見る) 5.1 el/pixel・sec・1kR 261kmの高度範囲を0.3975km/pixelの解像度 記念撮影モード(高い空間解像度でスナップショットを撮る)

MAC取り付け図(1)

MAC、CRM取り付け図(2)

CRM主要諸元(1) 観測目的 オーロラ帯上空における背景電子温度、背景電子密度を衛星自身による擾乱を取り除いて、高空間分解能(80m程度)観測を行う。 主要観測パラメータ(極域高度700kmを仮定) 電子密度(Ne) 102 ~ 104 cm-3 電子温度(Te) 500K(0.05eV) から 5000K(0.5eV) センサー電極 3.5cm×3.5cmの平板電極×3対 入力インピーダンス 500kΩ アンプゲイン 50:1 サンプリング周波数 100Hz A/D変換ビット数 12bit/sample

CRM主要諸元(2) バイアス電圧 10msec × 32 step = 320msec

CRMで使用する電極 板厚:1.0t ガラスエポキシ材(FR-4)地のまま 金めっき+アクアダック処理:メッキ厚(TBD)

今後のスケジュール 2000年10月PM試験 2002年2月打ち上げ予定(1年延期の可能性大)