か行編 ことわざ 諺は俚諺(りげん)ともいう。.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 最終発表 模擬授業について 2205/11/17 知識情報工学専攻 修士 1 年 平野幸児.
Advertisements

消費者被害に巻き込まれないための正しい対応を選ぼうー① 詐欺サイトでのショッピング 本文を読んで、正しい対応策を下の A ~ C の中から選びましょう。 2. プリペイド購入詐欺 ブランド品などが買えるサイトで商品を注文した後、代 金を支払ったのに品物が届かなかったり、届いても粗悪 品(コピー商品)だったりする詐欺です。驚くほど安い.
10 分で防災 -地震・津波-. 防災とは ⇒災害を防ぐこと 災害とは ⇒大雨・暴風・地震・津波・火山など によっておきる被害 防災の目的 ⇒自分の命を守ること まわりの人の命を守ること 防災について考える.
信心を抱くということ... 信心を抱くということは、神の意志について未だに理解 できなかったり、それがたとえ私たちを喜ばせてくれる ものでなかったとしても、受け入れることです。 もし私たちに、神と同じように全てを出発点からその結 末まで見る能力があったとしたら、どうして私たちの人 生が慣れない道や私たちの理解や望みと相反する道をた.
~「びっくり反応」について知りましょう~. そのとき、どこにいた? 何をしていたのかな? だれかそばにいたの? けがはなかったかな? びっくりしたよね・・・・。 いたいところがあったら、大人にいってくださ い。 なおしてあげます。 となりにいる友達、大人にお話をしましょう。
プレゼンテーション - 技能が必要な理由 - 神奈川大学経済学部 経済情報処理 I 平成 22 年度.
適切な語を用いる. 元の文章 メールは文書が全てなので御座いまして、 メイルで何かを依頼する場合には、其れ の内容を文で明晰に書く事が貴重なので 有るから「其れ以上詳細に記帳せずとも、 受信者は必ずや内容を考察してくれるに 違いない」と判断して居ると予定外の娯 解を産む事が有るから注意する事が必修。
小さなピカソたちの夢 本当にあった話だよ. 生まれた時から口の中に障害があったなお 君は、食べる事も話す事もうまくできない ダウン症の男の子。 赤ん坊の頃から何度も手術を受け言語指導 や手作りの絵カードや写真を使って長い年 月、訓練を続けてきましたが効果は少しも 現れず、お母さんは なお君から「お母さ.
貝原益軒の養生訓だ 300年前に 84歳まで生きた しゃべりすぎたら いけない いつも穏やかで楽しい 気持ちでいよう キリスト教に 欠けているのは こういうところである.
がん患者の意思決定について がん患者の意思決定と、その過 程、要因について知る がん患者の意思決定への支援に ついて考える 先端侵襲緩和ケア 看護学 芦沢 佳津美.
昇格考試学科試験問題 少年部 初段編 少林寺拳法は人づくりのための行である 学科試験の準備資料 名古屋なるこ道院.
善を行なって苦しみを 受けた時に役立つ武装
うわさ.
PROVERB ことわざ.
こどものための日 정혜인.
第9章 ファイナンスの基本的な分析手法 ファイナンスの分析手法は、人々が金融市場に参加する際の意思決定に役立つ 扱うトピックは
面接時の注意点 平成17年2月28日(月) 3021教室.
日常の中の危険 ~危険を知ることで安全を守る~
メニューの数学 Lauren Bartlett.
1.間 Selama 休みの間、ずっと家にいて好きな小説を読んでいました。 私が買い物している間、ここで待っていてください。
心理学 底知れない複雑な分野 12年3組3番  原 優子.
産業組織論入門 5 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2013年11月28日
ミクロ経済学10 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2013年6月17日
Da un commento di Chiara Lubich - Adattamento Centro Gen 3
すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」
『なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント』 第1章 知識は、実行しなければ価値がない
クイズ 「インターネットを使う前に」 ネチケット(情報モラル)について学ぼう.
沈黙の文化について 201100661 김 오윤.
日本神話 ~ひょんなことから日本は生まれた~ 11-1-13  田中亮祐.
経済学入門 11 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2015年7月2日
現金輸送車強奪事件について.
補助動詞 補助動詞とは助詞「て」「で」を通して他の語の後につけて一定の文法的な意味を付加する働きをする動詞のことである。
勝馬の郷土料理について 5年生.
第六次 基础练习5.
情報学部のWebサイトを考える 2007年5月14日 石上隆達.
すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」
ミクロ経済学 7 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2014年6月9日
ことわざ クイズ.
決して他人事ではありません。毎年大きな地震が来ています。
【会議の進め方】会議の定義:問題を解決する場であり情報を共有する場ではない 作成:増永寛之
作者: グイノ・ジェラール 音楽: The lonely shepherd 作曲者: Gheorghe Zamfir クリックをしてください
産業経済学A 11 丹野忠晋 拓殖大学政経学部 2016年12月5日
患者さん 歯科衛生士 受付 歯科技工士 歯科医師 はじめに 当院は患者さんの“健康”に目を向け、
理論試験速報 理論問題部会長 鈴木 亨 先生 (筑波大学附属高等学校) にインタビュー.
産業組織論 3 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2014年12月24日
も  じ ま ほう 文字の魔法 文字の魔法、っていったいなんでしょう? 文字は、ものすごい魔法を持っているんですよ。
薬物乱用と健康 あなたはNOとはっきりいえますか・・・  .
インターネット上のコミュニケーションの 特徴について 正確な情報伝達が可能 気持ちが伝わりづらいという欠点も まとめ
一流老人の条件 民生児童委員 山田.
初回授業オリエンテーション 理科(生物) 大野 智久.
公益社団法人 日本青年会議所 道徳教育推進委員会 おや どう 今日からやれる親道.
(相互に利益を得、円満な関係で良い結果を得る)の関係です。
「人生100年時代」に求められるスキル 【OS】 【アプリ】 人生100年時代の働き手は、【アプリ】と【OS】を
ゲームの秘密を探ろう 第1時 小学校 学年 ひみつ さぐ ぼくはミクシって いうんだ。 いっしょにゲームのことかんがえようね
受講日:   月  日 暗黙知の見える化ワーク 第1回 コミュニケーションとは.
教師にとっての「生の質」 青木直子(大阪大学).
一年間を振り返って 有友 直哉 1番.
腹が減っては戦はできぬ!!! 武士の生活 6年 芙蓉組   田中 美穂            .
超短期トレードで生き残るためのテクニックと考え方
信頼の構造 原 謙治 2004/10/13.
わからないことを人に聞くのはちょっと恥ずかしいことだけれども、聞かないで一生わからないままというのはもっと恥じだ。
事前指示書作成における当院血液透析患者の現状意思調査
マーケティング.
2017 Presents.
回帰分析入門 経済データ解析 2011年度.
タウンモビリティを通じて.
うりずん+インターンシップ 社会人基礎力フィードバック表
礼拝が始まる前に ダニエル10:1~21 をお読みください
いのち の 言葉 2013年3月.
デフュージングの流れ デフュージング説明資料 (ver2、H23.3/18一部変更) 気軽に 感じたことを 話してみる 事案の確認
Presentation transcript:

