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メディア論 第13回 テレビと政治 ( ) 担当:野原仁
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本日のテーマ テレポリティクスとは? スピン・ドクターの役割 政治家にとってのテレビ
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テレポリティクス① テレビが世論をつくり,それが社会を動かす巨大な影響力をもった政治状況のこと テレビ+ポリティクス
象徴的な事件としていわれるのは1960年にアメリカ大統領選挙史上はじめて行われた,ケネディ対ニクソンの放送をつかった対抗討論会(詳しくはビデオで)
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テレポリティクス② これ以後,政治家たちは内容よりもイメージで評価を得るテレビ向けの政治手法を採り入れるようになってきた
東京都や大阪府ではテレビで有名になったタレントがあいついで知事に当選したのも,政治的実力もさることながら,テレビなどのマスメディアで人びとによく知られていたことがその原因であるといえる
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テレポリティクスの問題点 テレビには論理的な説明よりも刺激のつよい映像を優先する傾向があり,政治に論理的正しさを軽視させるよう機能しているのではないかということ インタビューなどの時間が極端にみじかくなったり,全体の説明をせずに一部で全体を表現してしまう手法がまかりとおるようになってきたこと テレビは視聴率競争の結果,娯楽性を重用視するあまり,ほんとうに大切なことが報道されにくくなっていること,そしてその裏で権力と社会的強者の悪が深刻化している可能性があること
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スピン・ドクター スピン・マスターともいい,英米などの選挙戦や企業・国家の広報(PR)戦略担当者のこと
情報工作者という意味で,糸をつむぐ(スピン)ように情報を加工してしまう人という原意からきている。 もともとはイメージの向上のために情報や世論の操作などにあたる人のことであったが,最近では政府や企業などが悪い情報の流出をふせぎ,イメージアップをはかるために利用する戦略としての側面が突出してきている
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テレポリティクスの手法① ネガティブ・キャンペーン
対立する人物に関する問題点や負の側面に焦点を当て、集中的に繰り返して、そうした問題点などを攻撃すること 特にアメリカの選挙では日常的に行われている
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テレポリティクスの手法② サウンド・バイト
テレビ・ラジオのニュース番組などで短く引用される政治家などの発言・所見など サウンド・バイトを多用した政治活動を「ワンフレーズ・ポリティクス」と言う 政治家は意図的にサウンド・バイトを用いる→小泉元首相の「自民党をぶっ壊す!」オバマ米大統領の「Change!」など
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テレポリティクスの手法③ イメージ操作 候補者の政策ではなく、容姿や生活スタイルなどに焦点を当て、有権者にできる限り「好感」を抱いてもらうようなイメージ作りを重要視する スピン・ドクターが主に担当する
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