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土地改良区会計における勘定科目の基礎知識

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Presentation on theme: "土地改良区会計における勘定科目の基礎知識"— Presentation transcript:

1 土地改良区会計における勘定科目の基礎知識
平成29年5月 会計コース基礎編 ver 2 土地改良区会計における勘定科目の基礎知識 土地改良区会計を複式簿記方式に移行するに当たって、重要なポイントとなる勘定科目について、基本的なお話を紹介していきたいと思います。 皆様の土地改良区におかれては、従前から使ってきた勘定科目というものがおありでしょう。複式化に向けて現在の勘定絵科目が継承できるかどうか、そのあたりがご心配なところだと思います。これからの話をよくお聞きいただき、土地改良区内でご検討いただくようお願いを致します。 全国土地改良事業団体連合会

2 勘定科目とは会計整理の共通語。会計細則に位置づけられる
土地改良区会計における勘定科目について 勘定科目とは会計整理の共通語。会計細則に位置づけられる ・勘定科目はその事業体の性格、活動に応じて設けられ、資産、負債等に関しさまざまな勘定科目がある ・実態取引の内容、性格を端的に、かつ的確に表したものとして用いられる ・慣例的な勘定科目用語も多い ・決算において勘定科目は最終的に貸借対照表等に表され、分析検討の単位となることから、類似する科目名との混同を避ける工夫がされている ・勘定科目の性格をよりはっきりさせるため語頭ないし語尾に定型語を冠している例もある 土地改良区会計では約120、農協会計においては約200の勘定科目があるといわれる 【資産】未収賦課金等【支出】事務所費【収入】他目的使用料収入 【資産】前払金、仮払金、【負債】前受金、未払金、預り金 【資産】職員退職給付積立金、転用決済金積立金【負債】職員退職給付引当金、転用決済金引当金 これは勘定科目についての、ちょっとした一般知識です。 国の複式簿記に関する通知の中に標準的なものとして勘定科目が示されていますが、勘定科目は、土地改良区会計においては120程度ですので、膨大な数というものではありません。しかも、維持管理事業中心の土地改良区に関して云えば用いる勘定科目の数は50程度でしょう。 恐れるほどの数ではありません。 この絵は土地改良区会計で登場する勘定科目について簡単に性格分けをしたものです。このような特長が見られるということで眺めていただければと思います。 まだなじみのない勘定科目ですが、実務の中で、だんだんとなじみ、慣れてくるものと思います。 (見出しを現す操作) 【見出しを読み上げて紹介】 (次頁を現す操作) 【資産】過年度未収賦課金等【負債】長期未払金、長期預り金

3 勘定科目の属性別定位置ルール ・勘定科目は資産、負債、正味財産、収入、支出別に属性をもち、借方、貸方において定位置
(ホームポジション)がある それぞれの定位置(ホームポジション) 借  方  貸  方 負債に属する勘定科目 未払金    借入金    預り金      :   : 収入に属する勘定科目 賦課金収入    転用決済金収入    他目的使用料収入      : :   正味財産に属する勘定科目 資産に属する勘定科目    現金及び預金    有価証券 未収賦課金等      :     : 支出に属する勘定科目    工事費支出    維持管理費支出    適正化事業費支出      : ではこのスライドで、大事な仕訳の原則について説明します。 土地改良区の行う複式簿記の原則について定めた土地改良区会計基準には、標準的な勘定科目を例示しておりますが、その数はおよそ120くらいの数になろうかと思います。 それぞれの勘定科目は、資産に属する勘定科目、負債に属する勘定科目、支出に属する勘定科目、収入に属する勘定科目というように、属性が決まっております。 スライドの左下をご覧いただきます。借方あるいは貸方、つまり右側なのか左側なのか、それぞれの定位置がこのように定まっています。これがとても重要な原則です。 頻繁に出てくる勘定科目の一つ「現金及び預金」は資産の勘定科目の一つですので、左側の借方が定位置、ホームポジションです。 定位置というのは、仕訳により「現金及び預金」が左側に金額とともに記帳されますと、「現金及び預金」という勘定の残高が新たに記帳された金額だけ増えていく、加算されていくこととなります。 では、ホームポジションとは反対側、「現金及び預金」の場合は右側になりますが、 そちら側に勘定名と金額が仕訳された場合は、「現金及び預金」の残高について右側に記帳された金額分減らしていく、減額していくということになります。

