2015/11/08 俊和会 さつき訪問看護ステーション 玉井真由美 在宅医療助成勇美記念財団寄付講座シンポジウム 訪問看護師の仕事 2015/11/08 俊和会 さつき訪問看護ステーション 玉井真由美
自己紹介 1985年 1999年 2008年 2013年 看護師資格取得 病院に就職 脳外科病棟8年 救急外来4年 保健師資格取得 病院に就職 脳外科病棟8年 救急外来4年 保健師資格取得 訪問看護ステーションに就職 訪問看護認定看護師資格取得 上記資格認定更新
訪問看護師とは? 自宅等在宅療養の場に行く看護師 訪問看護師(Visiting Nurse) 訪問看護の制度 (1992年) 老人保健法の改正 老人訪問看護ステーション (1994年) 健康保険法の改正 対象者を老人以外にも広げる (2000年) 介護保険制度スタート 訪問看護は医療保険と介護保険にまたがって提供される
訪問看護の範囲 対象年齢 対象疾患 期間 いつから? いつまで? 提供時間 いつから? いつまで? 提供時間 0歳以上 特になし 退院直後から 病状の回復~旅立ち 基本は30分~90分
訪問看護を利用可能な保険 介護保険 健康保険
地域(地域包括支援センター):介護支援専門員 訪問看護導入の流れ 何かしらの病気や障がいにより在宅での生活に不便や不 安覚える(本人が・・・、または周囲の人が・・・) 看護師の介入が必要と判断 訪問看護ステーションへ依頼 面談等をおこないサービス提供開始 相談 病院:医師 保健所:保健師 地域(地域包括支援センター):介護支援専門員
訪問看護の内容 訪問看護計画の作成と説明 報告書の作成 病状、障がいの観察 清拭・洗髪等による清潔の保持 食事および排泄など日常生活の援助 リハビリテーション 認知症の看護 カテーテル等の管理 療養生活や介護方法についての指導・相談業務 ターミナルケア その他、医師の指示による医療処置 環境調整 各関係機関との連携
訪問看護の実際① 【床ずれ(褥瘡)のケア】 動けないことで起きる皮膚の損傷 日常生活では痛くて座ることができずベッド上での生活 さらに動くことが少なくなっていく
訪問看護の実際① 【看護師の頭の中】 傷口が圧迫すると回復の阻害にならないか? お尻の近くで細菌によって悪化しないか? 家族はケアできるだけのスキルはあるか? 【実際におこなった看護】 体にあった寝具を選定する 薬の調整(医師に相談) 過ごし方の体勢の検討(リハビリと協働) 家族ができるようにケアの指導
訪問看護の実際① 【床ずれ(褥瘡)のケアの結果】 傷の痛みがなくなり車椅子に乗ることができた 車椅子で過ごせる時間も増え、デイサービスへ行けるよう になった
訪問看護の実際② 【薬の管理】 薬の量・回数が多くわかりにくい カレンダー等に添付することで飲み忘れを防止 しかし、認知症の方には混乱の要因にもなる
訪問看護の実際② 【看護師の頭の中】 認知症などの病気の特性 その人の生活背景や習慣を ふまえその方に合った方法で 一緒に工夫していく
訪問看護の実際② 【実際におこなった看護】 木曜日始まり 本人が気になる症状の薬 定期薬の飲み忘れ 飲む時間帯 【実際におこなった看護】 木曜日始まり 本人が気になる症状の薬 定期薬の飲み忘れ 飲む時間帯 上から順に飲んでいく 内容を記載 一包化(医師へ依頼) サービス事業者のいる朝に集約
訪問看護の実際③ 自宅で看取りたい ご本人とご家族の意思と 選択を尊重する 24時間体制で支援する。 看取りに向けての家族介 護の方法を提案する 亡くなられた後のご本人、 ご家族をケアする。
訪問看護の実際③ エンゼルケア ・着せたいと思う衣服を 家族が選ぶ。 家族が選ぶ。 一緒に故人の頭を洗っ たり、髭を剃ったり、体を 拭いたりして体を清める。 故人の思い出を語りなが ら、一緒に故人を偲ぶ 在宅看取りを決意したし たご家族の選択を
訪問看護の実際③ 【在宅での看取り】 地域包括ケアシステムにより在宅での看取り多くなる 家族だけで在宅での介護は不安 本人、家族は「できるだけ家で過ごしたい」
訪問看護の実際③ 【実際におこなう看護】 24時間体制で支援 看取りに向けての家族介護の方法を提案 亡くなられた後の本人、家族をケア
訪問看護の実際③ 【亡くなってからもケアは続く】 エンゼルケア 一緒に故人の頭を洗ったり、髭を剃ったり、体を拭い たりして体を清める グリーフケア 故人の思い出を語りながら、一緒に故人を偲ぶ
訪問看護の実際③ 【在宅看取りで大切にしていること】 本人と家族の意思と選択を尊重する
訪問看護師の使命 病気、障害があっても最期まで自分の思うように生活す ることを支援する。 看護師は「病気のこと」「生活のこと」「薬のこと」「家族の こと」「体のこと」 ↓ トータル的な視点で看て一緒に考えて適切なケアを行 う 看護師よりももっと専門的な視点を持つ人につなげるこ とができるーヘルパー リハビリ