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出版業界                  伊藤 正高.

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1 出版業界                  伊藤 正高

2 もくじ 出版業界の概要 出版業界の現状 出版業界の問題点 提案内容 参考文献
               もくじ 出版業界の概要 出版業界の現状 出版業界の問題点 提案内容 参考文献

3 1.出版業界の概要(流通の仕組み) <再販制・委託販売制度> 出版社 取次
               1.出版業界の概要(流通の仕組み) <再販制・委託販売制度> 雑誌や書籍など印刷物を発行する 出版社と書店をつなぐ流通業者 定価で出版物を販売  出版社  取次   書店 売れ残りを返本 売れ残りを返本

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出版業界の概要 ①出版社(約4300社 )      総合・文芸      情報      教育・法律      経済      地図    ゼンリン        

5 ②取次会社(31社←日本出版取次協会加盟社数)
               出版業界の概要 ②取次会社(31社←日本出版取次協会加盟社数) 2大取り次会社 (シェアの70%)  機能:①取引総数最小化      ②物流機能      ③返品処理―委託販売制により発生する返本を処理する      ④商品管理

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出版業界の概要 ③書店(全国書店数17,839店) アルメディア調査報告より 大型チェーン店 オンライン書店

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2.出版業界の現状  2006年、出版物の推定販売金額は2兆1525億円(前年比2.0%減)  内訳は書籍が9325億円(同1.4%増)。雑誌が1兆2199億円(同4.4%減)    「書籍は堅調、雑誌は不振」という構図がここ数年続いている (書籍の売り上げ増にはハリポタ6巻のミリオンセラーが大きく影響している)  雑誌の推定販売金額は9年連続のマイナス。過去最大の落ち込み  返品率は書籍では38.2%(前年より0.5ポイント回復)。雑誌は35.8%(前年より1.4ポイント悪化) 返品率に関して、1997年あたりから書籍では38%、雑誌では33%前後が続いている  書店の閉店1104店、新規店397店。売場面積は増 → 小さな書店が潰れ、大型店舗が出店

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出版業界の現状  急成長するケータイ向けの電子書籍市場    電子書籍の市場規模は04年度が45億円、05年度が94億円、06年度は前年の    約3倍の270億円に達すると予測される    電子コミック市場規模は約34億円で電子書籍市場全体の36%を占めている    →今後、大きな期待  フリーペーパー・フリーマガジンが急増(1200紙・誌、2億9375万1880部)          (資料) 日本生活情報協会

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出版業界の現状 出版不況 とは? 『売上確保のため出版数増加が、結果として書店の書棚収容量を飽和→返品増加→出版物の短命化→読書機会の喪失→市場の低迷という悪循環を生む。負のスパイラル。』 原因  消費需要の低迷  書籍購入費減少(インターネット、携帯電話などによる情報取得方法の変化)  少子高齢化による潜在的読者の減少  蔵書欲の減退(読書スタイルの変化)  新古書店(ブックオフなど)、マンガ喫茶などの二次流通市場の増加  書店数の減少

10 3.出版業界の問題点 再販制度・委託販売制 再販制度・委託販売制の何が問題なのか?
               3.出版業界の問題点 再販制度・委託販売制 役割・意義  多種多様な出版物を全国どこでも同一価格(定価)で提供する  文化資産である出版物の保護 (社団法人日本書籍出版組合 ) 再販制度・委託販売制の何が問題なのか?

11 委託販売制とは 出版社 取次 書店 <返品条件付き委託>
               出版業界の問題点 委託販売制とは  出版物に関しては純粋な委託販売ではない       <返品条件付き委託> 代金の支払 代金の支払い 出版社 出版物 取次 出版物 書店 返品 返品 支払い超過の返金 支払い超過の返金

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出版業界の問題点 委託販売制度の問題点  書店側は売れ残りを返品できるためリスクが少ない  そのため、大量に仕入れる  売れ残りが増える  高い返品率につながる  出版社は新刊を発行し出荷することで一時的に取次から入る代金で資金調達ができる  そのため出版点数が増加する(供給過剰)  書店の書棚の飽和(負のスパイラル)

13 再販制度 再販制度と委託販売制度は補完関係にある
               出版業界の問題点 再販制度 定価販売を強制する 「必ず定価で販売する」ということは本来では小売店にとっては厳しいはず しかし、委託販売制度があるため、書店は売れ残りがあっても返品できるため再販制度が維持できてしまう 再販制度と委託販売制度は補完関係にある 問題点  安売りができない→価格戦略を否定、自由な競争ができない  書店の個性がない  定価販売によって需給の調整ができない

14 4.提案内容 ① 制度的な見直しを働きかける(政府に?) 他に解決策はないか?
               4.提案内容 ① 制度的な見直しを働きかける(政府に?)    他に解決策はないか? ② 現在伸びている、デジタルコンテンツの活かした新たな事業提案    NTTドコモと業務提携した角川ホールディングスあたりに提案(?)

15 5.参考文献 ・ 参考ページ 出版指標年報2007 / 全国出版協会出版科学研究所
               5.参考文献 ・ 参考ページ  出版指標年報2007 / 全国出版協会出版科学研究所   出版流通ビッグバン 21世紀の出版業界を読む / 畠山 貞 著  URL: 社団法人日本書籍出版組合 URL: 転職応援サイト イーキャリア


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