4 設定された勘定科目が「仕訳」の単位となる
設定された勘定科目は、上位科目に反映され、款・項・目の構造を有する 国の通知には標準的なものとして「項レベル」の勘定科目が示されている 土地改良区の必要に応じて、「目レベル」の勘定科目の設定を行う 貸借対照表科目(例) 正味財産増減計算書科目(例) Ⅰ 資産の部      ↑      2 固定資産        ↑      (1) 有形固定資産 ーーーー 款レベル           ↑          所有土地改良施設 ーーー 項レベル  Ⅰ 正味財産増減の部      ↑    1 経常増減の部        ↑       (2) 経常支出 ーーーーーー 款レベル           ↑          ① 運営事務費支出 ーーー 項レベル              ↑              給料 ーーーーーー 目レベル   設定した勘定科目が仕訳の単位となる訳です。 左には貸借対照表様式、右に正味財産増減計算書様式をイメージしたものを示しております。資産の部ーー固定資産ーー有形固定資産ーー所有土地改良施設というように、階層構造となっており、所有土地改良施設の残高がそれ以上の階層に 影響するものとなります。 所有土地改良施設は、「款項目」のレベルで云えば項のレベルです。 一方、右の正味財産増減計算書の階層構造ですが、「款項目」と目レベルまで勘定科目が用意されている姿です。目レベルとして「給料」が登場していますが、この勘定の残高(支出累計額)が、運営事務費支出ーー経常支出に影響するものとなります。この場合、より簡便に経理をする趣旨で、「目レベルの勘定科目は設定しない」とした場合は、仕訳の際には、やや大括り的ですが「運営事務費支出」を登場させて、この科目の残高推移を追っていくこととなります。 ※ 「運営事務費支出」という、やや大括り的な勘定科目ではなく、 目レベルの「給料」を勘定科目として設定した例

5 収支決算書(予算書)と正味財産増減計算書の勘定科目の関連
収支決算書、正味財産増減計算書とも収入、支出の結果が整理されるので、勘定科目は        一部類似性もあるが、発生主義により取引を記録する正味財産増減計算書の勘定科目は、       収支決算書に比べ、より幅広いものとなる 収支決算書(予算書)の勘定科目 「収入」勘定科目 「支出」勘定科目 正味財産増減計算書の勘定科目 「収入」勘定科目    + 「経常外収入」関係の勘定科目 「支出」勘定科目    + 「引当金繰入」関係の勘定科目    + 「減価償却費」関係の勘定科目    + 「経常外支出」関係の勘定科目 「指定正味財産増減の部」の勘定科目

6 会計細則第9条は別添1をもち、別添1の勘定科目表とセット関係
会計細則と勘定科目の規定関係 会計細則第9条は別添1をもち、別添1の勘定科目表とセット関係 ○○土地改良区会計細則 第9条 1項 この土地改良区の会計で用いる科目は、これを収支予算書及び収支決算書科目、貸借対照表、正味財産増減計算書並びに財産目録科目に区分し、その名称、配列並びに内容については、別添1 による。 4項 次の予算執行等については理事会の議決を経なければならない。ただし、あらかじめ理事会において理事長の専決に委ねたものについてはこの限りでない。 (1)科目中、項の新設若しくは廃止ーー (2)科目中、説明種目の新設若しくは廃止ーー 別添1 収支予算書及び収支決算書の科目 貸借対照表の科目 (財産目録も科目準拠する) 正味財産増減計算書の科目 ※ 国の会計細則例、第9条の備考 「別添1の科目は、一般的、標準的なものであり、事業の種類、規模に応じて科目を追加又は省略することができる。なお、必要に応じて款、項に次ぐ説明種目を設けるものとする。」

7 土地改良区における勘定科目の設定手順 国の示した会計細則例の勘定科目は一般的、標準的なもの 現行 ○○土地改良区 改定 勘定科目
 勘定科目 土地改良区事業外の勘定科目を除いて、選定した勘定科目  ○○土地改良区   勘定科目 改定 参照、検討 会計細則例にある勘定科目 土地改良区が、今後、必要と考える勘定科目 会計細則の構成資料の一部改訂であり、理事会の議決、監事会、総代会の承認を要す

