疫学概論 交互作用 Lesson 18. 交互作用 S.Harano, MD,PhD,MPH.

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1 疫学概論 交互作用 Lesson 18. 交互作用 S.Harano, MD,PhD,MPH

2 交互作用（相互作用） Interaction
相加作用 Additive effect 相乗作用 Multiplicative effect 効果修飾 Effect modification 協調作用 Synergism 拮抗作用 Antagonism

3 交互作用 ２つ以上の危険因子が疾患に関連し、同時にこれらに曝露することでそれぞれ別個での曝露による効果とは異なる疾患発生が見られる時、交互作用があるという。 それぞれが影響

4 交互作用 要因A 要因B 疾　患

5 効果修飾 疾患に対する危険因子の効果が他の要因の存在によって修飾されること 統計学的に新たな項（共変量）が必要となる場合
修飾因子は単独でその疾患の危険因子となるかは問わない。

6 効果修飾 要因A 要因B 疾　患

7 協調 vs. 拮抗 協調作用とは、互いに単独で期待した以上に疾患のリスクを増加させる関係。ある要因を持った人が他の要因でより大きい影響を受ける。 拮抗作用とは、互いに単独で期待した以上に疾患のリスクを減少させる関係。ある要因を持った人が他の要因でより少ない影響を受ける。

8 ２つの危険因子に曝露した群の罹患率 と交互作用の例
要因 A － ＋ 要因 B 3 9 15

9 相加作用（模式的） ＋ ＝　？ Ａ Ｂ Ａ＋Ｂ

10 相加作用（模式的） ＋ ＝ Ａ Ｂ Ａ＋Ｂ Baseline

11 ２つの要因の相加作用 罹患率 要因 A － ＋ 要因 B 3 9 15 21

12 ２つの要因の相加作用 罹患率 寄与危険度 要因 A － ＋ 要因 B 3 9 6 15 21 12 18

13 ２つの要因の相乗作用 罹患率 要因 A － ＋ 要因 B 3 9 15 ?

14 ２つの要因の相乗作用 罹患率 要因 A － ＋ 要因 B 3 9 15 45

15 ２つの要因の相乗作用 罹患率 相対危険度 要因 A － ＋ 要因 B 3 9 1.0 3.0 15 45 5.0 15.0

16 相乗作用の例 喫煙 ＋ アスベスト 肺癌の発生率 アスベスト 喫煙 曝露量

17 効果修飾 罹患率 性別 女 男 曝露 － 2 ＋ 6 寄与危険度 4 性別による効果修飾なし

18 効果修飾 罹患率 性別 女 男 曝露 － 2 ＋ 6 10 寄与危険度 4 8 性別による効果修飾あり