Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
講習資料 九州大学大学院 システム情報科学研究院 志堂寺 和則
2
概 略 過労と関連した交通事故 疲労と運転 眠気と生体リズム 居眠り運転対策 志堂寺 交通事故防止講習資料 検索
3
1.疲労と関連した交通事故
4
過労運転 道路交通法第66条(過労運転等の禁止)
何人も、前条第1項に規定する場合のほか、疲労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない 道路交通法第65条(酒気帯び運転等の禁止)
5
トラックドライバーの実態調査A (2006年) 大手193名 中小222名 全体415名 1月走行距離 2,008km 6,240km
1日運転時間 4.8h 8.4h 6.7h 平均睡眠時間 5.9h 6.3h 深夜、早朝運転 眠気を我慢して運転 大手 中小 大手 中小 ない 少ない 多い 非常に多い 無記入 (小山・鈴木・酒井, 2011)
6
深夜、早朝運転 眠気を我慢して運転 元気群 疲労群 元気群 疲労群 時間に追われての運転 待機、休憩での駐車場所に困る 元気群 疲労群
ない 少ない 多い 非常に多い (小山・鈴木・酒井, 2011)
7
トラックドライバーの実態調査B (2006年) 813名 ヒヤリハット 居眠り運転 酔いがさめないうちの運転 過去1年間の交通違反回数 ない
年に数回 月に1回以上 週に1回以上 週に3回以上 (過労運転等による交通労働災害防止に係る調査研究報告書, 2007)
8
居眠り運転事故実態の推測 日本 % 欧州 眠気体験 1回/月(アンケート) 8 1回/月(仏) 3 ヒヤリ体験 少しヒヤリ(アンケート)
かなりヒヤリ(アンケート) 39 10 あやうく居眠り(英) あやうく事故(仏) 30 4 警察発表の居眠り事故 全事故 死亡事故 1 全事故または 1〜 居眠り事故の実態 ヨーロッパと同程度と推測 20? 事故全体(独) 道路全体(英) 高速道路(英) 大型トラック事故(独) 単独事故(独) 44 (『高速道路での居眠り防止に向けた効果的な対策に関する調査研究報告書』表3-3を改変)
9
居眠り運転事故の特徴 (『平成20年度交通事故例調査・分析報告書』から作成)
10
居眠り運転事故の特徴 (『平成20年度交通事故例調査・分析報告書』から作成)
11
居眠り運転事故の特徴 (『平成20年度交通事故例調査・分析報告書』から作成)
12
2.疲労と運転
13
疲労 身体的疲労 心理的疲労
14
自覚症しらべ 日本産業衛生学会産業疲労研究会 疲労の経時変化 ねむけ感 不安定感 不快感 だるさ感 ぼやけ感
(
15
運転疲労の現れ方 注意力低下 疲労感増大 眠気 視野狭窄、発見・反応の遅れやばらつき、記憶力低下…
身体的疲労(眼、腰、足、肩)、倦怠感、気力低下… 眠気 あくび、視線滞留、居眠り…
16
運転疲労形成の要因 Ⅰ 運転者の生活要因 Ⅱ 運転作業中の要因 睡眠 睡眠時刻 睡眠時間 睡眠環境 生活環境 住居環境 家庭環境 余暇利用
Ⅰ 運転者の生活要因 Ⅱ 運転作業中の要因 睡眠 睡眠時刻 睡眠時間 睡眠環境 生活環境 住居環境 家庭環境 余暇利用 車内環境 温度 湿度 騒音、振動 計器類 シート類 同乗者との人間関係 (宇留野『改訂交通心理学』)
17
Ⅱ 運転作業中の要因 Ⅲ 運転者条件 車外環境 時刻 天候 道路条件 路線条件 交通条件 安全施設諸条件 運行条件 走行条件 走行の時間制限
Ⅱ 運転作業中の要因 Ⅲ 運転者条件 車外環境 時刻 天候 道路条件 路線条件 交通条件 安全施設諸条件 運行条件 走行条件 走行の時間制限 走行形態 身体条件 経験条件 年齢条件 性別条件 性格、気質 持病、疾病 (宇留野『改訂交通心理学』)
18
3.眠気と生体リズム
19
H23年の睡眠時間 (平成23年社会生活基本調査結果(総務省統計局))
20
睡眠時間と死亡危険率 アメリカ( ) (Kripke et. al., 2002 )
21
睡眠時無呼吸症候群 SAS: Sleep Apnea Syndrome 300万人以上の潜在患者 無呼吸=10秒以上の気流停止
30回以上/一晩 5回/1時間 (井上、坂本、高田, 1998 )
22
SAS チェックリスト 毎晩、大きなイビキをかきますか? 「睡眠中に呼吸が止まっていた」と指摘されたことがありますか?