8 土地改良区の取組む事業種や実態に応じて勘定科目の追加、削除を検討する
「一般的、標準的なもの」勘定科目への追加、削除 土地改良区の取組む事業種や実態に応じて勘定科目の追加、削除を検討する 貸借対照表   流動資産     小口現金     仮払消費税   無形固定資産     管理受託用地   基本財産     基本財産建物及び附属設備   流動負債     仮受消費税     未払消費税 正味財産増減計算書   収入     ○○引当金戻入   支出     ○○引当金繰入 ※ 国の会計細則例、第9条の備考 「別添1の科目は、一般的、標準的なものであり、事業の種類、規模に応じて科目を追加又は省略することができる。  なお、必要に応じて款、項に次ぐ説明種目を設けるものとする。」 事業種や実態に応じて、別添1に追加が考えられる勘定科目の例 正味財産増減計算書   収入     換地清算金交付金収入     換地清算金徴収金収入   支出     換地清算金支払金支出     換地清算金納付金支出 ほ場整備土地改良区でない場合は、別添1からの削除が考えられる勘定科目の例

9 勘定科目の設定工夫(例) 土地改良区にとって、勘定科目は必要な会計情報を集めるためのツールとなる 仕訳 仕訳帳 総勘定元帳
 勘定科目の設定工夫(例)     土地改良区にとって、勘定科目は必要な会計情報を集めるためのツールとなる 仕訳 「長期未収賦課金等」残高のうち時効成立まで○年に迫ったものについて「超長期未収賦課金等」に振替措置をとった 仕訳帳 借方 超長期未収賦課金等 ○万円      / 貸方 長期未収賦課金等                 ○万円     総勘定元帳 (超長期未収賦課金等) 土地改良区としては、時効成立が近いこの債権については、早急に徴収実行をすべき ものと認識がしやすい 残高 ?  財務諸表は土地改良区の当年度、前年度の経営情報、会計情報が集積するところ。 ※ 国の示した勘定科目例は「未収賦課金等」、「長期未収賦課金等」の2種であるが、5年の時効成立の危険水域に近い未収額について「超長期未収賦課金等」として勘定科目名を追加設定することも可能 会計細則・勘定科目表 資産の部 未収賦課金等 長期未収賦課金等 超長期未収賦課金等  (※ 勘定科目の追加設定) 勘定科目は国が通知の中で標準的なものを定めています。 土地改良区においてはそれを参考として、それぞれの事業取り組み実態に応じて勘定科目を取捨選択し、土地改良区自らの会計細則で勘定科目を位置づける、ということになります。 必要に応じて、その土地改良区の独自な勘定科目を会計細則に位置づけることも可能です。 スライドでお示ししているのは一つの例ですが、賦課金の未収ということに関して、より土地改良区としての債権管理を厳重にしようと、新たな勘定科目を発想したものとなります。賦課金債権の時効は5年でありますので、この危険水域に近づいている未収賦課金があるとすれば、たいへん重要な問題です。 危険水域に至っている未収賦課金があるのかないのか、あればその額はいくらか、ということを理事の皆様は直ちに掴みたいとお考えではないか、それにはそれに直に対応した勘定科目を設定すればよいのです。 この例では「超長期未収賦課金等」として、「長期未収賦課金等」から分離して、未収状態の発生から4年を経過した賦課金債権は「長期未収賦課金等」から「超長期未収賦課金等」として振替え、時効成立の前に徴収が実現できるように監視の目をつけやすくする、という発想です。単に「長期未収賦課金等」として一括りしていては、土地改良区の危機感として甘いことになると思われます。 (右下に隠れている語群、見出しを現す操作)   【読み上げて紹介】 (次頁を現す操作) 経営者として何を知りたいか、焦点を当てたい事柄がある場合、それに応じた勘定科目を設定する。 会計担当者の作業(日々の取引の仕訳記帳)がそれを実現する 。 例えば