か行編 ことわざ 諺は俚諺(りげん)ともいう。

か行のことわざと その意味を知ろう。 教訓と知識

風が吹けば 桶屋が儲かる おけ や もう かぜ ふ 【意味】 あることが原因となって、その影響がめぐりめぐって意外なところに及ぶことの例え。 また、あてにならない期待をすることの例え。 「大風が吹けば桶屋が儲かる」ともいう。 風が吹けば 桶屋が儲かる おけ や    もう かぜ    ふ 大風が吹けば土ぼこりが立って目に入り病んで目の不自由な人が増える。 目の不自由な人は三味線で生計を立てようとするので、三味線の胴に張る猫の皮の需要が増える(中世の盲人は三味線などの音曲を生業とすることが多かった。)。 そのため猫の数が減少し、猫が捕まえる鼠の数が増える。 鼠は桶をかじるため桶がよく売れるようになり、桶屋が儲かるという話から。

風邪は万病の因 かぜ まんびょう もと 【意味】 風邪はあらゆる病気を引き起こす原因になるから、用心が必要であるということ。 「因」は、「元」「本」とも書く。 「風邪は百病の長」「風邪は百病の元」とも。 風邪は万病の因   かぜ     まんびょう  もと 風邪は誰もがひくものだと軽視されがちだが、こじれると様々な合併症を引き起こすことから。たかが風邪と甘く考えないように戒める言葉。

火中の栗を拾う かちゅう くり ひろ 【意味】 自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒す例え。 また、あえて困難なことに身を乗り出すことの例え。 火中の栗を拾う  かちゅう  くり ひろ 十七世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌが『イソップ物語』を基にした寓話で、ずるい猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾ったが、栗は猿に食べられてしまい、猫はやけどをしただけだったという話から生まれたフランスのことわざ。

勝って兜の緒を締めよ か かぶと お し 【意味】 戦いに勝っても油断しないで心を引き締めよという教え。 成功したからといって気をゆるめず、さらに心を引き締めろという戒め。 勝って兜の緒を締めよ か     かぶと  お   し 戦いに勝って、ほっと一息ついて兜を脱いだとき、ふいに敵が襲ってくるとも限らないから、勝ったとしても油断せず、さらに用心せよという意味から。

