今後の音声圧縮技術について 鈴木 誠人
目的 近年、ipodなどのデジタルオーディオプレイヤーの普及から楽曲をデータとして扱う人や、音楽配信を利用する人が増加している。それに伴い、様々な音声圧縮技術が開発されている。そこで、音楽配信で採用されている音声圧縮技術を調査し、今後主流になり得る音声圧縮技術の検討を行う。
音楽配信ソフトと圧縮技術
音声圧縮の原理 最小可聴限界以下の音声データを削除 マスキング効果を利用して聞こえない音声データを削除
最小可聴限界 静寂時に聞くことができる音圧の範囲のこと
マスキング効果 周囲で大きな音が鳴っているとき、小さい音がかき消されてしまうこと
ATRAC3 ソニーが開発したオーディオの非可逆圧縮技術 音声信号を帯域分割フィルタで4つの周波数帯域に分割 音の成分を2種類に分けて形状ごとに効率的に圧縮 パソコン上で音楽ファイルとして利用されることが多い
WMA 無圧縮の音声を通常の試聴に耐えられる範囲で約1/20程度に圧縮することができる デジタル著作権管理を標準で備える 音楽配信で多く利用される
AAC 映像圧縮規格MPEG-2またはMPEG-4で使われる音声圧縮方式 圧縮率、音質共にMP3を上回る ipod、PSPなどで再生可能 iTunes Music Storeでは配信楽曲にAAC形式が採用されている
HE-AAC AAC系列でもっとも新しい圧縮方式 AACの約半分の容量で同等の音質を再現できる 着うたや、着うたフル、LISMOに使用されている
LISMOの特徴 CDからの音楽データも転送可能 パソコンでダウンロードした音楽データも転送可能 ジャケット、歌詞カードもダウンロード可能 代金は携帯料金として支払い ダウンロードした着うたフルはパソコンにバックアップ可能
まとめ(今後の予想) AAC、HE-AACが主流に? ipodの爆発的普及 LISMOユーザの増加 現在主流のMP3よりも高圧縮率で高音質
ご清聴ありがとうございます