10 標準的な勘定科目を用いた仕訳実務例 ① 工具3万円を現金で購入した 借方 ② 農協から返済期限1年を超える100万円の資金を借入れた
       標準的な勘定科目を用いた仕訳実務例 ① 工具3万円を現金で購入した  借方 貸方    工具、器具等      30,000 現金及び預金 ,000   現金は資産の勘定科目の中の「現金及び預金」に当たる。貸方に3万円を記して資産を減少させるとともに、取得した工具について「工具、器具等」として借方に記し、3万円の資産として増加させる ② 農協から返済期限1年を超える100万円の資金を借入れた 現金及び預金 ,000,000     その他の長期借入金 ,000,000    農協からの借入資金は返済期限1年を超えるものなので勘定科目は「その他の長期借入金」とし100万円を記入。同額を「現金及び預金」として借方の資産を増加させる ここからはいくつかの仕訳例についてみていく中で、仕訳というものに感覚をならしていただくというものです。 それぞれの仕訳例について、数行のコメントを付していますので、わかりやすいかと思います。登場している勘定科目はいずれも土地改良区会計でよく登場する代表的なものばかりです。 まず、①の「工具3万円を現金で購入した」というものですが、勘定科目は「工具・器具等」と「現金及び預金」が使われています。この勘定科目は平成23年に国から出された土地改良区会計基準に載っているものです。 「工具・器具等」は資産に属する勘定科目です。今回の取引で3万円ですが、それが増加したわけです。資産の立ち位置、ホームポジションは左側の借方です。そちらに資産の勘定科目と金額が記帳されたときはその資産残高が増加するルールです。一方、「現金及び預金」は資産の勘定科目です。それがこの取引の記帳では右側の貸方になっています。ホームポジションの逆側に記帳されたときは、その資産残高を減額する作用となります。「現金及び預金」勘定の残高は3万円、減少する結果となります。 このようにかみ砕いた説明だとまだるっこい感じですが、実務においては、専用の会計ソフトを用いたものとなるでしょう。クリック一発で瞬時に記帳が終わります。 (次頁を現す操作) ③ 組合員から経常賦課金として5千円の現金納付を受けた 現金及び預金 ,000   未収賦課金等  5,000   勘定科目として「未収賦課金等」を用いる。貸方に5千円を記入。同額を借方欄の「現金及び預金」勘定に記し資産を増加させる

11 標準的な勘定科目を用いた仕訳実務例 ④ 火災保険料の一部について保険会社から5万円の還付があった 借方
      標準的な勘定科目を用いた仕訳実務例 ④ 火災保険料の一部について保険会社から5万円の還付があった  借方 貸方 現金及び預金 ,000   事務所費支出 ,000   火災保険料は事務所費支出として支払っていた。還付金の勘定科目としては「事務所費支出」を用い、貸方に仕訳することで5万円を減少させる。また、借方に同額を記し「現金及び預金」を5万円増加させる。 ⑤ 農協からの短期借入金50万円について銀行預金から償還した 借入金 ,000      現金及び預金 ,000    農協からの借入資金は返済期限1年以内のものだったので勘定科目は「借入金」としていた。「現金及び預金」50万円による償還により完済するため借方欄に記す。 次も一例をとって説明しましょう。 ④の例です。 火災保険料の一部について、保険会社から5万円の還付があった、例です。  ⑥ 1000万円の銀行借入を行い長期未払金を支払った 現金及び預金   ,000,000   その他の長期借入金  10,000,000   勘定科目には「現金及び預金」と「事務所費支出」が使われています。 「現金及び預金」は資産に属する勘定科目です。ホームポジションは左側の借方です。5万円と仕訳されています。借方に「現金及び預金」という資産の勘定科目と金額が記帳されたときはその資産残高が増加するルールですから、残高が5万円増加することになります。 一方、その原因となるのは右側の「事務所費支出」です。 「事務所費支出」勘定は支出に関する科目ですから、本来の立ち位置、ホームポジションは左側です。そのところ、逆側に仕訳されていますから支出額を減少させる仕訳となります。支出額の減少、つまり5万円の還付を表現するものとなります。 (次頁を現す操作)         長期未払金     10,000,000      現金及び預金   ,000,000   銀行からの借入は長期借入資金なので勘定科目は「その他の長期借入金」1000万円。同額の「現金及び預金」をもって長期未払金を支払った。


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