河童の川流れ かっぱ かわなが 【意味】 どんな名人や達人でも、時には失敗することがあることの例え。  かっぱ   かわなが 泳ぎの上手な河童であっても時には川に押し流されるように、何かの名人と呼ばれるような人でも、時には失敗するということ。弘法にも筆の誤り。猿も木から落ちる。

勝てば官軍、 負ければ賊軍 ま ぞくぐん か かんぐん 【意味】 勝った方が正義に、負けた方が不義となる。 道理はどうあれ、何事も強者や勝者が正義とされることの例え。 「勝てば官軍」とだけ用いられることが多い。 勝てば官軍、 負ければ賊軍 ま           ぞくぐん か        かんぐん 物事は勝敗によって正邪善悪が決まるということ。 「官軍」とは、時の朝廷や政府に味方する軍勢のことで、明治維新で敗れた幕府は賊軍の汚名に泣いたという。 「賊軍」は「官軍」の反語で、朝廷や政府の意思にそぐわないとされた側の軍のこと。

壁に耳あり 障子に目あり しょうじ め かべ みみ 【意味】 いつどこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、隠し事は注意せよということ。 秘密が漏れやすいことの例え。 壁に耳あり 障子に目あり しょうじ   め かべ みみ こっそり話しているつもりの密談でも、誰かが壁に耳をあてて聞いているかもしれないし、障子に穴をあけて覗き見しているかもしれないことから、隠し事を話すときは注意するべきだということ。

鴨が葱を背負って来る かも ねぎ しょ く 【意味】 好都合が重なって、ますます都合の良い状況になることの例え。 「鴨葱」と省略されることもある。 鴨が葱を背負って来る かも  ねぎ    しょ       く 鴨鍋に必要な鴨が、葱を背負ってやって来てくれれば、すぐに食べられて好都合であることから。 多くは、お人好しが、こちらの利益になる材料を持ってくることを言う。おあつらえむきであることのたとえ。

【意味】 人から聞いた話と、実際に見るのとでは大きな違いがあるということ。 聞いて極楽見て地獄 き ごくらくみ じごく 見ると聞くとは大違い

聞くは一時の恥、 聞かぬは一生の恥 き いっしょう はじ き いっとき はじ 【意味】 知らないことを聞くのはほんの一時の恥で済むが、聞かずに知らないまま過ごすのは一生恥ずかしいということ。 知らない事は積極的に質問すべきという教え。 「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」とも。 聞くは一時の恥、 聞かぬは一生の恥 き           いっしょう  はじ き         いっとき   はじ 知らないことを恥ずかしがったり知ったかぶったりせずに、素直に聞いて学ぶべきだという教え。 「一時の恥」は「一旦の恥」ともいう。

撃たれまい 雉も鳴かずば う きじ な 【意味】 余計なことを言ったばかりに、自ら災いを招くことの例え。 「打たれまい/射たれまい」とも書く。 また、「鳴かずば雉も撃たれまい」 「鳥も鳴かずば撃たれまい」ともいう。 撃たれまい う 雉も鳴かずば きじ な 雉は鳴かなければ居所を知られず、撃たれることもなかったのにという意味から、無用な発言をしたために、自ら災いを招くことをいう。

九死に一生を得る きゅうし いっしょう え 【意味】 ほとんど助かる見込みのない危険な状態から、かろうじて助かることの例え。 きゅうし      いっしょう    え 【意味】 ほとんど助かる見込みのない危険な状態から、かろうじて助かることの例え。 「得る」は「うる」とも読む。 九死に一生を得る 「九死」とは、九分通り助からない命という意味。残り一分しか助かる見込みがない命(生)を拾う幸運のことをいう。 「九死一生」「万死に一生を得る」「万死の中に一生を得」「万死を出でて一生に遇う」ともいう。

飛び降りる 清水の舞台から と お きよみず ぶたい 【意味】 思い切って大きな決断をすることの例え。 と      お 清水の舞台から きよみず    ぶたい 「清水」とは、京都市東山区にある音羽山清水寺のことで、北法相宗の総本山。 清水寺には高い崖に張り出して作られた舞台があり、その崖から飛び降りると所願成就のときに怪我をせずに済み、もしくは死んで成仏できるといわれ、身を投げる者が絶えなかったという。 その舞台から飛び降りるほど、必死の覚悟で実行するという意味。 多くは値段の高い物を買うときや、値段を大きくまけるときなどに使われる。

木を見て森を見ず き み もり み 【意味】 物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと。 小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことの例え。 木を見て森を見ず き み    もり    み 英語のことわざ「You cannot see the wood for the trees.」の訳。 一本一本の木に注意を奪われると、森全体を見ないことから。

腐っても鯛 くさ たい 【意味】 優れたものは、痛んでもそれなりの値打ちがあるという例え。 「腐っても鯛の骨」ともいう。 くさ         たい すぐれた素質や価値を持つものは、多少悪い状態になっても、それなりの価値がある。 鯛は味も良く姿の美しい「めでたい」とされる吉事の魚で、その鯛が仮に腐ろうとも鯛は鯛であることに変わりはないという所以から。

