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福山市民病院 内科 山陽病院 内科 辰川匡史 (武田製薬の資料を参考にしました )

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1 福山市民病院 内科 山陽病院 内科 辰川匡史 (武田製薬の資料を参考にしました 2013.12)
血圧変動について 福山市民病院 内科 山陽病院 内科 辰川匡史 (武田製薬の資料を参考にしました )

2 正常のdipper と比較して 心血管イベント 発症の危険率 が高い

3 正常な人

4 riserにおける致死性・非致死性心血管系イベント
全イベント (n=70) 致死性イベント(n=22) 2.1倍 p<0.03 (%) (%) riser以外の変動タイプ(n=859) riser           (n=99) 4 6 8 12 4 6 8 12 イベント発現率 6.2倍 p<0.005 イベント発現率 3.5倍 p<0.05 8.7倍 p<0.005 夜間の血圧が上昇する「riser」パターンはriser以外の変動タイプに比べ、致死性と非致死性をあわせた脳卒中が約2倍、心臓の突然死を含む心イベントは約6倍のリスクとなっていました。 致死性のイベントでは、脳卒中で3.5倍、心イベントでは8.7倍にもなっていました。(右図) このように、夜の血圧が上昇しているタイプは、脳、心のイベントのリスクになっているということが、日本人のデータで示されています。 【試験方法】 ABPMを実施した高齢者958例(平均年齢:71歳、正常血圧:147例、高血圧:811例)を前向きに追跡し、心血管系イベントの発症を検討した(平均追跡期間42ヵ月)。 脳卒中 心イベント 脳卒中 心イベント ABPMを実施した高齢者958例(平均年齢:71歳、正常血圧:147例、高血圧:811例)を前向きに追跡し、心血管系イベントの発症を検討した(平均追跡期間 42ヵ月)。 Kario K et al : Clin Exp Hypertens, 26, 177, 2004.

5 異常な血圧日内変動は正常と比べて 心血管死のリスクが約2倍高い(大迫研究)
6 non-dipper 5 4 3 2 1 2.35 1.00 2.67 5.37 (n=147) (n=807) (n=187) (n=401) 心血管死の相対リスク 正常血圧 (ABPM24時間平均値:118/69mmHg) dipper 高血圧 (ABPM24時間平均値:142/82mmHg) 大迫(おおはさま)研究では、24時間血圧レベルや異なる血圧日内変動パ ターンと心血管死のリスクについて比較検討されました。 その結果、Non-dipper型の血圧日内変動を示す場合、たとえ24時間平均血圧が 正常であっても、心血管死の相対リスクは夜間血圧正常例と比べて2倍以上に 上昇し、夜間血圧が正常な高血圧例並みに高くなることが示されました。 また、24時間平均血圧が高血圧レベルの患者においても、夜間高血圧を示す 場合、心血管死の相対リスクはさらに約2倍上昇することが示されました。 注)本研究では、dipper⇒夜間SBPとDBPの低下が10%以上、non-dipper⇒夜間SBPまたはDBP の低下が10%未満と定義されています。 <参考1>データは、年齢、性、喫煙状況、降圧薬の使用、心血管疾患の既往、脂質異常、糖 尿病で補正されています。 <参考2>大迫研究の追跡期間中には、75例(35%)の心血管死と135例(64%)の非心血管死 が発生しました。また、心血管死75例の死亡原因の内訳は、脳血管疾患によるものが40例 (53%)、心疾患によるものが33例(45%)、その他の血管疾患によるものが2例(2%)でし た。 <参考3>大迫研究では、ABPM24時間血圧平均値135/80mmHg以上が高血圧に相当するとさ れていましたが、『24時間血圧計の使用(ABPM)基準に関するガイドライン(2010年改訂 版)』では、ABPM の基準値として、24時間ABPM平均値130/80 mmHg以上、昼間平均血圧 135/85 mmHg以上、夜間平均血圧120/70 mmHg以上を高血圧としています。 1,542例の一般住民に対してABPMを実施し、24時間血圧平均値(カットオフ値135/80mmHg)および夜間血圧変動パターン(non-dipperまたはdipper)から4群に分けて各群の心血管死の相対リスクを比較検討した。(平均観察期間 9.2年)。 Ohkubo T et al., J Hypertens. 20, ,2002.

