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Published byきよたつ そめや Modified 約 7 年前
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聖隷三方原病院 浜松がんサポートセンター 井村 千鶴 聖隷三方原病院 ホスピス 天野 功二 浜松医科大学医学部附属病院 山田 絵莉子
2009/1/27 OPTIM 緩和ケアセミナー 家族ケア 聖隷三方原病院 浜松がんサポートセンター 井村 千鶴 聖隷三方原病院 ホスピス 天野 功二 浜松医科大学医学部附属病院 山田 絵莉子
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本日のメニュー Ⅰ 緩和ケアにおける家族ケア Ⅱ がん患者を家族に持つ子ども達のケア Ⅲ チャイルド・ライフとグリーフケア
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家族とは 家族とは,絆を共有し,情緒的な親密さによって互いに結びついた,しかも,家族であると自覚している,2人以上の成員である
Friedman
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家族 家族メンバーの変化は必ず家族全体の変化 となって現れる 家族の力は総和以上のものとなる 家族は変化に対応して安定をとり戻そうとする
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がん患者の家族の体験 家族はケアの提供者・キーパーソン しかし,患者とともに悩み,苦しむ存在でもある ・心理的サポートの提供(家族自身の感情の抑圧) ・さまざまなケアの提供 ・意思決定の共有 ・経済的問題 ・家族の安定の維持 ・変化への適応
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がん患者の家族を知る がん患者とその配偶者は,がんの全過程を通じて,同じレベルの強い精神的苦痛を経験している.相互の気持ちの理解を促進するコミュニケーションが重要 がん患者の家族の10-30%に何らかの精神医学的な疾患(不安・抑うつなど)が認められる 家族の受診率は低く,サポートが十分ではない可能性がある 介護する家族の身体状態 免疫能の低下,心疾患,慢性的な睡眠障害が多い
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がん患者の家族へのサポート がん患者の家族 Second-order patient <第二の患者>
がんは「家族の病気」として扱われなければならない (Holland)
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End of Life -介護における家族の負担-
介護のための時間とロジスティックス 昼夜を問わない介護 身体的負荷 移動の補助など 経済的負担 精神的負担 悲しみ,罪悪感,怒り,不全感,不安・抑うつ 健康のリスク 介護負担のある老齢の家族の死亡率は高い Rabow et.al ,JAMA 2004
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End of Life 家族へのサポート - 医療者に期待される役割 -
家族とのよいコミュニケーション ケアプランを進め,意思決定をサポートする 意向や価値観について話し合う 在宅ケアへのサポート “家族は自分たちが何を知らないかを知らない” 精神的負担へのサポート 家族の気持ちへの共感 悲嘆のケア 患者が亡くなった後も家族にかかわる等 Rabow et.al ,JAMA 2004
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Davies B , Textbook of Palliative Nursing 2006
2009/1/27 緩和ケアにおける家族ケア 患者・家族の希望を保つためのケア 治癒への希望・・・苦痛の緩和,安楽,good death ケア全面における家族へのかかわり 意思決定 患者の身体ケアへの参加 子どもたちへのサポート 情報提供 これから起こること(体の変化,変化のプロセスなど) オープンなコミュニケーション Davies B , Textbook of Palliative Nursing 2006
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End of Life 家族のニーズ 患者の状態を知りたい 患者の側にいたい 患者の役に立ちたい 感情を表出したい
2009/1/27 End of Life 家族のニーズ 患者の状態を知りたい 患者の側にいたい 患者の役に立ちたい 感情を表出したい 医療従事者から受容と支持となぐさめを得たい 患者の安楽を保証して欲しい 家族メンバーからのなぐさめと支持を得たい 死期が近づいたことを知りたい (Hampe , S.O) 夫婦間(患者ー家族間)で対話の時間をもちたい 自分自身を保ちたい (鈴木)
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家族ケアのポイント 患者・家族にとって重要なこと,ゴールを共有する 患者・家族のニーズを満たす 病状の理解・対処ができるようにサポートする
家族内のコミュニケーションを促進する 患者・家族の意思決定をサポートする 家族の悲嘆を理解し,ケアする 死や死のプロセスについて話し合う ライフレビュー等を通じて新たな意味づけを支援する 準備することをサポートする(未整理の仕事など)
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予期悲嘆 大切なひととの別れなど,喪失を予期して嘆き悲しむ こと.死別に対するこころの準備を整え,死別が現実 のものとなった時,その衝撃や悲嘆を少しでも軽くする のに役立つといわれる ① 第一期 感情,思考の麻痺 ② 第二期 悲しみ,怒り,罪悪感 ③ 第三期 死別が近いという現実への認知的対処 家族の感情を受け止め,必要な時には感情表出を促す
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患者・家族の視点からのサポート 希望をコミュニケートする ・希望を共有する どうすれば希望がかなえられるかという視点をもって コーディネーションする ・実現可能な目標の探索をサポートする ・できることを提示する 身体症状の緩和,心理的サポート,ケア,尊厳の維持 ・一日一日の生活に焦点をあてる
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患者・家族の視点からのサポート ・医療者への非難 ・民間療法 ・面会に来ない家族 問題と捉えるのではなく,
・医療者への非難 ・民間療法 ・面会に来ない家族 問題と捉えるのではなく, 言動の背景にある家族の感情に気づく 自責感,無力感,状況への怒り,否認 そばにいられない気持ち 苦しみの意味への問い 「気づいてあげられなかった」「何もしてやれない」
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まとめ 家族の個別の体験を知り,サポートする 家族それぞれのありように寄り添う 家族の“たえざるゆらぎ”を支え続ける
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