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Published byえみ かいじ Modified 約 8 年前
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価格戦略と収益モデル 最適な価格の設定 1
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対価の名称と構造 物的製品の場合 – 代金・値段 銀行サービスの場合 – 手数料 携帯電話サービスの場合 – 基本料金 – 通話料 – 通信料 – 他 2
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効果的な価格戦略 収益を管理して、利益目標の達成を目指 すもの コストや競合サービスの価格、顧客価値 を十分に把握する必要がある サービスにおいてはコストの算出は困難 で固定費を適切に按分することは困難 競合サービスとの比較が困難 価格体系も複雑で分かりにくい 3
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価格設定の困難さ コスト・プラス法による価格設定におい ては原価の算出が必須 物的製品の場合、取引される対象が明確 であり、そのため製造コストや物流コス トなどの原価を算出することが可能とな る サービス財では取引の対象となる対象が 所有権の概念を持たないためプロセスや コストの算出が困難 4
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需給調整と価格 多くの場合サービス財は在庫として保管 することができない そのため、在庫による需給調整ができな い 対応策として適切な価格設定による需給 調整を図る必要が必要となる 待ち時間や接触時間の短縮にも価値があ りより高い価格の設定が可能となる場合 もある 5
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価格設定の目的 収益と利益の確保 – 利益の追求 – コストの回収 需要喚起 顧客基盤の確立 6
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収益と利益の確保 営利企業は長期的な収益・最終利益の最大化 を目指す 収益目標は部門別・地域別・客層別などで設 定される それぞれの分類においてコスト、価格弾力性、 競争状況、顧客価値の把握がなされる サービス提供能力の調整が難しい場合は、常 に最大限のサービス提供能力を発揮した利益 確保を目指す – ホテルの客室など 7
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需要喚起 サービス利用者を増やすことを最大の目 的とする場合 エンターテイメント、スポーツ観戦など は施設・競技場などが満員になると雰囲 気が盛り上がる 8
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顧客基盤の確立 初期投資が膨大な場合、継続利用による 多額の収益が上がる場合 マーケットリーダになれば顧客一人あた りのコストが低くなるため多数の顧客を 集めることによるメリットが大きくなる 市場浸透価格戦略がとられる場合が多い 9
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価格戦略における 3 つの基準 コスト – コストは回収しなければならない下限価格 顧客価値 – 顧客価値は上限価格 市場競争 – 類似サービス、代替サービスの価格 10
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コストと顧客価値と市場競争 上限価格 下限価格 代替サービスの価格 11
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コストに基づく価格設定 物的製品と比較するとサービス提供に必 要なコスト計算は難しい 一般に、サービス業では製造業に比べて 変動費に対する固定費の割合が大きい – 固定費(間接費) 人件費、施設の減価償却費や維持費など常に発生 する費用 – 変動費(直接費) 原材料費など生産量に比例して変化する費用 12
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原価の算出法 従来の原価計算方式 – 原材料費や人件費などの直接費の管理に重点 – 製造業では間接費がコスト全体に占める比率 が低い 活動基準原価 – 間接費を活動単位に分割して、個々の活動ご との基準を用いてコストを算出し、原価計算 を行う 13
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活動基準原価計算 サービス財では製品を構成する要素ごと にコストを算出できるため最適 サービスを構成している要素別、プロセ ス別にコストの算出が可能 サービス・オペレーションに必要な要素 とそれ以外の区別は重要 サービスオペレーションに必要な要素は コストカットの対象にしてはならない 14
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コストと顧客価値 コストを収支面だけでとらえてはならな い それぞれの活動は顧客価値を創造する活 動の一つとして認識しなくてはならない コストはそれによって生まれる顧客価値 と比較して考えるべき 顧客価値を考慮せずにコストだけを管理 するのはバランスを欠く 問題はコスト管理ではなく、顧客価値を 創造しない行為が行われていること 15
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競争に基づく価格設定 サービスが全く同質またはほとんど差が ない場合、他社の価格に注目しその動き に追随する。 サービスに差がないため顧客は最も安い 価格のサービスを選ぶ サービスの単位当たりのコストが最も低 い企業が競争上優位となり、価格リー ダーシップをとる 16
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競争が激化する要因 競合サービスの増加 代替サービスの増加 競合サービスや代替サービスの提供範囲 の拡大 業界内のサービス提供能力の増大 17
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価格競争が起こりにくい条件 時間や労力などを重視している場合 人間関係が重視される場合 契約変更に伴う支出が大きい場合 時間と場所の制約が大きい場合 18
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競争に基づく価格設定の問題点 競合サービスの価格に同調しているとコ ストすら回収できない価格設定をする場 合がある 顧客にとっての金銭的コストと非金銭的 コスト、スイッチング・コストをサービ スごとに把握し、比較することが重要 時間と場所の影響を考慮し競合サービス のサービス提供能力を考慮しなくてはな らない 19
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価値に基づく価格設定 顧客は自分自身が感じる価値以上の料金 を支払おうとはしない 適切な価格設定には顧客から見たサービ ス価値を把握する必要がある 20
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3種類の価値 ①価①価値とは価格が安いこと ②価②価値とはある製品に求めるもの ③価③価値とは代金を払って得る品質 ④価④価値とは払ったものと得たものの差 21
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純粋価値 全体価値 知覚ベネ フィットの総 和 知覚コス トの総和 純粋価値 22
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全体価値と知覚コスト 全体価値 知覚ベネフィットの総和 知覚コスト の総和
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全体価値の向上の 4 つの戦略 ① 不確実性の低減 ② 顧客との関係強化 ③ コスト・リーダーシップ ④ 知覚価値のマネジメント 24
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不確実性の低減 ベネフィットに基づく価格設定 – 顧客にベネフィットを提供している要素を考 慮して価格を設定 – 成果に対して価格を設定するもの 定額制 – あらかじめ固定価格を設定 – 予想以上のコストが発生した場合の負担は サービス提供側 25
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顧客との関係強化 戦略的に、価格と価格以外の魅力を顧客 に提示 顧客との関係を強化できるようなサービ スの提供方法の模索 – 大量購入による割引 – 複数のサービス利用による割引 26
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コスト・リーダーシップ 低価格でのサービスの提供 予算が限られている顧客には魅力的 低価格でも十分に満足できる、価値ある サービスであることを認識してもらう必 要がある サービス提供側の利益を護るためにコス トは低く抑えなくてはならない 27
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知覚価値のマネジメント 価値は主観的なものであり、すべての顧 客がサービスの品質や価値を評価できる ものではない 信頼属性の高い場合、特にその傾向は強 くなる 信頼属性の高いサービスの場合は所要時 間、調査の必要性、専門知識の必要性、 進捗状況などを顧客に伝えサービスを理 解させなくてはならない 28
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金銭的コストと非金銭的コスト 金銭的コスト – サービスそのものの価格 – サービス以外の金銭的コスト 非金銭的コスト – 時間的コスト – 身体的コスト – 心理的コスト – 感覚的コスト 29
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価格フェンスの設計 より高額でサービスを購入する顧客層の 存在 実質的に同じ商品であっても顧客によっ て価格を変える サービスに対する評価に応じて顧客を区 分し、グループ間に「フェンス」を設け、 高く評価するグループが低価格でサービ スを利用できないようにする 30
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価格フェンスの種類 物理的価格フェンス – 基本的サービス内容 – アメニティ – サービス・レベル 論理的価格フェンス – 取引特性 – サービス消費の特性 – 顧客の特性 31
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