口は災いの元 くち わざわ もと 【意味】 不用意な発言は自分自身に災いを招く結果になるから、言葉は十分に慎むべきという戒め。 「口は禍の元」とも書く。 また、「口は禍の門」ともいう。 口は災いの元 くち  わざわ     もと 不用意な発言は身を滅ぼす要因となることもあり、言葉が自らに災難をもたらすことも多い。 うかつに言葉を発するべきではないという戒め。 『古今事文類集・後集』に「口は是れ禍の門、舌は是れ身を斬るの刀なり(うかつなことを言うと禍が起きる、舌は槍よりも多く身を傷つける)」とあるのに基づく。

苦しい時の神頼み くる とき かみだの 【意味】 日頃は神や仏に信仰心のない者が、苦しい時や困った時や災難にあったりした時にだけ、神や仏に頼って助けを求めて祈ること。 あまり付き合いのない人などに、困った時だけ頼ろうとすること。 「困った時の神頼み」などともいう。 苦しい時の神頼み くる      とき   かみだの 困窮し追い詰められた時にだけ、ふだんは神仏のことなど思い浮かべることすらないような者が、ひたすらそれを拝み倒し頼ろうとすることの身勝手さをいう。 転じて、いつも知らん顔をしている者が、自分が困った時にだけその人に頼ろうとすること。 「神頼み」の「神」の部分を、ここぞというときに頼れる人に置き換えていうこともある。

近寄らず 君子危うきに ちか よ くん し あや 【意味】 君子はいつも慎ましく、危険は冒さない。 教養があり徳がある者は、自分の行動を慎むため、危険なことには近寄らないということ。 「君子危うきにのぞまず」ともいう。 近寄らず ちか よ 君子危うきに くん し あや 「君子」とは、学識・人格ともに優れ、徳のある人のこと。 正確な出典は不明であるが、『春秋公羊伝』には「君子不近刑人」とあり、これが元になっているという説がある。

芸は身を助ける げい み たす 【意味】 身につけた技能はいざと言うときに役立つことがある。 一芸を身につけておくと、いざというとき生計を助けることもあるということ。 「芸は身を助く」「芸が身を助ける」とも。 芸は身を助ける げい    み    たす 身についた技芸があれば、何かの折に役に立ち、時には生計を立てる元になることもある。「助く」は「助ける」の文語形。

光陰矢の如し こういん や ごと 【意味】 月日の経つのがとても早いことの例え。 「光陰流水の如し」「光陰逝水の如し」とも。 こういん や    ごと 月日の経つのはあっという間で二度と戻ってこないから、無為に送るべきではないという戒めを含んでいる。 「光」は日、「陰」は月の意味で、「光陰」は月日や時間を表す。

後悔先に立たず こうかいさき た 【意味】 すでに終わったことを、いくら後で悔やんでも取り返しがつかないということ。 こうかいさき    た すんでいることを後から後悔しても取り返しがつかないので、事前に十分注意しなさいという教え。 「後の悔い(のちのくい)先に立たず」ともいう。

郷に入っては郷に従え ごう い ごう したが 【意味】 場所によって風俗や習慣が違うので、住む土地の習慣や慣習に従うのがよいということ。 また、ある組織に属したときは、その組織の規律に従うべきだということ。 「郷に入りては郷に従え」などともいう。 郷に入っては郷に従え ごう   い       ごう  したが 『童子教』の「郷に入りては而ち郷に随い、俗に入りては而ち俗に随う」から。 「郷」とは、村里や地方・田舎の意味。「郷に入りては郷に従う」「郷に入っては郷に従う」ともいう。

弘法にも筆の誤り こうぼう ふで あやま 【意味】 弘法大師のような書の名人でも、時には書き損じることがある。 どんな名人・達人にも、時には失敗することがあるという例え。 「弘法も筆の誤り」ともいう。 弘法にも筆の誤り こうぼう      ふで  あやま 弘法大師は、平安時代初期の僧、空海のことで、真言宗の開祖である。書の達人としても知られていた。橘逸勢、嵯峨天皇と共に三筆と称される一人。 空海が嵯峨天皇からの勅命により應天門(応天門)の扁額を書いた際、「應」の一画目の点を書き忘れ、まだれをがんだれにしてしまったが、空海は掲げられた額を降ろさずに筆を投げつけて書き足したという伝承に由来する。

転ばぬ先の杖 ころ さき つえ 【意味】 失敗しないように、万が一に備えて十分な準備をしておくことの例え。 ころ  さき   つえ 転んでから杖を用意しても何の意味もなさない。転ぶ前に用心して手に杖を持つべきだということ。 「先」とは、ある基準より前(時間的に)という意味。