6 non-dipper は心血管系イベントを発症しやすい
1.0 正常血圧(n=205) 心血管系イベント非発症率 0.9 dipper(n=693) 0.8 0.7 non-dipper(n=266) 心血管系イベントの発症率は、正常血圧に次いでdipper、non-dipperの順に高くなっていました。 non-dipperでdipperよりも心血管系イベントを発症しやすいのは、1日の中で血圧が高い状態(負荷)がより長く続いているためと考えられています。 〔参考〕 ◎non-dipperは昼間(6:00-22:00)の平均血圧と夜間(22:00-6:00)の平均血圧の差が10%より低いもの、dipperはそれ以外と定義されています。 ◎心血管系イベント:心筋梗塞、脳卒中、突然死、狭心症、冠動脈血行再建術、一過性脳虚血発作(TIA)、大動脈腸骨動脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、心不全、腎不全 【試験方法】 高血圧症患者1,187例を対象に24時間血圧測定を行い、外来血圧、夜間血圧と心血管系イベントの関係について検討した(平均追跡期間3.2年)。 0.6 0.0 100 200 300 400 (週) 観察期間 高血圧症患者1,187例を対象に24時間血圧測定を行い、外来血圧、夜間血圧と心血管系イベントの関係について検 討した(平均追跡期間 3.2年)。 Verdecchia P et al:Hypertension, 24, 793, 1994.より一部改変

7 まとめ 通常のパターンでは運動や心負荷の少ない夜間(就寝時)には血圧は20%程度下がります(Dipper)
ところが、夜間も血圧が下がらない(Non-Dipper)、もしくは逆に上がってしまう(Riser)パターンの方では、高血圧によって起こる、心血管イベント(心筋梗塞や脳卒中など)が起こりやすいとされています。 平均した血圧が同じでも変動の幅が大きい方が心血管イベントが起こりやすいことが最近の研究で明らかになりました。

8 様々な『血圧変動』の異常が心血管イベントに関与している
『日内変動』 『日間変動』 『受診間変動』 24時間の血圧のリズム 日々の血圧のばらつき 診察毎の血圧のばらつき -ABPM- で評価 -家庭血圧- で評価 -診察室血圧- で評価 血 圧 血 圧 血 圧 (時) (曜日) (月) 日 月 火 水 木 金 土 1月 2月 3月 4月 5月 日内変動リズムが異常であると 心血管死リスクが高い 日々のばらつき(SD)が大きい ほど心血管死リスクが高い 診察毎のばらつき(SD)が大きい ほど脳卒中リスクが高い

9 様々な血圧変動 日内変動 日間変動 受診間変動 季節変動 12 18 24 6 12 血 圧
12  18  24  6  12  日内変動 (circadian rhythm,概日リズム) (時)   1  2  3  4  5  6  7   (日)  日間変動 (day by day variability)  1   2   3   4   5  (診察回数)  受診間変動 (visit to visit variability) 春  夏  秋  冬   季節変動 (seasonal variation) (季節)  血圧は、24時間以内の短い期間(1心拍毎、1分毎、1時間毎、昼間と夜間の変化)においても、長い期間(日毎、週毎、月毎、季節毎、年毎)においても、様々な変動を示すことが知られています。 しかし、近年、異常な血圧日内変動を呈したり、日間変動、受診間血圧変動が大きい症例では、血圧のレベルに関わらず、脳卒中などの心血管イベントリスクが高くなることが報告され、注目を集めています。 〔参考〕その他の血圧変動 その他、1回の来院時に複数回測定した血圧値のばらつき(受診時内変動;within-visit variability)や、あるグループの内で個人毎に血圧が違う、すなわち個人間のばらつき(個人間変動;interindividual variability)などがあり、それぞれ心血管イベントリスクとの関係が検討されています。 監修:苅尾 七臣 (自治医科大学)


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