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ものづくりデザイン チームによるアイディア創出手法ガイド 加藤正史
ものづくりデザイン チームによるアイディア創出手法ガイド 加藤正史
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技術者に必要な能力 この授業ではエンジニアリングデザイン(ED)能力を伸ばすことを目的としている
・論理的思考能力の基礎となる数学、自然科学の知識 授業で教えやすい知識 ・現場、現物、現実を踏まえ、適切に公衆の健康及び安全への考慮や文化的、社会的及び環境的な考慮を行い、複合的に絡み合う課題の解決や特定の需要に合ったシステム、構成要素又は工程を設計する能力(エンジニアリングデザイン能力、創成能力) 授業で教えにくい能力 今までのカリキュラムでは重視されていなかった この授業ではエンジニアリングデザイン(ED)能力を伸ばすことを目的としている
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ED能力とは ( 1 ) 解が一つでなく複数のアイデアを提示できる。 ( 2 ) 大学で学ぶ複数の知識を応用できる。
( 3 ) コミュニケーション力ならびにチームワーク力を発揮できる。 ( 4 ) 創造性が発揮できる。 ( 5 ) コスト等の制約条件について考察を行える。 ( 6 ) 自然や社会への影響(公衆の健康・安全、文化、経済、環境、倫理等)についての考察を行える。
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ED能力が役立つ場面 企業での製品・サービス開発 制約条件のもとでの目標達成が必要 製品開発での制約条件の例
Palmpilot (アメリカにおけるスマートフォンの前身) シャツのポケットに収まること PCとシームレスに連携できること すぐ、簡単に使用できること 299ドルを超えないこと という条件設定により開発された 結果、携帯情報端末として全米に普及
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これらの条件を考慮し、アナログ回路で騒音 (アナログ情報)を処理する研究を発案
大学の研究でも 新しい知識を生み出すには制約条件が存在 例:加藤の研究 電子回路による騒音除去の開始時 回路設計用ツールが存在 利用したい 高価な測定装置はない 先端的な回路は作れない・測れない 半導体デバイスの知識はある アナログ回路設計はできる 工業的利用価値を 出張中の飛行機の騒音がうるさかった これらの条件を考慮し、アナログ回路で騒音 (アナログ情報)を処理する研究を発案 学術論文として一定の成功
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ED能力が求められる取り組みの流れ 問題設定 制約条件 アイディア創出・まとめ 実施・具現化 学会・市場などによる評価
何が必要とされているか 制約条件 正しい制約条件を見出すには知識が必要、大学生活で学んでいく アイディア創出・まとめ 創造性が求められる 実施・具現化 実施にはコストが必要 学会・市場などによる評価 卒研配属・就職後は結果で評価される
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各テーマ第一回で与えられる項目 赤字の部分を教授陣が説明 ( 2 ) 大学で学ぶ複数の知識を応用できる。
( 5 ) コスト等の制約条件について考察を行える。 ( 6 ) 自然や社会への影響(公衆の健康・安全、文化、経済、環境、倫理等)についての考察を行える。 赤字の部分を教授陣が説明
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ED能力が求められる取り組みの流れ 問題設定 制約条件 アイディア創出・まとめ 実施・具現化 学会・市場などによる評価
何が必要とされているか 教授陣が設定 制約条件 正しい制約条件を見出すには知識が必要、大学生活で学んでいく アイディア創出・まとめ 今回やること 実施・具現化 実施にはコストが必要 准教授・助教がアイディアを評価 学会・市場などによる評価 卒研配属・就職後は結果で評価される
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自分たちで解決する項目 このような課題を解決する一手法 ブレインストーミング ( 1 ) 解が一つでなく複数のアイデアを提示できる
( 3 ) コミュニケーション力ならびにチームワーク力を発揮できる。 ( 4 ) 創造性が発揮できる。 このような課題を解決する一手法 ブレインストーミング 参考: A. F. オズボーン “独創力を伸ばせ”
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アイディアは質より量・評価は後 評価・判断を先に伸ばす 量が質を生む 他の人のアイディアが刺激に
アイディア創出を萎縮させることはしない 無理そうなアイディアも歓迎する 量が質を生む 量が多いほど、高品質なものを生む可能性が高い 質の低いアイディアが他のアイディアの起爆剤に 他の人のアイディアが刺激に チームでアイディアを出すことで量・質が向上 ただし個人の創造作業がベース これらの原則のもとにブレインストーミングは設計された
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ブレインストーミング(ブレスト) 5-10人のチーム、30分程度でアイディアを創出 1.問題を設定 (第一週目の問題を正しく理解)
1.問題を設定 (第一週目の問題を正しく理解) 2.司会者と書記を決める (チームで相談・決定しておく) 3.アイディアのメモを準備、司会者は事前に2,3のアイディアを書いておく (メンバーも2週目前にアイディアを考えておく) 4.司会者の合図でアイディアを出し合う。書記は番号をつけて記録。ただし以下のルールを守る ・判断・結論を出さない(結論厳禁) 批判をしてはいけない ・粗野な考えを歓迎する(自由奔放) 一見笑いものになりそうなものでも歓迎する ・量を重視する(質より量) メンバー全員でアイディアの数を出す ・アイディアを結合し発展させる(結合改善) 他のアイディアの便乗を推奨する 5.アイディアのリストをまとめ、良さそうなものを選ぶ。
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アイディアの評価 この授業ではブレスト後に資料を作成し 第3週で発表、教員を説得 実社会では製品・成果が最終評価、前段階として責任者が評価
責任者がブレストのリーダーであれば自ら評価 そうでなければ責任者(上司・教員)を説得する必要 説得には以下を示すことが有効 ・問題とその解決の必要性を示す ・アイディアのキーポイントを言葉・図・模型で示す ・アイディアから得られる結果と利益を示す この授業ではブレスト後に資料を作成し 第3週で発表、教員を説得
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アイディア創出力(創造性)を持つ人 誰でもアイディアを生み出すことができる 皆さんも日常的に何か思いついているはず
素晴らしいアイディアは素人から出る場合も 実績を積むと守りに入り、アイディアが普通になる 成績が良ければ良いアイディアを出せる人とは限らない エジソンやモールスはどんな学歴だったろうか? ただし意欲がないとアイディアは出ない やる気、情熱が最も重要 訓練により伸ばすことが可能 知的な刺激、実体験により成長
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