昼間、眠くなることがありますか(居眠り運転をしそうになったり、会 議中にうとうとしてしまうことがよくありますか)? 朝起きたとき、寝たはずなのに疲れが残っている感じや頭重感、 頭痛がありますか? 若い頃より、体重が増えて、顔つきが変わったと言われますか? メタボリックシンドロームの傾向はありますか? (睡眠時無呼吸なおそう.COMのHP(
23
生体リズム 概日リズム(サーカディアン・リズム) 概半日リズム(サーカセメディアン・リズム) 超日リズム(ウルトラティアン・リズム)
長日リズム(インフラディアン・リズム)
24
概日リズム(サーカディアン・リズム) 21 3 6 9 睡眠 光 24時間周期 睡眠 睡眠 睡眠 睡眠 25時間周期 睡眠 睡眠 睡眠
25
睡眠周期 睡眠の深さ=おおよそ90分周期 レム睡眠 覚醒 浅い眠り 深い眠り 身体の休息期 時間経過
26
眠気のリズム 眠気 時刻 強 弱 8 16 24 約2時間周期の眠気 約12時間周期の眠気 眠気の変動幅
(Lavie, 1985 Fig.4 を元に作成)
27
覚醒時間と作業成績 8 12 16 20 24 4 血中アルコール濃度 0.04-0.05%相当 0.08-0.09%相当
(Dawson et. al., 1997 Fig.2 を改変)
28
睡眠時間と作業成績 ベット使用時間 8H (Belenky et. al., 2003 Fig.3 を改変)
29
時刻別疲労関連事故発生件数 (Mitler & Miller, 1996 )
30
フリッカー値と事故 1 -1 6 12 18 24 30 40 20 5名 各4回平均 東名高速道路(1965) 時刻
5名 各4回平均 フリッカー値の変化(%) 1 -1 6 12 18 24 30 40 20 居眠り運転事故(件) 東名高速道路(1965) 時刻 (『安全人間工学』 p99 図21を改変)
31
バス運転手 運転終了 フリッカー値の変化(%) 10 危険道路 平坦道路 山間路線 -10 1 2 3 4 5 運転時間(h)
-10 1 2 3 4 5 運転時間(h) (『安全人間工学』 p168 図3を改変)
32
4.居眠り運転対策
33
居眠り運転対策 イスラエル軍での調査 めったにしない/効果はない よくする/効果がある (Oron-Giad & Shinar, 2000)
34
連続運転 中国の高速道路での実験 回復のためには、2時間連続運転で15分の休憩 3時間、4時間連続運転では30分の休憩
3時間、4時間連続運転では30分の休憩 (Wang & Pei, 2014)
35
居眠り運転対策 シミュレータ実験 カフェイン/仮眠 (Reyner & Horne, 1997)
36
居眠り運転対策 PCを用いた記憶探索課題 15分仮眠/休憩 午前中 (Hayashi et al., 2003)
37
居眠り運転対策 カフェイン摂取(効果:15分〜2時間) コーヒー休憩 コーヒー休憩 (Mets et al., 2012)
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.